2001/8/17 ヒツゴー沢
谷川ヒツゴー沢溯行記録
2001年8月17日(前夜発)
メンバー:L.安河内(M1、記)、佐藤(3)、小野(1)
天気:晴れ
5:00 タクシーで水上発
5:10 谷川温泉
6:25 ヒツゴー沢出合着
6:45 溯行開始
8:50 ゴルジュ中ほど
11:25 最後の10m滝上の支流
13:15 天神尾根の稜線
14:00?天神平(ロープウェイで下山)
水上駅のコインロッカーに駅寝道具を入れて出発。
谷川温泉から出合までの登山道は、一般道にしては荒れている。危険な場所はないが、アザミの藪が痛い。
溯行開始すぐに逆くの字滝があり、早速シャワークライミング。水はそれほど冷たくなかった。
その後もとにかく滝の連続、ひたすら直登。何度もシャワーをかぶった。暑い季節でよかった。
溯行図には3段20mだの、チムニーだの書いてあるが、どれがなにやらわからないくらい滝ばかりで、必ずしも溯行図に記載がある滝が難しいわけではない。
一つ一つの滝をどう越えたかもう憶えてないし、書かれても訳がわからないと思う。ときにシャワーをかぶり、ときに釜に浸かり、ときにはA0もしながら、とにかくすべて直登した。最後のほうは疲れて足が重くなった。どこかですべり台遊びもした。
ヒツゴーは楽しいだけでなくきれいな沢だった。花崗岩のひらけた谷で、エメラルドグリーンの釜がきれいだった。草付にも時折花が咲いていて、ニッコウキスゲの大きな黄色い花はよく目立った。
今回、実験的に7mm8mのロープ(いわゆるお助け紐)を持参してみたが、かなり役に立った。ザイルは一度も使わなかったが、このロープで確保した場面は5,6回はあった。末端にはじめから8ノットを作っておき、簡単に束ねて身につけておけば、出し入れに30秒もかからない。ちなみに、佐藤も健介も本当によく登ってくれたのでこのロープにテンションがかかることはなかった。
最後の詰めは、そのまま普通に肩の小屋を目指すか、帰り道にあたる天神尾根上にでる枝沢(溯行図に点線はあるが特に記述はない)を詰めるかだいぶ迷ったが、ここまで順調に来れたし、うまく行けば時間短縮になり谷川温泉に入れるようになると思い、天神尾根への枝沢を詰めることにした。2.5万には尾根直前に岩場があり、こいつは避けるようにせねば。
この枝沢ははじめ急傾斜の小滝の連続、それから笹薮漕ぎと草付の連続で、ここまでの溯行と同じくらい緊張した。佐藤先頭にぐんぐん上っていったが、場所によってはこの草付で落ちたら笹薮の上を果てしなく転がっていきそうな気がして怖い。先行する二人はさくさく登ってえらい。最後は登山者に見物されながら楽しい熊漕ぎで登山道に出た。
時間的には、一応短縮できた。しかし、つかれた。
天神平には結構早く着いたが、ビールを飲んでまったりしているともう歩く気がなくなり、谷川温泉はあきらめロープウェイで下った。水上のホテルの温泉に入った。なかなかよかった。
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全体として、ある程度の登攀力(ライン取り含む)が必要です。登攀の難しさは水無川本谷よりは上というくらいでしょうか。めちゃくちゃ難しいところはないです。草付の巻きはアブナイので、巻かないほうが無難です。