2001/10/8 米子沢

米子沢遡行記録
                                                 文責3年佐藤
[日程]
2001・10/8 前日夜発日帰り

[メンバー]
L 佐藤(3)  関口(2) 健介(1)

[行程]
10/8
5:05 米子橋 〜 5:23 第10堰堤 〜 5:55 F130m滝手前 〜 6:03-6:13ナメ沢分岐〜6:30 3段40m巻き終わり 〜7:25-7:45 枝沢手前1325m 〜 8:00 ゴルジュ入り口〜8:30ゴルジュ出口、大ナメ始まり 〜 9:15二俣 〜 9:30 水流を離れる 〜9:53稜線 〜10:00巻機山 〜10:13-10:53非難小屋 〜 12:03桜坂駐車場


10/7 何度も乗った17:24上野発長岡行き終電に乗る。
22:00 六日町着  いつも通り駅員が働いていない。
桜坂駐車場(米子橋)までタクシー6290円、30分程ざっと見ただけでも車が2,30台は止まっている。明日は混みそうだ。幕営禁止の駐車場の隅に幕営。
23:00 就寝

10/8
4:00 起床 天気は晴。月齢20日ほどでとても明るい。
テントを撤収して荷物をまとめてデポり右岸の米子沢入り口で準備をしていると、そっちは上級者コースだよとオッサンに注意されてしまった。

5:05 沢足袋だけ履いて出発
京大ワンゲル2000年度の記録に7つ分のでかい堰堤(砂防ダム)の巻き方が書いてあったが、良く分からなくて少しうろうろする。
結局第4堰堤(米子橋から一つ目)を向こう岸に渡ってそのまま土の林道を進み、左手に曲がる林道を見つけた。2,3の堰堤を越えたあたりで左岸沿いの踏み跡に入り、今度はアスファルトの林道に出る。ずんずん上っていくとここにも幕営テントとマイカーが。3つ又の真中の道を尽き果てるまで進むと真ん中の壁が無い第10堰堤に出る。噂によるとここからのダルい河原歩きも、ケーブルを張った道に沿って快適に超えられるらしいが、良く分からず。

第4堰堤の右岸にも踏み跡がついていたようだが藪漕ぎは避けたくて無視した。

5:23第10堰堤から入渓。
伏流していて水もなく、ちんたらと歩く。次第に水が流れ始め、遠くに急峻なナメ沢をみつけて興奮してくる。あのナメ沢もいつか行きたいものだ。

5:55 F130m滝手前 沢足袋以外の遡行準備。
新品のヌンチャクをつけてニヤニヤしてみた。でかくて広くて水も岩も綺麗なナメ滝に連日丹沢だった我々は大喜び。周りも明るくなって上の方に紅葉が見える。

6:03-6:13ナメ沢分岐  ナメ沢は遠くから見るほど急ではないようだ。
健介は写真撮りまくり。途中のナメ滝でウォータースライダー。冷たい。

6:30 3段40m巻き終わり
手前の6mは右壁を直登。3段の手前左岸からすぐ上の高巻き道に合流する。6m手前から巻けるようだ。道は非常に明瞭だがあまりにも登りすぎるので途中で右に藪漕ぎ。藪は薄く、動きやすい。健介の言う通りに降りてみるとピッタリ3段の真上に出た。良く出来ました。振り返ると崖のギリギリにもずっとふみ跡がついていた。ただし、落ちそう。左岸にも巻き道はあったが急で藪が薄く、落ちやすそう。
その後続く滝を全て直登。水は切れるように冷たく、手がしびれる。巻機山頂上付近はガスっており、谷を吹き降ろす風は強くて寒い。

7:25-7:45 枝沢手前1325m  岩陰で休憩。
めちゃくちゃ寒い。ぐしゃぐしゃのタマゴサラダを食すセキグチ。佐藤と関口はガタガタ震えながら一服。吸わない健介は寒くてぶーぶー。

8:00 ゴルジュ入り口
やけにあっさりと来てしまい、本当にここはゴルジュか?と当惑する。このあたりからニ五万の枝沢が良く分からなくなる。ゴルジュ内の滝も全て快適に直登。

8:30ゴルジュ出口、大ナメ始まり
ゴルジュ最後の滝は左壁を巻き気味に上る。ハーケンを初めて見つけたが、ガクガクで抜けそう。やけにあっさりゴルジュを抜けてしまい、大ナメに出てからも本当にここは大ナメか?と当惑する。どう見ても大ナメなのだが。
水は岩面の半分くらいを覆って緩やかに流れている。

それにしてもド迫力。
水流中は滑りやすく、安全なところで無理矢理水流中を歩き、動けなくなったりして遊ぶ。ヤラセ写真も撮る。振りかえると紅葉とナメと日に照らされた八海山が壮観。なぜここだけガスっているのか。

ナメに飽き始めた頃に6m滝がぽつぽつ出てくる。

9:15二俣
「この沢入渓禁止」の立て棒があった。すいません。俄然右に進んだ。ここからは小川のような流れになる。それでも滝があり、釜があり、周りの斜面は柴犬の背中のような黄土色で楽しい。暖かくなってきたのでまた釜に飛び込んでずぶぬれ。晴れて来る。水を汲んでおく。

9:30 遡行図通りの場所で踏み跡に沿って水流を離れる。
途端にばてる。健介は元気。

9:53稜線
風が非常に強い。歩いていても飛ばされそうだ。晴れてはいるものの死ぬほど寒い。遠くに谷川や大源太キャニオンが見える。

10:00巻機山
写真撮り合戦に加わる。山慣れていない人は何故か非常に自己中で、それと分かる。

10:13-10:53非難小屋
あまりの寒さに避難して健介の個装の固形燃料暖を取る。元からカートとヘッドは持ってくる事にしておけば良かった。これが無かったらこの季節にこの場所でずぶぬれはかなり辛い。

下りはコースタイム3:30。京大ワンゲルの1:20の記録に挑戦して飛ばす。

12:03桜坂駐車場
1:10で下り終えた。不可能だと思っていた13:55発のバスはまだまだ先。下では晴れで暖かく、まったりすごす。

この後結局タクシーで越後湯沢まで行き(7560円)、石井藪隊と合流した。IMMO健在也。地元の枡形タクシーは高い。湯沢方面のアサヒタクシーか湯沢タクシーを薦める。


[まとめ]
想像と違って事故りもハマリもしなかった。登攀も高巻きも行動時間も我々に対して適量と感じた。これは、水量が少なくて各滝や大ナメでの行動が楽だった事が一番の理由だと思う。また、最初7つの堰堤を賢く巻いて無駄な体力を使わなかった事も大きかった。

逆に少ない水流のおかげで枝沢が分かりにくく読図があまり出来なかった。更に、予想に反して巻機山での天気は曇強風で、沢の景観が損なわれ、勿体無かった。
しかもかなり寒くて辛かった。軽いのだから行動にフリースを持っていけば良かった。

[反省]
関口がコンパスナイフヘッテンを忘れる。
本流が分かりやすい沢だったので迷う事は無かったが、読図に気を抜いていた。水流の有無に惑わされない読図力が必要だ。