2001/10/4 前大沢

前大沢遡行記録
                                               文責21期佐藤

[日程]
2001/10/4日帰り

[メンバー]
 L佐藤(3) 関口(2) 田中(1)

[行程]
平日ダイヤで電車時間が違っていた。計画書よりも10分早い電車6:31発に乗り、関口・田中に連絡。合流後なんかテンション高い田中。ザイルを触るのが楽しみらしい。関口は服がかなり臭い。ヒゲが伸びていてむさい。でも○MM●ではない。

大倉行きのバスは一時間に二本。8:10発に乗車。

大倉8:22
田中にとってハタチは「終わり」らしい。失礼な。
林道をコールの復習をしながら歩く。暑い。大倉から30分ほど歩くと林道から左に枝分かれする道が出てくる。そこに入り、水無川の堰堤を通りすぎてすぐ緩やかな小尾根を下ると、右岸に、木に覆い隠されるようにして前大沢の出合がある。見た目にしょぼい。

9:00〜9:25出合 遡行準備 佐藤は携帯を落として小尾根まで取りに戻る。

水は予想通り少ない。入って30m程にあるF2の5m・3mで速攻ザイルを出す。ビレー田中。リード佐藤。5m正面と3m上部の左岸にハーケン。3mはホールドがやや細かい。特に問題はなく、日が差してきてほのぼのする。

10:10
F3の6mで2回目。ビレー田中、リード関口。佐藤は左壁の更に左をフリーで上って初リード関口の様子を見ていた。
左壁の更に左部分は岩が上からかぶってきており、岩・木が脆い。薦めない。上部にはホールドが少ないので上のボルト・ハーケンにA0用のシュリンゲを通して、関口・田中に左壁を上ってもらう。支点を取るところが無く、ぐしゃぐしゃの斜面を渡って右岸の木に取った。この時小さい落石・落土多数。落の雨の中余裕の田中。謎。ザイル練習のつもりだったが、結果的に出すべくして出したところだった。

左壁正面にボルト一つ、ハーケン一つ、上りきったところにボルト一つ。右壁の流心付近下から1m、4mにボルトが一つずつ。流心周辺のフリクションは良く効きそうだが傾斜はきつい。

F3の5mで3回目。ビレー関口、リード田中。左壁にハーケンが一つ。ホールドもフリクションも良好。問題無し。
11:10

ここまでは、いかにも現在地を把握しながら動いていたように書いているが、実はこのあと20mナメ滝と三つの堰堤が出て来るまで核心部のF3はまだだと思っていた。気付かずに核心部を終えてしまい、しかも良く考えるとフリーで上ってしまっていた。通りでなんか手ごわいと思った。

20mナメ滝は問題無く直登。3つ目の2m堰堤はほとんど埋まっていた。

ここまでの堰堤は全て右岸から巻いて問題無し。

11:30  ガレ沢との二股で休憩

スキあらばザイルを出そうと思っていたが、出すほどの傾斜や高さのある滝が無く、萎えてしまい直登しまくる。幅の狭いトイ状気味の小滝が文字通り連続する。先頭が濁らせる水以外は楽しい。

F7の3段10mの2段目テラスで毒蛇(田中談)発見。全身に水をかぶりまくって上る。
上り切ってしばらくすると水が枯れる。滝はまだまだあり、水があればもっと楽しそう。真新しい水流の跡がある。

本流に忠実に詰めて行くと、丹沢のあの懐かしい、苔臭くて湿気ムンムンドログシャの斜面になってくる。稜線の光目指して小尾根に乗り、最後に30m程の猛烈な藪漕ぎ。同時にスタートして関口・田中・佐藤の順に抜ける。藪嫌い。

12:45 遡行終了。水虫はオトナの勲章。

13:05大倉着。小雨が降り出す。

帰りに関口初体験のケンタのチキンを買い込みインモラルに電車で食す。

[まとめ]
全体的にドロドロ。流れにかぶさる木や倒木が多く、邪魔。いたるところ崩壊が激しく、沢自体の幅が狭い。滝と滝の間が狭く、あっという間に抜けてしまった印象。上流は岩が脆い。モミソよりも上り応えのある滝が多いが、変化に乏しい。フリクションはどこも良好。意外と明るい。

[反省]
考えていたよりも練習が出来なかった。空身でF3を上ってしまった事は軽軽しかった。
危なかったと思う。