2001/6/1-3 袈裟丸・皇海

袈裟丸・皇海 山行記録
(後袈裟丸山〜六林班峠間は藪、鋸山〜庚申山間は崩壊気味の岩場で 共にエアリア点線ルート)

日時:2001年6月1日(夜)〜3日 

メンバー:CL石井、SL橋口、小野、佐藤(あ)、山崎

1日 高崎駅東口で駅寝。近くにコンビニもあり、快適。 

2日 晴れ 高崎→桐生→(渡良瀬渓谷鉄道)→沢入7:30→タクシー→塔ノ沢登山口7:45 

寝釈迦が見たかったので塔ノ沢登山口を選択。タクシーは要予約。 足尾からの分も含め5500円もする。

塔ノ沢登山口8:00→寝釈迦8:50-9:10→賽の河原10:00-10:15 

日没までに六林班峠へ抜けるべく、橋口を先頭に配置。予想通りの快適なピッチで中高年登山者には“特急列車”と呼ばれる。 
がしかし、ややしんどいので2本目で早くもちょっと待ったコール。 「そんなに速いですか〜?」橋口の顔には笑みが浮かぶ。

コースの所々には“安中山の会”の道標があるが、 佐藤はこれを「あんなかさんのかい」と呼ぶ。どこへ我々を導くというのか?

→小丸山避難小屋11:05-11:25→前袈裟丸山12:10-12:25→後袈裟丸山通過12:55→中袈裟丸山1:20-1:35 

賽の河原からはなだらかで気持ちのいい笹原が続く。 ハイキングでチーパッパするのに最適だろう。
皇海ピストン隊は今頃どの辺だろうかなどと考えながら歩く。 小丸山避難小屋で小野、橋口が水汲みへ。
水の出はそれほどでもないらしいが、 小屋から5分は妥当なところか?ちなみに小屋は小さいが快適そう。
賽の河原手前のものはやや汚い。 

前袈裟丸山はハイカーで賑わっている。しかし、そこから後袈裟丸へ行く人は少ないらしく道が急に藪めいて来る。 

→奥袈裟丸山2:45-3:05→法師岳4:05-4:25→六林班峠5:30 

奥袈裟丸山まではちょうど花期を迎えた石楠花などの潅木藪が主体。 しかし、道に覆い被さっている程度で薄い。
奥袈裟丸山山頂部はひざ下程度の笹で幕営可能。 奥袈裟丸山から先は尾根が広くなり下りでは道を外さないように注意が必要。のはずだがCLを含め、歌を歌っている者多数。寝不足のせいかいかれ気味。 

男山〜六林班峠の間は腰から胸ほどの密集した笹藪で、本格的な藪漕ぎとなる。しかし、笹は細くポキポキ折れやすい。
天気がいいせいもあるだろうが、 安中さんが記録の中で言っているほど悲惨ではなかった。

六林班峠はあまり一般道とは感じない所で薮抜けの感動もいまいちであった。

夜になるとテントの周りはシカが取り囲み、食事をする。 しばらくお互いに観察しあったが敵ではないと伝わったのか
朝まで周りにいたようである。 CLはシカの鳴きまねをしていたがそれが通じたのだろうか?

3日 快晴 六林班峠4:25→鋸山5:20-5:40→皇海山6:35-8:00(サブザックピストン)→鋸山9:00-9:20

鋸山への道は一般道にしては整備されていない。胸まである笹で 足元が見えなかったり、倒木をくぐったりしなくてはならない。
前日通ったルートより薮っぽいという説も。 鋸山からの下りは急な上にやせていて、メインザックではあまり下りたくない。

皇海山山頂には前日ハイキングに来た方々の差し入れが。 
多少予感はあったがノンアルコールで望んでいただけにありがたかった。 どうもありがとうございました。

→蔵王岳10:15-10:35→庚申山11:40-12:30→庚申山荘1:30−2:00?→天狗の投石2:45-3:10→かじか荘3:50

鋸山からは今回の山行の二つ目の山場で、庚申山まで十一の岩峰が連続する。
最初の鎖場の手前、急なルンゼが両側へ落ち込んでいる鞍部では 山崎が不用意に道の端を踏み、バランスを崩し、転ぶ。
危ういところであったが 後にいた小野が押さえて事なきを得る。
後からアルペンガイドを読み直して 知ったが山崎が落ちかけたルンゼは蟻地獄と呼ばれているそうだ。
このほかにも蔵王岳までは鎖に体重を預けないと登り下りできないような 場所が2,3箇所あり、お勧めできない。

庚申山荘手前の急斜面はコウシンソウの自生地。 めったにお目にかかれない代物らしく、注意して歩くが見つからず。
もっともCLはこの時便意を催し、それどころではなかったのだが。 
そういえば、岩峰の上で野もりもりをしていたつわものもいたような。 

山場を越えてからは疲れと安心感からやたらと休憩しまくりであった。 かじか荘は600円で風呂に入れる。露天風呂もあり、快適。

まとめ 
          薮について 奥袈裟丸山までは尾根がやせているし、道もついており余裕。それ以降は尾根が広く、
          踏み跡が不明瞭になることが多いので注意が必要。薮の濃さについては男山周辺が腰から胸まである笹となり、 
          本格的な薮漕ぎとなるが、その他の所はそんなに濃くない。

          岩場について 役場の人はあっさり通れますと言っていたが、一般山行で行くのはお勧めしない。 

薮あり、岩場あり、二日間ともコースタイム9時間以上と おなかいっぱいの山行でした。
メンバーの皆さんお疲れ様です。