2002/4/28-29 棒ノ折山
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新歓合宿記録 作成:土松隆志(23期)
▼日程 2002年4月28〜29日
▼山域 奥多摩・棒ノ折山
▼メンバー
CL土松、SL小野健
1年:小西正俊、河内紀子、杉山哲弘、竹村嘉洋、藤井歩、松尾大輔、松下奈々
2年:榎戸、加村、曽根、田中、北條、渡部
加藤武男、粂内将人、橋本万里子、松家智子
3年:佐藤(岳)、橋元、山崎
能登谷瞬
OB:高見さん、藤本さん
▼天候 両日とも晴れ
▼行動記録
4/28
/1106新宿駅発→1204/1211青梅→1232川井駅着
■集合には中山さん、佐藤(あ)さんが見送りに来てくださる。
■用意したカートの量が足りなさそうだったので、佐藤(岳)、曽根がいくつか買って
から遅れていくことに。
■佐藤(岳)と曽根のザックは財布、共装のみ取り出して川井駅にデポ。佐藤(岳)の
財布を出し忘れ、そのままデポってしまう(→▼反省・総括)。
/1310川井駅発→1345/1405大丹波の集落の小さな公園→1448奥茶屋キャンプ場
■キャンプ場へ向け、車道を歩く。周りは奥多摩らしいヒノキの植林帯だが尾根の上部には
新緑の美しい広葉樹林帯も。遠くの尾根にフジの花の淡い色が点在している様がなかなか
味わい深い。春である。
■2つ目の集落の公園で休んでいると、みんなの前に一台の車が。中から登場するは、予想
通り(?)高見さんと藤本さん!
■テン場につき、設営。テン場は沢沿いでこじんまりとしている。(15張ほど?)。水場は
近く、車道に出れば水洗トイレもある。泊り客以外にも、バーべキューなどを楽しむ家族
連れも多い。1泊1人800円だが、値切れば半額になる。
■差し入れのケーキなどを食べつつ自己紹介。その後夕食を作る。ホールトマトとハヤシラ
イスのルーで大量の野菜を煮込んだスープ。鍋によって完成度に大きな開きがあったのは
なぜ?ワンゲル出身加藤は漢である。でっかいボウルにご飯とスープを盛っていた。犬の
飯じゃないんだから。。。
■CLは一人川に飛び込む。寒くなんかないよーっだ!!
■食後は花火をし、スタードーム、エスパに分かれてトークタイム。テニサー粂内の「ファ
イヤー」話は必聴。近くでは他の大学生がキャンプファイヤーをしていたようだ。
■10時前頃、就寝。
4/29
■600起床。745、体調不良、用事等の理由で橋元、佐藤(岳)、北條が高見カーで下山。
■朝食はパスタ。車道に上がればトイレがあるんだし、煮汁を川に流すのはやめようよ。
/810テン場発→850/910 700m付近→955/1105山頂→1144/1200 650m付近→
1230/1405テン場→1520川井駅着
■終始、トップ渡部/小野健、ラスト土松。
■登山道脇の沢には奥多摩らしく、ワサビ田が続いている。下から見上げると山城のよう。
沢にはいくつか滝がかかる。2段5mはちょっとトライしてみたいと思った。
■基本的には最後までヒノキ林の急登。奥多摩の尾根には付き物だが、50mごとに標高が
ふってあって真剣に読図をする気が失せる。樹林越しに望まれるのは多分川苔山だろう。
■カヤトの原を抜けると明るく開けた山頂に飛び出す。北側に展望が開け、奥武蔵の山々と
関東平野が望まれる。ワンゲル出身加藤は漢である。ペットボトルのジュースを何リット
ルも背負って登ってきた。登山客多し。高見さんのカメラ講習会あり。
■テン場に帰り撤営を終えると、暑い夏のような日差しを受けて、昨日はひよっていた人たち
も川に飛び込み出す。かけ声はなぜか猪木ボンバイエ!「いぃーち!にぃーい!さぁーん!
ダー!!」で潔く飛び込んでいく漢たち。きっと彼らの頭の中では「炎のファイター」が
ボリューム全開で鳴り響いていたことだろう。
だから昨日から飛び込んでおけばよかったのに
■前日歩いた車道を引き返す頃には、心地よい風が吹いてきた。アイスを買い食いしたりしな
がら、のんびりと駅へと向かった。
▼反省・総括
■佐藤(岳)と財布をとっておく旨連絡しあっていたのに、取り出し忘れたのは完全に私のミス。
盗まれていなかったから良いようなものの、もし盗まれていたらいくら謝ってもすまないと
思う。岳仙さん、申し訳ありませんでした。今後デポ等ある際は気をつけます。
■下りは経験次第。もっとペースなど気を使うべきだった。トップだけではわからないので途
中で歩いている人たちもペースに気を配る必要がある。
■(場所選定の経過)今回、新歓合宿の場所を選ぶにあたっては2年の間で議論を尽くした。
一度は大菩薩嶺で決定していたがその後、新入生の様子を新歓ハイクでよく見た上で改めて
決めようということに。だが、幕山は行動時間2時間と正直楽過ぎたためか、新入生の体力が
どれほどなのかいまいち読めなかった。その後の話し合いで、「大菩薩のレベルでないとステップア
ップにならない、合宿につながらない」等の意見もあったが、「幕山のハイキングに比べれ
ば、山で泊まる体験をするだけで十分なステップアップである。」との意見が多く、結局、
合宿につながって行くような大菩薩、雲取といった山行を今後2年でたてる用意があることを
確認した上で、今回の新歓合宿はそれのための橋渡しと位置付け、棒ノ折山に決定した。
▼CL雑感
■家に帰り、NHKをつけると森林をテーマにしたドキュメンタリーをやっていた。なぜ春に花をつ
ける植物が多いのか、を説明していて、つい見入ってしまった。どうも、高木層の木々が葉を伸ば
し始めて、林床が暗くなる前に虫を呼んで受粉するのが繁殖戦略上最も有利、ということらしい。
なるほどなるほどと妙に納得して、その日の事を思い出してみた。春といえばどこでも花をつける
タンポポ。あでやかな桃色の花をつけたヤマツツジ。名前を教えてもらったイチリンソウ。茎に持
つ妖艶な紋様から蛇の名を受けたマムシグサ。どれもこれも、今、この瞬間瞬間が生き死にをかけた
勝負時なんだよな。そんなことを考えた。
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