2002/10/12-15 中央アルプス全山縦走
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中ア縦走記録(10/12〜10/15) 文責:加藤武男
総ピッチ数 30.2P
10/11
憲法の授業が長い。講堂のはるか前の方に、やる気なさげな渡部が見える。今日という日が終わる頃には、
アルプスのふもとにいるのだと思うと気は進まない。中アと言えば、いもピークが並んでる感じしかない。
が、悲しいかな、そんな鬱な気持ちは長くもたない。講義の終了と同時に飛び出して、新宿へと向かう。
新宿西口高速バス乗り場には、河内さんが見送りに来て、梨を差し入れてくれる。2日後、この梨が特に僕と
竹村にとって有難いものとなる。バスは新宿19:20〜飯田23:50。飯田駅は、駅寝に向いていない駅だ。
適当に寝る。予想よりは寒くない。
10/12
5:15−6:20 タクシー(9000円)
荒木さんが呼んだタクシーは第一観光。料金はそのままで、Jタクにしてくれる。その善意に皆喜ぶ。道は凄まじく
悪いが、摺古木自然休憩舎まで入って下さる。多謝。腹黒く考えれば、Jタクにしてくれたのも、車高が低いと
行けないからだろう。
6:38 摺古木自然休憩舎を出発。無駄に晴れてる。
7:23 摺古木前分岐着。何だこの天気は。
8:10 ニセ摺古木着。写真休み。皆木に登る。この眺望はおかしい。
8:35 ニセ摺古木出発。
8:50 摺古木通過。
9:30 2265手前の2210辺りで休む。紅葉って、何だろう。
9:45 発。
10:40 安平路小屋着。きれいな小屋である。
11:05 発。
11:25 トリカブトの水場着。誰も死ななかったので、トリカブトの毒は水に影響しないらしい。
11:40 発。
12:10 安平路山着。相変わらずオチが怖い天気。
12:30 発。ここから藪区間。トップは加藤とサブ気味に竹村。赤布は稜線上と、北へ落ちてからトラバる
二手に分かれる。ワンゲルが今夏に間違って東に落ちる赤布をつけたという極秘情報があったので、
北へ行く。が、トラバりが不鮮明。何度かイモる。怖いガレ状も越える。
13:40 2259手前で休む。実は、トップは伸びては、本隊に隠れて休んでいたりもする。
14:00 発。
14:55 松川乗越着。テント設営時に、加藤が違うポールを持って来た事が発覚。すいません。明日藪で
死ぬほど働きます。許して下さい。
サイト1 テントは適当かつ強引に張る。天図は加藤。メニューは今野さんによる山形名産の芋煮。ここらへんで、
怪談という無意味な暇つぶしが行われる。皆適当に怖がったフリをする。きっと、これが事実。
10/13
サイト1 竹村によるうどん。経済的で、非常によろしい。
4:00 起床。
5:35 発。
6:15 袴腰山着。地形的に張れそうな所は、実際サイト可能である。この事は、奥念丈岳周辺でも言える。
6:35 発。
7:35 奥念丈岳着。藪では、皆大なり小なり植物を破壊。特にトップは、ハイマツを「のけ!」とばかりに
へし折って進んだりもする。土松か山崎さんがいたら泣きそうな光景である。
8:05 発。
9:00 2400辺り。今野さん今後のためトップに。途中から、薮に切れ始めたのか、超ハイペースに。
もう嫌だ。死にそう。
10:10 南越母着。薮抜けする。昨日と同じく、無駄に馬鹿晴れである。
10:30 発。
10:50 水場への分岐着。ここで、加藤+竹村は水汲み隊。荒木さん、三重野さん、今野さんはダブルザック等
しつつ、先へ。
11:00 水場着。本隊の行動は不明。あちこちを洗う。
11:10 水場発。
11:30 分岐通過。
11:40 越母山着。ここで本隊の人々から梨をもらい、行動食をむさぼって回復。まだ晴れてる。どういうことだろう?
12:15 発。
13:20 仙涯嶺着。竹村は岩で生き生きし、荒木さんも無駄にクライミングをする。三重野さんは岩に抱きつく。
みんなおかしくなっ…
13:45 発。
14:40 2750着。
14:50 発。
15:20 南駒ヶ岳着。今野さんが櫛を使って髪を整えてる。可愛いんだけど、余裕って事なのかな。潜在力大である。
15:47 発。
15:50 天図デポ。今野さん+荒木さん。
16:05 分岐着。
16:20 すり鉢窪避難小屋着。30人収容可。トイレ無し。
サイト2 ちょうど今日で、100名山制覇したという人がいらっしゃった。中山さんと同じ?今日のメニューは加藤による
シチューである。荒木さんによると、曽根による酷評から名誉挽回したらしい。外で食べていると、赤ナギ岳の
方から、もう暗いのに光が点滅し、コールが聞こえる。とりあえず荒木さんが避難小屋の所在を教える。
空木の方は人が多くて、あぶれたらしい。
10/14
サイト2 朝食は今野さんによるラーメン。
4:30 起床。
5:45 発。日の出がきれいだ。どうせ今日も無駄に晴れるのだろう。
6:25 分岐通過。
6:40 赤ナギ岳着。
6:50 発。
8:10 空木岳着。
8:50 発。
9:50 木曽殿山荘着。力水を汲む。所要時間小。
10:35 発。
11:00 東川岳着。
11:10 発。実は結構怖い岩場の連続。竹村奮起。
12:25 熊沢岳着。梨を食べる。
13:10 発。
13:55 2708過ぎ着。
14:15 発。
14:35 檜尾岳着。
14:45 発。
15:00 檜尾避難小屋着。きれいなトイレ在り。
サイト3 水場は下山道途中。少し細い。小屋を独占。三重野さんによるJを食べる。心理テストが行われる。フェンスは
5メートル鉄条網付き電気柵が良いらしい。
10/15
サイト3 荒木さんによる雑炊。外はすごい風。
5:30 起床。
6:40 出発。風強し。誰がこの天気を予想し得たであろう。加藤はこういう天気を3日間待ってたりする。
5メートル梯子は木製。道は風を避けるようについている。
7:30 2630着。風を避けて休む。
7:45 発。風で体が勝手に動く。今野さんは大変そう。島田娘手前で3人組みが風を避けている。手招きされたので
寄って行く。これが間違いだった?
9:40 島田娘付近で休む。3人組みは巡視員っぽい役の人で、無謀登山者扱いされる。(正しいような気もする。)
個人的には、目出帽とハンガロン持ってるくらいでいばるなよ、と思う。何故なら僕も持ってたから。
ともかく千畳敷におろされる。
10:20 千畳敷発。サブ装を荒木さんのザックにまとめて、こそこそと。
11:20 宝剣—中岳分岐着。
11:50 宝剣岳着。2限をあきらめ始める。
12:05 発。
13:00 木曽駒ヶ岳着。
14:25 千畳帰還。