2002/7/13 軍駄利沢

大雲取谷(軍刀利、棡葉窪)記録         文責:石井

日時 2002.7.13-14

メンバー L 石井、増田、佐藤(あ)、山崎、加藤

5:00頃農学部周辺発、駒裏で加藤を拾い、青梅街道を西へ西へ。(渋谷周辺で迷った事が、遠い昔の記憶のように思える。)

青梅線沿いの道路から見て取れる多摩川の増水(濁りまくり)に嫌なものを感じつつもさらに西、日原林道を目指す。
途中ガードマンが、「日原鍾乳洞へは入れないよ」と言っていたが小川谷林道の事だろうと皆信じていた。

しかし、あっさり道は断たれる。落石で通行止め〜歩行者も通っちゃいや〜

しばしの考慮時間の末、増水の影響が少ないであろう秋川水系の沢へ行き先を変更することにする。でも、大きな問題が。にごまんがない。遡行図もない。

ということでファックスを求めて奔走。セブン、セブン、セブン、デイリー、セブン
なんでセブンばっかなの!
しかも送信できても受信ができないというコピー機一体型ばかり。

いらいらがつのり、たばこに手を伸ばす回数ばかりが増える。ちなみに、この二日間、増田さん、佐藤、石井は1日1箱以上のペース。車が止まる度に吸っていた。

11:19 ようやく武蔵五日市駅にある観光案内センターでファックスを借り、関口に軍刀利、棡葉窪、小坂志川本流の遡行図を送ってもらうことに成功。(関口、本当にありがとう。)軍刀利は一度行った事があり、お手頃そうだったので軍刀利に行く事に決定する。

軍刀利沢記録
2002.7.13 曇り一時雨
12:35入渓→No. 8 6m滝の上14:20-40→三国峠(遡行終了)15:40-16:20
→出合17:10

増田さんにマンマークで付き、他のメンバーは好き勝手に登ってもらった。下部は滝が多く、2,3度お助け紐を利用するが、大抵簡単。

加藤は深畑さんが絶賛するだけあって安定している。でも、No. 5 2段10mの高巻きでは残置ロープに体重かけまくりでひやりとした。
高巻きだとか藪こぎは苦手なのかも知れない。(ワンゲル上がりなのに、、、)

No. 7 5mナメ滝は左から。続く5mは加藤が水流上を突っ張りで直登。他は左から高巻く。水量が少なければもっと楽なのだろう。

No. 8 6mは石井が右壁をリード、支点は立木。登ってから思い出したが、この滝は自分の初リードの滝だった。加藤の中間支点の通過法は雷鳥へ導入してもいいかも。(もう忘れたけど。)

しょっぼーい淵を通過し、一度高巻くとツメの始まり。遡行図を一生懸命読みながら行くと泥壁登りの末、三国峠に出る。三国峠からは仕事道を辿って矢沢林道を下山し、出合に止めた車に戻る。

沢の総評
滝が多く、二度目でもそれなりに楽しめる沢である。沢リーダー初心者の人お勧めという感じ。増水は全く気にならなかったが、岩に付いた苔の跡から普段よりは水が多かったようだ。


軍刀利沢を無事遡行し、今後の予定を協議する。せっかくレンタカー借りてるのでどこかで幕営して、明日も遡行しようということで決着が付く。

候補の沢は棡葉窪と小坂志川本流。どちらも行ったことがないので明日は短い棡葉窪にしておこう。にごまんないし。
がたがた揺れる車中で気持ちは明日へ向かっていた。

と、後部座席の増田さんが、「なんか音変じゃない?」

そう言われれば、車が左に傾いているような、、、窓の外に目をやると、突然何かが転がった。それはまるでホ○ールカバー。というかそれそのもの。

そう、パン(バッキューン)です。

車道までこのまま行ちゃわなーい?と佐藤、これはJAFでしょう。と増田さん、石井と加藤はあわわわわ。

でも、山崎は違った。

てきぱきとジャッキを扱うその姿。皆が目を丸くする。これを境に加藤の山崎に対する評価は変わった。
いい人→「タイヤ交換できる」いい人

その後、新しいタイヤを買うためにスタンドを3つ回り、(そのたびに空気圧点検、トランクの臭い荷物の上げ下ろし。)臭い体でサイゼリア。

忘れてならないのが増田さんに沢の感想を聞いたときの一言。「沢?なんのこと?あ、今日の沢ね?」(爆)この瞬間、隊の一体感を実感。この日は棡葉窪出合の駐車スペースに幕営。

(楪窪記録に続く)