2002/7/28 丹波川本流・一之瀬本流

丹波川本流 〜 一ノ瀬川本流 遡行記録
[日程] 平成14年7月28日(日)
[メンバー] L.深畑(OB, 記)、SL.高田(OB)、増井(OB)、土松(2年)
[行程]
7/27(土):晴れ
  深畑、高田、土松、関口、岳仙の5人で、鳩ノ巣駅近くの多摩川で渡渉訓練を行った。水量は少な目だが、場所を選べば渡渉に苦労する場所はあった。水はきれいではないが、著しく不快でもない。単独渡渉、肩組渡渉、三角法のトップ・中間・ラスト、懸垂法等を試した。肩組渡渉は、水流に正対する方が水の圧力が強く少し流されはする一方、安定度は高い感じがした。三角法は非常に強力であることを実感した。

   もえぎの湯に入り、奥多摩駅近くで夕飯を食べた後、関口・岳仙は帰京。同駅で増井と合流して高田車で三条新橋まで入った。テントを立て、ビールを飲みつつ難しい話をし、花火をして寝た。

7/28(日):快晴
起床500::出発620 → 700手取淵800 → 900丸山入道淵1000 → 一ノ瀬川出合1110→ 1230第2ゴルジュ1330 → 大常木谷出合1500 → 林道1540 → 増井氏の迎車1640→ 温泉1830 → (中央道経由) → 2200八王子駅 

  予報によれば昼前から曇りとのことだったので、早目に発った。

  すぐに犬戻り・坊主淵が現れるがこれは簡単。もっとも、前回(4年前)石井はここから拒否反応を示した。その時よりは微妙に水量が多いか。
  ちょっとしたゴルジュを越えていくと手取淵。ここは左岸から右岸へジャンプするところが見せ場だが、コツを掴めば簡単。前回は一度ずつ失敗して流されたけれども今回は全員成功。左手のホールドがポイント。もっとも増井はジャンプせず左岸通しで通過した。ジャンプした後の右岸のへつりは難しく、土松はしばらく立往生。増井に全面的に助けて貰った。私も前回よりだいぶ苦労した。わずか3回目の沢でここを越えた石井は立派なものだ。

   いくつもの滝や淵を越えると河原となり休憩をとる。日差しをたっぷり浴びて冷えた体を少しでも元に戻す。めちゃ暑い日で良かった。しかし、休憩中も土松や増井が釜に入って泳ぐのには脱帽。
   じきに、丹波川本流の核心、丸山入道淵が現れる。まずは、増井がザックを背負ったままダイナミックに突破。しかし、続く高田と土松は水流に押し戻されあえなく撃退。深畑がザイルを引いて突破し、それを頼りに通過する。
   もう一つやや手強い淵(右から巻ける)を越えると、一ノ瀬川の出合に着く。出合の淵を越えるとしばらく河原歩きとなるが、第1ゴルジュからはまさに泳ぎの連続。満足しても疲れ果てても、まだその先に泳がねば前に進めない淵が控えている。マゾの人間には溜まらないだろうと想像する。

   日なたぼっこの河原は気付かずに通り過ぎて、いよいよ第2ゴルジュ。ここが一ノ瀬本流の核心。増井・安中で来たとき(2000年)よりも、若干少ないらしいが満々と水が湛えられている。まず、高田・土松がトライするも水流強くあえなく撃退。増井もバイルまで持ち出して頑張ったが戻ってくる。次いで深畑がザイルを引いてようやく突破。泳ぎ初めと滝の近くで流芯を横切るところが難しい。ザイルさえ張れば後は簡単。エネルギーの余っている増井は、ここでも何度も淵に戻って遊んでいた。

  第2ゴルジュのすぐ先に、幅広のナイアガラNo.1滝がある。去年、安河内達はここまで来たのか。どうやって来て、どうやって帰ったんだろう? 確かにトラロープはいくつも見かけるが。この先もまだ面倒な淵は二つ三つあったが難しくはなく、ほどなく彼らが目指していた大常木谷出合に到着する。そこから20分ほど河原を歩くと立派な踏み跡があり、頑張って一登りすると林道へ出た。

[感想]
ゴルジュの突破では、水流を読む目、側壁の微妙なホールドを使う技術、純粋な泳力の三つが重要と感じた。いやあ、疲れ果てました。