2002/8/4 キュウハ沢
キュウハ沢遡行記録 文責:石井
・日時 2002/8/4(曇り時々晴れ、東京で31℃)
・メンバー L石井(M2)、荒木、隈本(M1)、佐藤(4)、橋元(3)
・総評 下部のゴルジュは見事。水に積極的に入りながら越えていくのが楽しいところ。
中盤以降はやや平凡だが、2段10m滝などちょろっと緊張する場所もある。
ツメと下山が長いので、総合的に言うと小川谷廊下の方が上かなって感じ。
ひるはいるけど魚はいない。
・竜岡門を4:30頃出発、佐藤の運転により、塩水橋まで入る。
キュウハ沢出合8:55→堰堤終了後すぐの釜9:15-25→四町四反ノ沢出合10:05-25→二股11:25-55→大ガラン沢出合1:00→登山道3:00→塩水橋5:00
車は塩水橋までしか入れず、コースタイムで1時間分歩かされる。
寝不足と飲み過ぎによる内蔵疲労により石井の体調はすこぶる悪い。堰堤を二つほど超えたところで限界を感じ、リタイア直訴。一人隊を抜けることも考えたが、皆で途中まで行って引き返すこととする。
てなわけで、先を急ぐ必要がなくなり、釜が出てきたところで即休憩。体調不良の石井を含めて皆ずぶぬれになる。 不思議なことに濡れてしまうと、少しは体が楽になる。せめてゴルジュ帯ぐらいは見ておかないと申し訳ないのでもう少し進む事にする。
ゴルジュの初めの4m。水流の左側を佐藤がフリーで越えて、後続をお助け紐で確保。隈本を確保する佐藤。体重差が気になるので、下から「大丈夫か?」と聞くと、「やばかったら離すから平気。」その間、荒木は右からシャワークライムを試みる。やるな荒木、と思って見てると後1mくらいって所から落ちる。おいおい。幸い本人はけろりとしている。
全員が越えたところでふと気付く、この滝降りれないね。 ま、いっか。
次の5m。ゴルジュが逆くの字を描く所に、左から滝が掛かる。水流の左は難しそうなので、滝壺を渡り、右から取り付く。 荒木があっさり泳いで渡るが泳ぎが苦手な者に取ってはつらいところ。おそるおそる、泡の中に足を伸ばすと、案外足が届く。一安心。
釜のあるナメ滝では、石井が泳ぎを披露。佐藤はさぞかし悔しかったに違いない。どうやら石井は暑い時なら泳げるっぽい。
そもそも小学校のプールの授業が6月頃の寒い時期から始まるから水泳嫌いになったのだと一人納得する。荒木のように脂肪を蓄えれば、平気なのかな?とまた納得。
ゴルジュの出口に掛かる滝はきちゃないシュリンゲが掛かっている。めんどくさいので左から小さく巻くと、ちょうど四町四反ノ沢出合に着く。 しばらく休憩し、石井の体調もだいぶ良くなったので、結局遡行を続けることにする。というより、もう引き返せない。
大滝は視察はしたが、蜘蛛の巣張ってるし、脆そうだしで巻く。(ハーケン、シュリンゲは確認できたが、チムニー状を抜けた先が下からでは良くわかんない。)
その先、二股まではわりと平凡で長い。たまに思い出したように2段の滝が現れるが簡単。でも一応お助け紐を出すと油断したのか荒木は落ちそうになる。今日は調子が悪いらしい。ということにしておこう、名誉のために。
二股から先は小さいゴルジュっぽくなる。5mは石井以外は右から小さく巻く。石井は水に濡れながら水流右を突破。簡単。
2段10m。新版東京〜では右壁からとあるが、右は濡れている上に支点がなさそう。石井リード、橋元ビレイで左壁から。中間支点が取れまくるので安心だが、割りと立っている。
大ガラン沢出合からはガラガラ、ガレガレ。水も伏流し、やけにしんどい。涸滝10mはボロボロくずれそうで嫌。なぜかお助け紐もザイルも持っていない隈本、荒木が先に登ったりしながら越える。その先もガレ沢が続くと思うと萎えてしまう。ということで、佐藤のかなり強引な主張もあって、大ガラン沢と本流との間の広い尾根に乗る。
でも、この尾根がまた長い。
戦時中のプロペラ?があったり、大きな薄気味悪い黄色い花が一面に咲き乱れていたり、アザミの群生にやられたり、ひるがうようよしていたりする。もううんざりしきったころ、ようやく木道に出る。
当初は丹沢山ピストンをしようと思っていたが、あまりに疲れたのでビールを買いに行った荒木以外は木道でひると格闘。一人平均2匹くらい?指で取ろうとしてもなかなか離れず、ライターであぶったりして取る。なぜか荒木には一匹も付いていなかった。まずいのか?
その後はビールを飲んでふらふらしながら、長い下山道を下った。
おしまい。