2002/4/21 水無川本谷

水無川本谷遡行記録
                                           文責21期佐藤

★遡行日
2002/4/21 朝発日帰り

★面子
L佐藤(4)、関口(3)、健介(2)、田中(2)

★行程
新百合が丘7:30−9:05林道一番奥の駐車場9:20
9:28出合にて入渓準備
F1  9:42〜9:57
F2  10:00〜10:12
F3  10:25〜11:00
F5  11:17
木の又大日沢出合(休憩) 11:23〜11:37
F6  11:40〜11:55
F8  12:20〜13:15
F9  13:25〜13:47
塔の岳(遡行終了)  14:20〜14:30
大倉尾根分岐 15:15
駐車場 15:48〜16:10
鶴巻温泉ゆたか 16:50〜18:10
長津田 19:10

新百合ヶ丘にて車の田中を合流。高速に乗る。若葉マークの運転なのに皆気楽なものである。もちろんワイパーは最高速(笑)

到着が遅くなった割に駐車場は空いていた。晴れだと絶対停められないだろう。

水無川本谷の最後の堰堤は崩壊気味の右岸から巻く。へろへろのシュリンゲが下がっていたが怖かったのでオニューのテープを垂らした。

F1  フリーで左壁を登った。とくに悪いところはなし。後続のパーティが一隊いたが、彼らはセドに消えていった。

F2  ザイルを出す。左壁鎖沿い。佐藤リード、健介ビレイ。声が通るのに笛しか鳴らさなかったりしてみた。健介、ザイルいっぱいの笛を忘れる。

F3  ザイルを出す。右壁。関口リード、田中ビレイ。トラバース部分に取れる支点が無い。途中ハング気味で結構悪い。巻き道もあるが最後がへつりになっていて、先行スパッツパーティ(子連れ)は結構苦労していた。

F5  鎖はついていたが支点が引っこ抜けており、一同萎える。
左岸を巻く。明瞭な踏み跡あり。少し急で関口がお助け紐を出す。佐藤一人で藪にブチ切れ。ついでにトップでお助け紐出さなかった田中に小言。

木の又大日沢出合  休憩。雨なのに狂ったように煙草を吸う。

F6CS 右側を登る。少々ハング気味で滑りやすい。シュリンゲがたくさん付いていたが上部の支点が適当だった。関口がお助け紐を出す。段差が大きいので落ちたら痛そう。

F8 25m  崩壊しまくりで絶対登りたくない。しかも汚い。
左岸を高巻くがこれまた崩壊気味でグズグズ。赤テープに沿って高度を稼いだ後、ルンゼを越えて本流に戻らなければならないが、途中から大きく崩壊し、そのままF8落下地点につながっている。地面が土でやわらかく滑落はしそうに無いと判断して佐藤が渡り、後続に最下点から8mm8mのお助け紐を出してビレイした。登る部分は相当脆く、何度か落石を出した。そこから本流までは快適に下れた。赤テープは上まで続いているようだったが上りすぎを避けたかったので無視してしまった。

F9   曰く付きの滝。実はこれが一番楽しみだった。萎え気味の一同を尻目にザイルを出してダメモトで左側から取り付く。そして下から2mも行かないでアンダーホールドがビシッとか言ったので諦めてクライムダウン。 左岸を巻く。

巻いた後はそのまま本流を渡って右岸の尾根に取り付き、詰めに入った。これぞ丹沢!的ぐずぐずどろどろ苔むした香りの斜面。田中「東丹沢なんて糞っ食らえ」 確かに鹿の糞は相当くらっている。 結構長く、崩壊気味のところもある詰めを終え、健介・佐藤は塔の岳初登頂。やっぱり狂ったように煙草を吸う。

そういえば源次郎下降とか口走っていたが、時間も気力も無かったので、予定通り大倉尾根から天神尾根を詰める方向へ。(在京には連絡済)温泉コールを叫びながら下った。やっぱり滑りやすい。2本くらい取られた。

駐車場  10台くらいあった車はほとんど消えていた。グシャグシャの格好のまま適当に敷いた新聞紙の上に座り、いざ鶴巻温泉へ。

いろんなものが濡れていて、臭く、汚く、そのままかてきょ先に向かう電車で車掌さんに「これアナタの荷物ですか?」と確認されてしまった。足元に置いてあったのに。ゴミに見えるかコノヤロウ。

★まとめ
最初から最後まで小雨。風は稜線上のみやや強め?いやらしい巻き道に慣れる事が出来たのが収穫だったか。岩質は脆く、崩壊気味のところが多い。雨で皆一様に萎えており、(丹沢にしては)大きい滝が続くも力いっぱい楽しめなかったのが残念。はしゃぐ気分になれなかったので体育会系ノリに持っていってみた。よって反省も小姑ノリ。

★反省
細々としたことしか思い出せないが、とにかく時間の無駄につながる行動が全員に目立った。しかも全員一回で学習しない。
  佐藤は8mのお助け紐を持っているくせに大抵最後尾で意味無しだった。メンバーの士気を無視してF9に取り付こうとした。
  関口はトップなのにお助け紐のためにシュリンゲをイチイチつないだり解いたりてこずっていた。ヌンチャクにかけるザイルの方向を一箇所間違っていた。プルージックの準備を始めるのが遅い。
  田中は後ろの様子を気にしなさすぎ。自分だけが登ればお終いではない。
  健介は、お助け紐コールが人より多いのはどうでもいいが、お助け紐が必要と予測できるなら先行者に前もって伝える方が良い。

  雨だったから空いていたものの、戸沢キャンプ場に車で乗り入れるのはやはり無謀だった。 
  雨や曇りの丹沢には慣れているはずなのに、前回二回好天に恵まれてしまっているので、予想以上にテンションに打撃を被った。開けた大きな沢だと天気が気になってしまう。