2002/6/30 竜喰谷
竜喰谷 遡行記録
文責:山崎(22期)
■期日
2002年6月30日(日) 曇(ときどき晴れ、ときどき雨)
■山域
奥秩父 一ノ瀬川流域 竜喰谷
■メンバー
L山崎(3) 石井(M2)佐藤(4) 江頭(3)
■行程
山崎家(文京区)発5:07〜(レンタカー)〜しゃくなげ橋8:00(駐車)8:30〜竜喰谷出合(遡行開始)〜9:46(休憩)10:06下駄小屋滝10:50〜12:00二俣上部(休憩)12:30〜13:50大常木林道横断地点(遡行終了)14:15〜15:50二ノ瀬(一ノ瀬林道)
■詳細
前日までの予報とはうって変わり、なぜか晴れ。きっと気を引き締めていたからに違いない。
しゃくなげ橋付近の駐車場に車を停め、遡行準備。しゃくなげ橋より200m程下ったところのカーブミラー脇の踏み跡から出合へ下降。しかし、一ノ瀬川の流れが早く水量も多い上、すぐ下に滝があるので渡渉するのは怖い(一ツ橋大ワンゲル記録に増水時渡渉の記述あり)。石井さんが、下降点より下にも踏み跡があったと教えてくださったので、再び林道へ。振り出しに戻る。カーブミラーのカーブを曲がったところから明瞭な踏み跡を下降し直す。緩やかな流れを渡渉して出合着。思ったより開けた沢。水量も多い。水もさほど冷たくはない。いい感じ。
出合から見える5m滝は左岸から巻く。明瞭な踏み跡あり。関口氏の記録通り直登かな、と思ったが、佐藤さんに止められる。幅広の8m滝は右岸を巻く。直登するならザイルを出した方が良さそう。下駄小屋ノ滝までは大きな滝は全て巻いた。
下駄小屋ノ滝はリード山崎、ビレイ石井さん。休憩しながらランニングビレイの取り方を教わる。大きな釜を左からへつり、左側のリッジを登る。下部は簡単。ハーケンなし。上部も直登しようかと迷ったが、水量が多く、ちょっと怖そうなので左から高巻くことにする。立ち木でランニングビレイを取って登る。一部崩壊していて怖い。ザイルが足りなそうだなーと思っていると、下で石井さんが何か叫んでいる。聞こえないで困っていると笛が鳴った(後で聞くとザイルいっぱいだった)。不安になってきたのでランニングを取ったところに戻って支点を作った。ビレイできるスペースあり。上部は踏み跡を高巻くが、崩壊点ではザイルかお助け紐を出すべきかも。上部直登が「ノーザイルで余裕」は怖いです。
ナメや河原を歩く。8m階段状を右から登ると曲がり滝10m。写真撮影。下部にハーケンが4つくらいある。登るなら右からだろうが、ちょっといやらしそう。佐藤さん:「江頭登りたい?」江頭:「登りたくないです(にっこり)」ということで、さっさと巻く。巻道は右岸。落石注意の斜面を登ると、8m階段状下から続く立派な巻道に合流。かなりの大高巻きだが、さくっと巻ける。
その後は支流が合流しつつ、小滝が連続する。途中のナメた小滝で滑り台を楽しむ。でも、曇って寒くなってきた。途中一箇所、石井さんが江頭にお助け紐。大体、遡行図で巻いている滝は巻き、それ以外は直登。石井さんはCSを直登してずぶぬれ。
その後は、かなり大きな斜面崩壊地(倒木だらけ)を越え、ゆるやかな沢を歩き。やぶっぽい。楯の沢をいつ分けたのか気づかぬまま、大常木林道に着き、遡行終了。林道といっても登山道です。下山路は遡行図にはない。佐藤さんは先に車を取りに走っていき、石井さんも釣りに行くため走っていく。江頭と山崎はまったり下山。ひたすらトラバース道でいつまでたっても下らず、少し不安になった。が、いつのまにか林道に出合う。おそらく、二ノ瀬に下山。佐藤さん、石井さんと合流。
小菅の湯(900円)はとても快適。コンビニでご飯を買って、ムーディーしりとりなどしながら帰京。
遡行終了直後:山崎「初沢どうだった?」 江頭「寒かった(にっこり)」温泉で:佐藤さん「初沢どうだった?」 江頭「沢って思ったより藪っぽいですねー」
・・・・・・楽しかったと解釈します。
■総評
竜喰谷はなかなか良い沢でした。今回は天気もすっきりせず寒かったのですが、暑いときならばシャワークライムを楽しめるでしょう。水平距離が長いので、滝間距離が長く、まったりとした沢歩きとなった。途中、焚き火跡やテン場適地も見られた。釣り道具持参で泊まってのんびりするのもいい。広葉樹が多かったので、紅葉の季節が綺麗だと思う。
■反省
・判断に優柔不断さが現れていた。決断すべし。
・江頭の借りたハーネスが大きく、歩きにくそうだった。事前にチェックすべきだった。
・レンタカーの運転を全て佐藤さんにしていただいてしまった。沢の帰りは疲れるので、一人が運転しつづけるのは避けるべきであろう。練習します。
・人の記録を参考にするときには、気象条件や水量、メンバーが違うということに注意すること。今回は関口隊が直登している滝の多くを高巻いた。
技術を教えてくださったり判断を促してくださったりした石井さん、佐藤さん、有難うございました。初沢の江頭もお疲れ様でした。また、安河内さんや関口のアドバイスは大変参考になりました。最後に、レンタカーをずっと運転していただいた佐藤さん、大感謝です。