2002/4/1 滝子沢左俣

滝子沢左俣遡行記録
                                                    文責佐藤

遡行日:2002/4/1

天候:快晴

メンバー:L佐藤(4) 関口(3) 土松(2)

行程:
7:30初狩駅  8:18JRガード下 8:25滝子沢二俣 9:15〜9:40権現橋10:40〜10:55二俣12:00〜12:50 20m一条クラック 13:00〜13:25 8m滝手前14:20〜14:50 1590m三角点16:10 国道20号線 16:35 初狩駅

初狩駅着 快晴。息が白い。デポる荷物の置き場所を尋ねたところ、駅で預かってくれることに。
国道をひたすら行きJRの大きなガードをくぐるとすぐにそれらしい沢がある。地図にある神社は無かった。また、地図・遡行図ではつながっていなかった林道と橋が完成しており、間違えてそのまま向かいの尾根まで乗ってしまった。10分ほど引き返して権現橋で入渓準備。

二俣までのゴーロは、釜付き5m滝をシャワー浴びつつ登ったくらいで非常に退屈。CSだの小沢だのどれがどれだか。読図の感覚もイマイチ思い出せない。そして体力、筋力の衰えを如実に感じる。息上がりすぎだし。南面の沢だけあって日当たりはとても良く、濡れていてもクロロは無用。

        土松「僕こんなに暖かい沢初めてですよ」
        関口(四月頭なのに・・・)
        佐藤(不憫な・・・)

二俣に着くと、予想以上に規模の大きいナメ滝に一同感動する。10mナメをのぼってふと振り返ると真っ青な空に巨大な白いカタマリが。富士山じゃーん!でかい!真っ白!なんと神々しい!サトウはテンションが上がった!

水は結構冷たいが、岩は日光で温もっている。フリクションは良好、水量はいい感じに少なめ。出てくる滝はシャワーを浴びつつ丁寧に全部直登。小さな滝だったが、難しげなところでは一度ザイルを出した。

20m一条クラック
リード関口。土松はビレイの練習。二人とも しばしインクノット練習タイム。ハーケンは見当たらなかったので、中間支点なし。むっちゃ難しいというわけではないが下から5m部分と上から3m部分が割と難しく、高度感があるため非常に恐ろしい。関口佐藤ともに足プルプル。一人るんるん気分の土松。この待ち時間に初めて寒いと思った。(半そで一枚です)

8m滝ハング
水が相当少なかったので巻いた上からザイルを出せば登れそうな感じだったが20mリードで日和った関口と濡れたくない他二名だったので大人しく巻いた。

 詰めの段階に入って、手元には3通りの情報があった。
1.最後の滝を越えたらガレを避け、左尾根に向かう踏み跡をたどって早めに尾根に出てしまう。(計画書参考ページより)
2.遡行図どおりに詰めて、行き詰ったら右側の樹林帯に上がる(遡行図、’00年度深畑隊記録より)
3.遡行図どおり真中を詰めてひどいガレルンゼに入ってしまい、ザイルを出す羽目になった。(計画書参考ページより)

  結論から言うと2と3に片足ずつ突っ込んだ感じだった。滝が無くなってきてしばらくすると4俣のガレルンゼが現れる。ここで「真ん中の」とか「ガレルンゼでないところ」とかのキーワードが意味無ししなる。一番左のルンゼに踏み跡のようなものは見当たらなく、尾根に上がるのも急斜面過ぎて非常に危険に見える。唯一水流があることと、方位から、右から2番目のガレルンゼと意見が一致し、突入した。 遡行図通りルンゼは小さな滝付き左壁をもち、(うっかり吸い込まれそうになった)そのまま進むと脆い急登になった。まず土松が行き詰まり、追いかけた関口も行き詰まり、さらに追いかけた佐藤の上に土松が起こした落石多数。結局無理やり這い上がった土松、関口からシュリンゲが下ろされ佐藤も脱出した始末。あとは安定した広葉樹林帯を少し歩けば稜線に出た。

遡行終了して三角点で大休止。日差しが、空気が熱い。無人で風もなく、土松が脱ぐ。

下山道は落ち葉に覆われ荒れることもなく快適だった。久々で疲れていたので飛ばさずに(飛ばせずに)ゆっくり下ったがコースタイムよりだいぶ早く下についた。走れば登山口まで40分かからないだろう。

駅前ローソンでビールとアイスを購入、ホームで乾杯。日焼けで顔が熱かった。

・まとめ
岩のフリクション良好、脆い岩も時々ある。日当たり抜群。眺望良し。水は少なめ。
ナメ滝の規模も大きく、秋や春の濡れたくない季節にこの手近さだとほぼ満点の沢だと思う。駅前ビール、登山口風呂も点数高し。

シーズン一回目だったせいか、妙にどの滝も難しいと感じた。
過去の記録によると場合によって水量は相当変わるようだ。今回はかなり少なかった。上部の方では、落ち葉の下に雪が20cm程残っていた。どうりで指が痺れると思った。

・反省
20m一条ナメ滝クラック
関口「あのリード、ホントにいっぱいいっぱいでした。今までで一番怖かった。」
申し訳無い。巻いて上からザイル下ろせばよかった。
メンバーの調子(関口=風邪+シーズン一回目)と滝の難しさ、状況(4、でかくて中間支点無し)を比べる冷静さに欠けていた。

詰め
ルートは多分間違っていなかったが、地面が非常に脆く、ちと辛かった。何よりも詰めの最後でメンバーの行動がばらけたことが痛かった。3人まとめて巻き道、落石対策を復習する必要があると思った。サークルオリの暇な時間にでもプチ反省会催します。