2003/8/1-6 夏合宿飯豊隊
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2003年夏合宿飯豊隊記録
文責 今野早紀(24期)
<期日> 2003年8月1-5日
<山域> 飯豊連峰縦走
<メンバー> CL今野早紀(2年)、SL小野健介(3年)、佐藤岳仙(4年)、
榎戸輝揚(3年)、松村亮太(1年)、大久保俊(1年)
<記録>
◎1日目 天気:晴れ
総行動時間0:20、総歩行時間0:20
0744-1400 電車で移動
1530-1620 タクシーで移動
1620-1640 タクシー終点から祓川山荘まで
○7:15分に上野駅集合。前日喘息気味で行けないかもと言っていた加藤さんは
やはり無理だったようだ。残りのメンバーで荷物が持てるかどうか心配になる
。テントも明らかに過剰、ザックの容積的にもちょっと厳しい。余分な食べ物
を早めに消費しようと決める。水場が多い所であることがせめてもの救いか。
○中山さんから「パリ野郎」という名のフランス焼酎、石井さんから桃、まり
ちゃんからビッグなコアラのマーチを貰う。
○野沢でラーメンなどを食べる。前日までの梅雨空が嘘のような天気だ。
○バスは大・中型が無かったので仕方なく2台に別れる。1台9千円弱で祓川山
荘の15分手前まで入ることができる。
○山荘まで少しだと思ってサンダルで歩いたら荷物が重い分結構大変だった。
○山荘内まで引かれているはずの水道は、数週間前の地震で駄目になっていた
。代わりの水場は山荘から5分ほど歩いたところにある。
○山荘の様子
・無人だが2階建てで広々。富士山的泊まり方をすれば150人、普通に寝れ
ば50人(ガイド談)。
・塩などの調味料が完備されている。使う気にはならないが。
・トイレは建物の内部にある。個室が2つ。
○はじめ外にテントを張ったが山荘が空いているので結局テントは畳んで山荘
に入った。
○夕飯は松村君のトマトソースパスタ。下界でもなかなか食べられないような
本格的なものでとても美味しかった。ただラーメンを食べたばかりで皆の食欲
が無かった。
◎2日目 天気:晴れのち曇
総行動時間10:15、総歩行時間5:50
祓川山荘05:15〜(途中水汲み)〜06:10/06:45〜07:35ともりの水場08:05〜
09:00/09:40〜10:00猪鼻?の水場1025〜11:00疣岩山11:23〜12:12三国小屋
13:00〜13:50・14:10〜14:30種蒔山15:00〜15:30切合小屋
○はじめ今野トップだったが胃痛のため休憩にて正露丸を飲みトップを岳仙さ
んに代わってもらう。
○大久保の体力が心配だったが全くと言っていいほど大丈夫だった。トップの
岳仙さんが適切なスピードで歩いてくれたお陰だろう。私も次第に胃痛はやわ
らいだ。
○朝のうちから比較的暑かったが、、9時近くなって日が高くなるとともに低
木地に達すると、照りつける日差しが体力を大幅に奪っていく。休憩してもあ
まり休んだ気がしない。だが稜線に出たときの展望を期待して頑張る。しかし
、稜線に近づくとともに雲が空を覆ってくる。
○猪鼻?の水場はロープでしばらく下ったところ。ロープなしでは登れなさそ
うなほどの急傾斜であった。水は細く汲むのに時間がかかる。
○種蒔山の墓標があるところはピークではない。ここら辺になると高低差が殆
ど無く楽になった。
○切合小屋着後、ベーシックのポールが無いことに気づく。岳仙さん、ダニー
さんが明日サブザックで祓川山荘まで取りに戻り、他のメンバーは切合で待機
することにする。山荘にポールがあるという確信はなかった上に、天候が悪か
ったりして無事戻ることができなければどうしようかなどと不安になる要素が
たくさんあった。ポールを忘れてきた最大の原因はテントの割り当てをはっき
りと決めていなかったことにある。その後は担当をちゃんと決めることにした
。
○残ったエアライズは4人が限度なので岳仙さんダニーさんには小屋泊しても
らった。
○夕飯はダニーさんのクリームシチュー。肉が多くておいしかった。
◎3日目 天気:晴れ
総行動時間5:20、総歩行時間2:35
05:00〜12:00 岳仙さん、榎戸さんが2日目の行程を往復
切合小屋13:10〜14:05御秘所14:20〜(飯豊テン場付近で休憩のち小屋に寄る)
〜15:41飯豊本山16:10〜16:50/17:00〜17:30御西小屋
○朝食後二人を見送り、無事戻ってくることを願いつつ二度寝。
○この日は夜までいい天気で、切合テン場から本山などが見渡せた。山の緑、
雪渓、青空のコントラストが美しい。
○待機している間、オノケンさんによる一年生への読図及びコンパスの使い方
講習をする。
○10時頃県警のヘリが来る。テントのポールを外し重石を乗せ、離れて待機。
ヘリの近くでは強風が凄く砂も飛んで近付けなかった。ヘリはあっという間に
行ってしまった。
○小屋の近くでオコジョを見る。
○12時頃二人がポールを持って帰ってきた。おつかれさまでした。ポールが見
付かって、二人が無事戻ってきて本当に良かった。
○早く戻ってきてくださったのでその後の行程を伸ばすことにした。本山まで
、もしくは可能なら予定通り御西小屋まで行くことにする。
○トップは小野健さん。草履塚まで登りが結構長かったがあまり疲れを感じさ
せなかった。
○姥権現、御秘所(おひめどころ?)付近は見晴らしが良い。
○本山のテン場まで来たが、天気が良く日も長そうなので御西まで行くことに
決める。本山小屋で「日本一高い」ビールを買う。350mlで1000円。
○本山頂上は展望抜群、歩いてきた登山道なんかも長く見える。
○本山から御西までは高低差が少ない。しかし西日が強く疲れる。ニッコウキ
スゲ、チングルマなどが咲き乱れている。
○5時半になって御西小屋に到着。なかなか良い場所にある。水場は10分ほど
下った所にある。
○夕飯はオノケンさんのちらし寿司とすまし汁。
○この日テントは結果的に1・2年と3・4年に分かれる。分かれた後の1年生の毒
舌に驚き。ろうそくをこっそりダニーさんのコップで流し固めたりして遊んだ
。パリ野郎を大久保君と飲み比べているうちに私は潰れてしまった。松村君、
迷惑かけてごめんなさい。
◎4日目 天気:霧 夜から雨
総行動時間5:40、総歩行時間3:40
御西小屋8:40〜9:20/9:45〜10:42烏帽子岳11:00〜11:40梅花皮小屋12:25〜
(北俣岳)〜13:23ギルダ原13:30〜13:40問内小屋
○4時に起床して朝食を食べるが霧が濃いので大日往復は中止、二度寝する。
○8時半に出発。この日のトップはダニーさん。ペースが速い。
○烏帽子までは2,3回雪渓を歩いた。やせ尾根もあり、特に風が強いときは注
意。
○梅花皮避難小屋は2階建てで新しくきれい。ココアを作ったりなどしてまっ
たり休む。昨日とは違って寒い。小屋の入り口に、「湯の平温泉までの道路が
崩壊・復旧の見通しなし」という表示があった。石井さん、小野健さんの助言
でエスケープルートを変えておいて良かった。
○北俣岳まではあっという間、ギルダ原まで歩く。ギルダ原に着くころ一時霧
が晴れる。
○門内はテント1張500円で安い。しかし小屋の内部は狭くてボロくて古い。
風が強いので窪みになったところを選んでテントを張る。
○門内頂上に行った後、岳仙さんの昼食を食べ、全員で天気図を書く。台風が
気になる。
○コップを使ってろうそくを固めたことがばれるが、その後ダニーさんが「実
験系の名誉を懸け」更にろうそく再生を進める。何やってんだか。そうこうし
ているうちに隣のテントのおじさんに騒がしいと怒られる。
◎5日目 天気:雨のち霧のち曇
総行動時間6:00、総歩行時間4:05
門内小屋7:08〜7:29扇の地紙7:48〜(梶川峰)〜8:34<1575m地点>9:02〜9:28
五郎清水9:46〜10:56湯沢峰11:22〜12:11<680m地点>12:32〜13:15飯豊山荘
○夜二次頃強風で目が覚める。テントが翻りそうな感じだった。
○朝起きる頃には風は止んでいたが、雨で天気が悪いのでえぶり差に行くモチ
ベーションがなくなり、この日のうちに下山してゆっくり温泉につかることに
決まった。
○トップは今野。
○扇の地紙までは20分くらいしかかからなかったが、休憩にベストな場所だっ
たので休憩した。
○次に休憩した地点くらいまではまだ許容範囲の下り。
○五郎清水では水場と登山道を間違って時間と体力をロスした。
○後半は相当急な下り。雨でぬれているので更に注意。神経を集中するので頭
痛がしてくる。ゆっくりしか歩けなかった。
○湯沢峰をちょっと過ぎたあたりでオノケンさんの高校の山岳部の人たちと偶
然会う。オノケンさんはしばらく話し込んでいたようだ。
○標高700mのあたりから飯豊山荘が見えてくる。
○最後の標高500mのあたりでロープの張ってある岩場があった。10mくらいの
高さかな?ロープを頼りに慎重に下る。
○飯豊山荘に到着、温泉に入ってビールを飲む。松村君がイワナの塩焼きを骨
どころか頭まで残らず食べていたのに驚いた。
○小国までバスで向かった。小国にあった温泉の管理人らしき人にお願いして
裏の駐車場にテントを張らせてもらった。スーパーで国産牛を買い足したりな
どして加藤さんのカレーを料理した。
◎まとめ
大日ピストン、えぶり差ピストンをカットしたり、朝出発する時間が遅かった
り全体的にダレている感があった。リーダーの決定力の無さを反省するが、楽
しめていれば雷鳥的にOKという小野健さんの言葉に甘えた。