2003/10/18-19 苗場山
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苗場山山行記録
▼作成 土松隆志(23期)
▼日程 2003年10月18日〜19日
▼山域 苗場山(上越)
▼メンバー
CL土松(23期) SL今野(24期)、橋元(22期)、島田(24期)
▼総評
山頂一帯は上越屈指の美しい湿原帯であり非常にお薦めできる。
和田小屋からのコースは最短ルートであるが、終始水はけが悪く、歩きにくい道。
幕営は、山頂・遊仙閣の脇で行うのがベストのようである(詳しくは行動記録で)。
▼行動記録
○10/18 晴れのち曇り
1145和田小屋→1245/1350下の芝→1425/中の芝直下のリフト降り場の下(幕営)
■タクシーは湯沢タクシーの中型で5480円(のはずだが運ちゃんがおつりを
間違え4480円に)。帰りはアサヒタクシーの小型で5020円。小型はアサヒタクシー
しかないようなので、4人以下の場合はアサヒタクシーが安くてよい。
■紅葉は和田小屋までの道がちょうどだった。登山道からは終わりかけ。
■和田小屋から山頂まで、道はぐちょぐちょで非常に歩きにくい
(通年そうなのだろう)。
■はじめは中の芝の木道の広い部分に幕営しようかと思ったが、
すぐ近くのリフト 降り場(登山道を少し外れる)の下のほうが目立たないし、
雨風をしのげると思い、 こちらに幕営。秘密基地みたい。
「絶対誰にも言うなよ」「俺たちだけの秘密だぞ」 とか言って盛り上がる。
■夕飯ははっさんによるキムチ鍋。雷鳥の鍋は、野菜多いよ食いきれないよ〜
なんて 言いつつ、結局はいつも完食してしまっている気がする。
美味しかったです♪島田酔っ払う。
○10/19 雪のち晴れ
/810幕営地→855/915神楽ノ峰→1030/1330山頂(付近を散策)
→1515/1525幕営地→1625/和田小屋
■夜半より降っていた雨は朝方雪に変わる。山下達郎の曲みたいだ。
フライの中に入れたはずの靴がなぜか雪まみれ。ちべたいよ〜。
■雪になえたメンバーは朝食後、二度寝。ごろごろ。
■8:10、寒いが意を決して出発。神楽峰で一本とって急登を終えると山頂へ。
想像以上に美しい湿原にみな息をのむ。ビール(ロシア語でピーバ)で乾杯。
その後南の方まで散策へ出かけ、木道の広い部分で昼寝したりと、結局
3時間も山頂付近でのんびりする。
■遊仙閣の主人に、幕営禁止の場所にテントを張ったことを少し咎められた
(リフトの下なら問題ないがとも言われたが)。もしテントで苗場に来たいので
あれば、遊仙閣の許可の上で、小屋の脇に張らせていただけるとのこと。
過去の雷鳥の山行では、登山口、山頂の木道脇、リフト付近など様々な場所で
幕営されているようだったが、遊仙閣の脇がベストであろう。
■越後湯沢の終電のために駆け足で和田小屋へ戻る。ぽんしゅ館の後
車内で乾杯、高崎へと向かういわゆる"高崎線コンプリート"。
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(おまけ)
前略
先日、新潟県の苗場山へようやく行ってきました。
山頂の湿原は、ちょうど草紅葉の頃。
平らかで広い山頂は、見渡す限りの黄金色でした。
金色もみじの草花は
ミヤマホタルイ、というカヤツリグサ科の多年草だそうです。
漢字で書くと深山蛍藺。綺麗な名前ですよね。
ホタルのいそうな場所に生えるから、と云うホタルイの高山型です。
山頂を縁取るオオシラビソやイチイの木々は、
今朝方降った今年初めての雪をかぶっていました。
笹にも雪がたくさん。もう秋も終わりです。
いたるところに池塘ができていました。
真っ青な秋の空を映して、池は深い深い青色の鏡のよう。
じっと、見えない底を覗き込んでいると、
ときどき風が水面を撫でました。
ああこの鏡はどこまでも深い。
山頂で暫く昼寝をすることにしました。
耳を澄ますと、木々についた雪が少しずつ解けて、
さらさらっと音を立てるのが聞こえてきました。
あおむけになると、静かな秋の空です。
こんなにも青くて高い空は、なぜだかとても切なくなってしまいます。
そんなことを感じるようになったのは、いつぐらいからだったでしょう。
長くなりました。
これからは本格的な雪山の季節です。
また山のお便りを出せればと思います。