2003/11/1-2 丹沢山

日程 11月1日ー2日

メンバー 平山、佐藤尚、阿部、中山

11月1日
 19:00 新宿駅発特急「ホームウェイ5号」。この日は中山は直前まで仕事
       だったため特急で行くことに。最後尾の展望席を予約しておいた。
       特急料金600円。ギリギリに何とか全員集合。テントを持って
       江頭さんが見送りに来てくださる。後ろ向きの展望は何とも
       不思議な感じ。見送りの人を最後まで見届けられるのはいいかも。

 20:30 秦野で急行に、渋沢でバスに乗り換えて大倉到着。

 20:50 大倉発。5年前にも夜行登山で御来光見に行ったことは
       あるのでそれほど不安はない。

 21:40 見晴茶屋着。夜景がとてもきれい。小屋ではなぜだか
       ちょっと古めのマイナーな音楽をガンガンに流している。

 21:50 見晴茶屋発。少し急登。一本松付近で一旦平らになり
       その後駒止茶屋まで急登。樹林帯の道で下もしっかり
       しており暗くてもそう問題はない。

 22:35 堀山の家着。小屋の隣にはアイスボックスが置いてあり
       料金箱に料金を入れて飲み物やゼリーなどを食べることが  
       できる。
 
 22:45 堀山の家発。ここからはいよいよ「丹沢名物」の階段の   
       連続となる。昼間に行くとはるか先まで階段が見えていて
       精神的に非常につらいが、夜だと先が見えないのでかえって
       楽かもしれない。

 23:50 花立小屋のすぐ上で無理やり幕営。ちょっと傾斜ぎみ。
       鳴き声がするのでヘッドライトで闇の中を照らしてみると
       鹿と思われる目がたくさん光っている。時折ガスが発生
       するものの、星空や夜景がきれいに見える。江ノ島まで
       見ることができた。

  1:00 テントを設営して就寝。中山以外の3人はコンタクトレンズ
       を取るのに苦労している。コンタクトは大変なんだなと思う。
       裸眼の中山だけすることなく暇。真ん中で寝ていた中山は
       比較的良く寝られたが、端で寝ていた阿部、佐藤尚の両氏
       は鹿につつかれり、鳴き声でほとんど眠れなかったらしい。
       かなり多くの鹿がテントの直近に来ていたらしい。

11月2日(日)
  5:00 起床。晴れている。

  5:30 テント撤収して出発。

  6:05 塔の岳到着。到着とほぼ同時に御来光。すばらしい。
       今日は気温が高いせいか、遠くの方は霞んでしまっていて
       5年前のように房総半島まで見渡せるという状態では
       なかった。それでも基本的には晴れて後をふりかえると 
       大きな富士山が見られて、また丹沢山、蛭が岳方面なども
       見渡せて、展望としては80点といったところ(5年前は100点)
       でしょうか。その後中山持参のアルファー米やJを食す。

  7:45 塔の岳出発。いろいろ考えた結果、表尾根からヤビツ峠へ
       下山することにした。徐々にガスが発生。新大日ー行者岳
       の間に鎖場があり、岩が濡れていたり凍っていたりすると    
       けっこう手ごわい。また、表尾根は大倉尾根と比べて切れ
       落ちているところなども多く若干危険。

  8:40 行者岳着。塔の岳から今まで来た道や昨夜登ってきた
       大倉尾根が良く見える。このあたりから佐藤尚さんに
       少しずつ疲れが見えてくる。大人数の団体などとにかく  
       多くの人とすれ違い、それによっても時間をとられる。

  8:55 行者岳発。かなりペースダウン。暑い。このころにはると
       ガスで塔の岳が見えなくなる。烏尾岳から三の塔への
       登り返しはかなりきつい。

  10:15 三の塔着。ガスで急に涼しくなる。本来なら展望が 
       すばらしいのだが今日はほとんど何も見えない。

  10:45 三の塔発。二の塔からは急な下り。

  12:20 富士見小屋着。ここには公衆電話があり、タクシー
        を呼ぶことができるが、歩いて下山することにした。

  12:50 富士見小屋発。林道。
  
  13:15 ヤビツ峠着。売店は4年前に訪れたときは営業して
        いたが、今は潰れている。公衆電話なし、携帯は
        ドコモ、ボーダフォンとも圏外。バスが朝9時代の
        次は15:50までない!!幸いしばらく下ると携帯
        が入ったのでタクシーを呼ぶ。

  14:30 タクシー到着。
 
  15:00 秦野駅着。

*幕営情報
  丹沢は原則として幕営禁止である。しかし、以下の場所において
  幕営に適したスペースがある(違法)。

  ・見晴茶屋のすぐ上(これは公認かもしれません。「利用の際には
   見晴茶屋に連絡を」などと書かれてました。

  ・見晴ら茶屋ー駒止茶屋間。平らな場所がある。

  ・堀山付近。平らなっており、かなり大きなテントでもいける。

  ・花立から10分ほど登った地点。金冷シの少し手前。(今回
   我々が幕営した地点よりも上)けっこう広いスペースがあり
   大型テント一張りいける。ここにしておけばよかったと後悔。
   これ以降塔の岳までの間に幕営できそうな場所はない。

  (番外編)
   丹沢山ー蛭が岳のほぼ中間地点。水場もあり幕営には最適。
   
*その他
  ヤビツ峠から秦野行きのバスは朝9時台の次は15時台、16時台
  に1本ずつあるのみ。(冬季以外は17時台にもう1本運行)なので
  要注意。ヤビツ峠は携帯が各社とも圏外なので、タクシーを呼ぶ
  場合は富士見小屋からがいいと思われます。

総評
 立山合宿に向けてのいい体力トレーニングになった。
 大倉尾根は特に危険な箇所もなく、夜行登山でも問題はない。
 一方表尾根は切れ落ちているところや鎖場などもあり、注意を
 要する。登山2度目という阿部君は体力的にも全く問題なく、
 より高度な山行へぜひ参加していただきたい。佐藤尚さんについて
 は久々の登山で、ちょっと厳しいところへ無理に連れて行ってしま
 ったかなと少し反省。平山さんは夜行登山が少し不慣れだったが
 体力的にはまったく問題ない。
 丹沢のこのエリアは杉の植林が多いため部分部分では紅葉が
 見られたものの、全体的には杉の緑が勝ってしまう。
 計画者として下山のバスの時刻をきちんと把握しておかなかった
 のは反省すべきであると考えられる。