2003/5/10-11 大黒茂谷
大黒茂谷(1級) 遡行記録
■期日
2003年5月10〜11日 昼発1泊2日
■山域
大菩薩・丹波川流域
■メンバー
L 山崎(4) 関口(4) 佐藤(4) 江頭(4) 竹村(2)
■記録
●天候
1日目は晴れのち曇、2日目は曇のち雨。北面の沢なので、寒い。水温も低かった。
●アプローチ
新宿11:06→奥多摩12:45/12:50→丹波13:45
新宿には佐藤さんが見送りに来て下さった。11時過ぎ発なので余裕。奥多摩駅から丹波までバスで一時間、980円。混んでいた。
●丹波13:55→羽根戸橋14:55→三条橋15:30→大黒茂谷出合17:00(幕営)
3時間の林道歩き。林道に入るまでは歩道がない道なので車に注意。小室川谷出合に気付かず。りんご食べたり、2chトークしたりしながらのんのんと歩いた。三条橋を渡った後は出合までわりと時間がかかったため、見逃したかとちょっぴり焦った。林道が河原に近づき、幕営適地のある河原が見えてきたら出合。橋を渡って、出合のすぐ傍で幕営した。
●夜→朝
焚き木は集めやすい。初焚き火の江頭と竹村は感動気味。ウインナ-焼いたり焼き芋したり炊き込み御飯作ったり日本酒飲んだり、、、宴。線香花火が風流だった。焚き火を楽しんで22時頃就寝。テントはボコボコで寝苦しかった。シュラフカバーは寒かった。朝は寝坊。6時に起きた。雨が降っていないのでホッとする。
●出合7:30→ゴルジュ先8:50
5m滝の前後は大きな岩がごろごろ。小柄な江頭は乗り越すのに苦労していた。堰堤は右から越える。降り口には大きな木が掛かっていて、その上を猿みたいにするする降りた。結構怖いので江頭・山崎はザックを下に投げてから降りた。ゴルジュ入り口の釜では、この寒いのに元気に竹村が飛び込む。若い。2m滝は関口・竹村がへつって突破、岳仙は失敗して釜にどぼん。右から簡単に巻ける。降りるときにお助け紐を出した。5m滝は左から巻き、2つ目の5m滝は関口は直登、他は左上部をへつる。つるつるして滑りやすい。
●ゴルジュ先9:05→4m階段の先10:10
50mナメ床は綺麗。茶色っぽいナメ床を水が流れていく。つるつるぬるぬるしていた。一つ目の10m滝は巻き、2つ目の10m滝は江頭・山崎が左から、他は真中よりやや右側を直登した。階段状4mはおもしろい形。その先で休憩。
●4m階段の先10:30→二俣の先の橋11:15
延々河原歩き。この沢は岩が大きなものが多い。苔が多くて滑りやすい。江頭や岳仙が疲れ気味で転んだりしていたので早めに休憩する。竹村はぴんぴん元気だった。
●二俣の先の橋11:30→稜線12:50
上流部は10m前後の滝が連続し、結構綺麗でおもしろい。これまでと雰囲気が変わる。12m大滝は右壁を登る。フリーで登ったけれど、落ちるとやばそう。12mは左側を登る。10mは竹村が水流の右を登り江頭をお助け紐で確保した。関口は真中を直登、山崎は左から登った。岳仙が真中から登ろうとしたが滑り落ちてしまった。膝を打ち身。ヒヤヒヤ。水量が少なくなってきて右俣に入るとまもなく水が消える。ひたすら勾配のある石ごろごろの斜面を登り、最後はササ斜面を越えると稜線に出た。
●稜線13:10→裂石15:30
稜線で装備解除し、ビールを飲んでいると程なく雨が降り出す。グッドタイミング。遡行中に降らなくて良かった。雨脚が強くなってきたので一部の者は雨具を着て出発。下山道は2時間ちょいかかった。雨でぬかるんだ道は非常によく滑り、皆転びま
くり。竹村のサンダル崩壊。林道に出てしばらく歩くとバス停。大菩薩の湯に入る。500円。非常に親切なおじさんおばさんで、お風呂上りにお茶とお菓子をご馳走になりながらバスを待った。塩山までのバスはなんと100円。塩山で夕飯を食べて帰京。
■総評
天気がいまいち&寒い&ちょっとお疲れモード。沢自体は下部は大岩がいっぱいで、上部は滝が連続しておもしろい。へつったり大きな高巻きをするようなところはなく、滝は直登できたり小さく巻けるものが多い。水はあまり綺麗じゃなさそう。釜とか綺麗だった(by江頭&竹村)。冗長な沢(by関口)。
長めなので遡行時間は結構かかった。遡行図やにごまんとの対応が分かりやすかった。アプローチはタクシーか車がいいと思われる(たぶん出合まで入れる)。
■反省
荷物の軽量化については気をつけていたが、”かさ”については言及しなかったため、江頭や岳仙の荷物が大きく、動きにくそうだった。途中から竹村に江頭とザックを交換してもらった(ありがとう>竹村)
転んだり滑り落ちたりが多かった。岳仙・江頭・竹村は打ち身をしていた。途中、疲れから注意散漫になることも見受けられた。不注意による事故を防ぐためにも疲れすぎるのは良くないと思う。(短いところから行くべき?)
今回ザイルは使用しなかった。登れるところでも落ちると危ないところはもっと積極的にザイルを出した方が良かったかもしれない。お助け紐が活躍していた。