2004/7/22-24 立山・剱岳
=================
立山・剱岳山行記録 作成:渡部祐太(23期)
=================
■日程
7月21日〜24日(21日発山中2泊3日、予備日なし)
■山域
北アルプス(立山・剱岳)
■メンバー
渡部、竹村
■交通
○行き
21日:上野14:15〜15:54高崎16:20〜17:23水上17:44〜19:55長岡20:53
〜(快速くびき野6号)〜21:54直江津22:22〜(北陸本線)〜0:07富山
/青春18きっぷ2300円
22日:電鉄富山5:44〜6:34立山駅6:40〜(ケーブルカー)〜6:47美女平7:00
〜(高原バス)〜7:50室堂
○帰り(24日)
室堂8:40〜(高原バス)〜9:30美女平9:40〜(ケーブルカー)〜
9:47立山駅10:05〜11:03電鉄富山/電鉄富山〜室堂間往復6530円
富山12:27〜(北陸本線)〜14:15直江津14:22〜(信越本線)〜14:45柿崎15:29
〜(快速マリンブルーくじらなみ2号)〜19:30熊谷19:46〜20:55上野
/青春18きっぷ2300円
■天候
◇22日:晴れ
◇23日:晴れ時々曇り
◇24日:晴れ
■行動記録
◇21日———————————————————————————————
移動日。電車の中では本を読むなどして過ごす。
長岡駅で夕食タイム。駅前のイトーヨーカドー(夜11時まで営業)で夕食を調達。
土用の丑の日なのでうなぎを買い、レジ脇の電子レンジで温める。
長岡駅構内でいざ宴会開始。うな丼、餃子、枝豆、ビールで栄養を蓄える。
その後、予定通り0:07に富山駅に到着。恒例の駅寝を敢行する。
◇22日———————————————————————————————
○5:00 起床
蚊に刺されて顔が腫れている。富山の蚊は凶悪だ。
○5:44 富山駅発
地鉄電車、ケーブルカー、高原バスを乗り継いで室堂へ向かう。
バスでは10?以上の荷物は別に荷物代300円を徴収される。
高原バスからは立山、剱岳、大日岳などがよく見える。
バス内では案内の映像が流れ、ビューポイントでは徐行してくれる。
○7:50〜8:15 室堂
空は完璧に晴れ渡っている。予定通り、北陸はこの日が梅雨明けのようだ。
ターミナルの屋上で記念撮影をしてから登山開始。
一ノ越までは石畳の道が続き登りやすい。
雪渓や室堂の展望を楽しみながら登る。途中、雷鳥に出くわす。
○9:03〜9:25 一ノ越
一ノ越からは北アルプス南部がよく見える。
この日はヘリによる物資輸送が頻繁に行われており、小屋番からヘリが来たら
小屋に入るか、ヘリが来る前に上に登るように言われる。
一ノ越から雄山までは急登だが、道はよく整備されており、集団登山をする
小学生が大量にいる。
○10:10〜10:25 雄山
雄山山頂は、黄色い帽子をかぶった小学生で埋め尽くされている。
山頂の小屋では飲み物、土産物を売っている。
3003mの雄山神社に入るには参拝料500円が必要。
小学生集団は雄山から先には行かないようだ。
○10:45〜12:00 大汝山
立山の最高峰大汝山。山頂からは北アルプス南部、後立連峰、剱岳、白山等
の展望がすばらしい。眼下には黒部湖も望むことができる。
ここから別山まで稜線上を行く。
○12:40〜13:00 真砂岳
雄大な立山をバックに記念撮影。
別山へ向けての縦走が続く。
○13:30〜14:20 別山
各自硯ヶ池に下りたり、別山北峰に行ったりしてまったりする。
立山を背景にした硯ヶ池がいい感じ。剱岳の全貌も望める。
別山から剱沢キャンプ場まではひたすら下り。
最短で剱沢キャンプ場に下るルートを見逃し、剱御前小舎経由で下る。
剱沢への下りは浮石が多く、久しぶりにメインザックを背負った体にはこたえる。
○15:05 剱沢キャンプ場着
テン場は広く、テントを張る場所は探せばいくらでも見つかる。
シーズン中は診療所あり。トイレ・水場完備で快適。
剱岳を見ながら夕食をつくる。無論Jであるが…。
○19:00 就寝
◇23日———————————————————————————————
○3:00 起床
朝食は蕎麦。
○3:50 剱沢キャンプ場発
この日はテントを残置してサブザックで剱岳へピストン。
一服剱で御来光を仰ぐべく薄明かりの中出発する。
後立に遮られるため御来光の時間は4:50と比較的遅め。
剣山荘までに雪渓のトラバースがあるが、早朝は雪渓が締まっているため
結構怖い。時間をかけて慎重に進む。
○4:40〜5:00 一服剱
何とか御来光時間前に到着。
予定通り4:50に五竜岳の左肩から日が昇ってくる。
カシミールのシミュレーションはかなり使える。
この日も晴れて、風も弱く、稜線上でも全然寒くない。
一服剱〜前剱間は浮石が多い。
○5:40〜6:10 前剱
前剱手前で、今朝食べた蕎麦をリバースしそうになるが、何とかこらえる。
どうも100円蕎麦は胃にもたれてよくない。
前剱〜剱岳山頂は鎖場の連続で本日の核心部。
鎖場では少々渋滞するが平日なので大したことはない。
登り最大の難所はカニのタテバイであるが、何の表示もないため通過する時は
それがカニのタテバイであるということに気づかなかった。山頂に着いてから、
「ああ、あれがカニのタテバイか」と認識したのでありました。
ボルトやしっかりした鎖が備え付けられているため、それほど危なくはない。
○7:23〜8:30 剱岳山頂
カニのタテバイを通過すれば山頂まで特に危険な箇所はなかった。
山頂でしばらくまったりした後、下山開始。
下りの最難関はカニのヨコバイである。
カニのヨコバイへの取り付きは初めの一歩の足場が見えづらくなかなか怖い。
一度取り付けば、後は鎖と足場に沿って水平に移動するだけ。
ヨコバイが終わって長いハシゴに取り付くと難所はクリア。
カニのヨコバイは晴れて風が弱い時がベスト。雨で濡れている時には絶対に
行きたくない。
○9:23〜9:40 前剱
難所を終えてほっとする。が、前剱からの下りも浮石が多いので油断はできない。
途中で雷鳥に出会う。
○10:30〜11:00 剣山荘
小屋でビールを買って剱岳の難所を乗り越えたことに乾杯する。
この時間帯、強い日差しが照りつけて肌がヒリヒリする。
○11:25〜12:40 剱沢キャンプ場
時間に余裕があるので、この日のうちに雷鳥沢まで行くことにする。
しばらく休んで、撤収開始。3時間後に再び設営することを想像すると萎えてくる。
撤収後、ゆっくりと剱御前小舎へ登り返す。
いい感じに雲が日光を遮り涼しい。
○13:18〜13:45 剱御前小舎(別山乗越)
小屋ではビールや牛乳を売っている。売人は「雪渓で冷やした」ことをやたら
強調していた。
長い雷鳥坂を下って雷鳥沢へ向かう。雷鳥には出会わない。
○14:35 雷鳥沢キャンプ場着
キャンプ場手前の沢でしばらく休憩。
キャンプ場は広く、200張はいけそう。トイレ・水場完備。
キャンプ場からは立山、奥大日岳が望める。
沢の雪渓でビールと缶詰を冷やす。
○19:00 就寝
疲れたので早めに寝る。竹村は17:00位から寝ていた。
◇24日———————————————————————————————
○5:00 起床
昨日のうちに雷鳥沢まで下ったのでこの日の行程は余裕。
○6:20 雷鳥沢キャンプ場発
地獄谷経由でみくりが池温泉へ向かう。
地獄谷では蒸気がもくもくと噴出しており、硫黄臭がきつい。
地獄谷ルートは有毒ガスで危険なため夜19:00〜朝6:00は通行禁止。
○6:45〜8:10 みくりが池温泉
温泉は8:00から営業なのでしばらくミクリガ池や大日岳を眺めて時間をつぶす。
8:00になり一番乗りを目指して受付へ進むと、男湯は事情があってあと1時間位
準備にかかると言われる。白骨温泉の余波を受けて入浴剤の調達に苦労して
いるのだろうか?
1時間も待つと帰りの電車に間に合わないので、温泉は諦めて帰ることにする。
○8:20 室堂着
予定より1本早いバスに乗り富山駅へ向かう。
途中の立山駅でおのけんに下山連絡。
○11:03 富山駅着
富山駅周辺でいい風呂を探すが、ホテルの大浴場はは宿泊者専用、駅前の
サウナは料金が割に合わないので、結局風呂は諦めて昼食をとる。
その後、予定通りの電車で東京へ。
☆帰りの電車
柿崎発・熊谷行の快速マリンブルーくじらなみ2号はその道の人にはたまらない
臨時列車。直江津あたりから電車の客層が怪しいと感じていたが、いやな予感
が的中し、柿崎で黒の肩掛けかばんを持った男性客が一気に降りていく。
柿崎駅では、カメラを構えたその道の人達がホームに並んで列車の到着を待っ
ており、まさに臨時列車の季節の風物詩を堪能することができました。
マリンブルーくじらなみ2号の方はリクライニングシートの快適な車両で、熊谷まで
ノンストップなので非常によかったですよ。
■その他
・テン場代は積極的に回収されることはない(剱沢、雷鳥沢とも)。
・剱岳の岩場は雨の日は絶対に避けたい。
・カニのタテバイ、ヨコバイはそれなりの経験を積んでからでないとハマる可能性大。
ただ、鎖やボルトはしっかりしているので必要以上に恐れる必要はない。
また、渋滞していて後ろが支えていても焦らずマイペースで進むことが重要。