2004/10/2-3 奥多摩タワ尾根

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山行記録
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10月1日 
東日原6:35〜7:05一石山神社〜7:40尾根920m地点
7:47〜8:05一石山(1007m)〜8:37人形山(1176m)〜
〜9:03金袋山(1325m)9:15〜9:37すず坂ノ丸(1456m)〜
10:20ウトウの頭10:40〜11:20(1620mピーク)〜
〜11:45薮抜け長沢背稜12:04〜13:05長沢山13:24〜
〜16:18雲取山荘16:30〜17:00雲取頂上
(タワ尾根で要した時間は休憩を含めないで4:01)
10月2日
5:00起床6:00頂上発〜6:47ブナ坂6:53〜7:45堂所〜
9:15鴨沢
 
10月1日
新宿駅にて土松さんと合流。奥多摩へ向かう。
奥多摩では駅から出て向かって左手の建物の地下休憩所のような
ところで就寝。
僕は筆記用具、天気図用紙、ラジオ、計画書忘れ。まったくどうしようも
ない。
10月2日
朝から雲ひとつ無い快晴。5:20に起き、日原へ向かう。
鍾乳洞のあたりまで車道を歩き、一石山神社への階段を登る。
階段を上りきると神社の建物が二つあり、取り付き点がわかりにくい。
僕は右手の建物の裏にそれらしき踏み跡を見つけたが、(行けない事は
ないのかもしれないが)こちらはハズレ。土松さんが二つの建物の
間に正解の踏み後を見つけ、こちらを登っていく。
少し登ると道標があった。一石山までの一応道らしき物はあるが、
長い間あまり整備がなされてなかったらしく、荒れ気味。急斜面のため
小さな落石も落とさないように注意する。神社南西側の小尾根に
乗るようなイメージで登る。
920m地点で尾根に乗るが、ここにあった見晴らしの利かない
「見晴台」の標識の「見」という字の前に小さく「不」という文字が
あったのにはウケた。
一石山まではこの道を拾っていく感じ。
一石山からは平坦で落ち葉が深く積もった非常に気持ちのよい尾根道。
晩秋や雪の積もった時期もいいだろう。巨樹コースとの小さな道標もある。
人形山まではとにかくこの気持ちのよい尾根をゆく。
人形山付近の沢の源頭部の地形の中に巨樹コースの名に恥じない
ミズナラの大木が。おそらく直径は2mちょっとある。
これには土松さんと二人で驚く。
ここからも比較的緩やかな尾根が金袋山まで続く。
金袋山付近で巡視路が尾根の左右に続いているところに出会う。
ここまでは全く薮は無し。ここからは非常に薄い枯れた笹薮を行く。
とは言え、すでにトンネル状に道が付いており、全くといってよいほど
薮を漕ぐことが無い。先頭を歩く僕の顔面はむしろヤブよりは
張り巡らされたくもの巣だらけになった。
おそらく40以上は頭部で巣を破壊しただろう。おそらくは自分の
髪の毛の中に眠る大量のクモの死骸に合掌。アーメン。
この後も尾根上を行けば問題ない。
すず坂の丸を過ぎ、ウトウの頭の下部の登りに来たあたりで
僕は疲れ始め。上りきり、ウトウの頭頂上へ。
念願(?)のピーク。西側の天祖山の石灰岩採掘の音が非常にうるさい。
しかしああいった場所が日本の石灰自給率100%を支えているのか
と思うとあまり悪くも言えない。
とりあえず頂上に来た喜びを体で表現するが、土松氏にはつまらない
と言われる。ウゥ・・。
土松さんは爽やかにポーズを決めて下さった。(笑)
ウトウの頭からの下り(1620mピーク手前)では真っ直ぐ行くと
下降できない小さな岩場に行ってしまう。10mほど戻り、小鞍部から
向かって左側に下降。岩峰を巻く。
そこから1620mピークまで登り、やや笹が元気を取り戻し、
これから徐々にヤブが深くなってくるか、というような感じの
緩やかな尾根を行くと、思ったよりあっさりと長沢背稜縦走路へ。
とりあえず薮抜けの快感を体であらわしてみるが、これも土松さんに
つまらないと言われる。ウゥ・・。
長沢背稜は緩やかで気持ちのよい巻き道。このあたり、
25000分の1地図は相当間違っている。というか、登山道表記は
まったくあてにならない。
長沢山付近で僕が疲れてきたのを見てか、土松さんがトップを
代わってくれる。どうも後ろから見ていてペースが乱れがちらしい。
今後トップをやる上で課題多し。
芋木のドッケあたりは倒木が非常に多い。葉がまだたくさんあるものが
多いのを見ると、どうやら今年の台風で倒れたのだろう。
倒木を屈み、乗り越え、行く行程はむしろタワ尾根より大変である。
芋木のドッケからの下りも道がやや不明瞭。
これが三峰からの主要登山道か?と訝るが、すぐにその後
その主要登山道に飛び出した。どうやら道はだいぶ沢山
枝分かれしているようだ。(正直よくわからなかったが)
その後、雲取山荘ではビールを買い、飲む。
そこから頂上の登りでは軽い酔いもあってか一気に疲れが噴出。

頂上小屋で着いて早々に夕飯を作り始めるが、食べ終わる頃には
周りの人は皆寝てしまい、外で飲むのも寒いし中では飲めないし
ということで自然とそのまま飲まずに寝ることになった。
予想に反しての低アルコール山行。焼酎、ワインはムダぼっかになった。
僕はすぐに寝てしまったが、土松さんは夜更けるまで小説を読んで
いたようである。
僕にとっては眠気の秋、土松さんにとっては読書の秋。

10月3日
朝起きてみると外は霧雨。まったくこの山自分と相性悪すぎ。
むしろ雨天率は谷川岳周辺より高い。いままで山頂で展望に
恵まれたことが無い。
予定通り石尾根縦走する案は自然消滅。鴨沢へ下ることに決定。
見所も少なく、とにかく下る感じ。長〜く歩いて鴨沢へ到着。
軒先で雨宿りをしてバスを待ちつつ、在京の小野建さんに電話。

駅では雨が降っていたが、駅で笠をかりて、もえぎの湯へ。
ここで僕は初めて○○線コンプリートの真の意味を知る。
いままで僕はその意味するところを大変、大いに誤解していた。
ごめんなさい、と言うべきだろうか、と密かに思ったり。
もえぎの湯は例によって例のごとく混んでいた。
しばしまったりしてから駅に戻り、家路に着く。

・-・-・-まとめ+反省・-・-・-
・タワ尾根はぜんぜんヤブっぽくない。書いた人の力量の差にも
よるだろうが、数年前の記録にあるような状態とは相当様変わり
して、下草が枯れ(鹿や酸性雨のせい?)、道が付き、
通りやすくなっているように思う。
1620mピーク手前の岩峰手前の巻きだけ気をつければ
特に問題は無い。
「ヤブや読図初心者を連れて行くにはいいところかもね」とは
土松さんの評。
・山行中指摘されたが、今後ヤブ等、バリエーションに行くためには
体力、知識、技術などが全くたりないと実感した。知識、技術などは
今後勉強したり教えてもらえばいいが、特にまず現段階では体力!
このコースで初日雲取に行くだけで、バテないまでも相当疲れるようでは
まだまだ全然・・。体力向上が必要。
・今後CLをやるうえでは歩き方、気配りの仕方その他、相当
自分には欠けている点が多いと感じた。
・土松さん>いろいろサポート、指摘していただき有難うございました。
ここに書いた以外で言われたことは自分のまだまだダメな点と考えて、
しっかり肝に命じておくつもりです。
研究等で忙しい中、付き合ってくださって本当にありがとうございました。

終了。