2005/8/1-4 夏合宿B隊
————————
夏合宿B隊山行記 by山下
————————
◇ 期日:2005年8月1日〜8月4日(7月31日夜発 山中3泊 予備日2 日)
◇ 山域:八ヶ岳 ◇ 集合:2005年7月31日新宿駅10番線ホーム最前列21:00
◇メンバー:L新井(2) 関(2) 佐藤(2) 山下(1)
◇ アプローチ
往路:新宿21:31〜21:18高尾21:26〜23:32勝沼ぶどう郷
勝沼ぶどう郷8:07〜10:11茅野(もしくは7:45〜9:33)
茅野10:25〜11:29麦草峠(これの前は6:40、次は13:55)
復路:小淵沢〜新宿青春18切符は使いません
◇ 行程
1日目: (移動) 麦草峠〜(0:35)〜青苔荘
2日目:青苔荘〜(1:30)〜ニュウ〜(2:15)〜東天狗
(西天狗往復40分)東天狗〜(1:15)〜オーレン小屋 計5時間40分
3日目:オーレン小屋〜(0:20)〜夏沢峠〜(1:00)〜硫黄岳〜(2:
50)〜赤岳〜(1:10)〜キレット小屋 計5時間20分
4日目:キレット小屋〜(1:30)〜権現岳〜(1:40)〜編笠山〜(3:
00)〜富士見平スキー場 計6時間10分
◇ エスケープルート
〜中山…引き返す
中山峠付近…渋の湯へ
中山峠〜横岳…本沢温泉へ
横岳〜赤岳…杣添尾根を下山(もしくは美濃戸山荘へ)
赤岳〜キレット小屋付近…美濃戸山荘へ(県界尾根、真教寺尾根の下りは危険by山梨
県警)
キレット小屋付近〜権現岳…天女山入口へ
権現岳〜…観音平へ
31日
集合時間に遅れつつ新宿に到着。急いでいたため、銀マは持ってきていないし、
肉は冷凍していない。やままりさんからメロンを頂き、電車に乗り込む。
実はこれまで泊まりの山に行っていないので、今回が初めての泊まり山行となった。
勝沼ぶどう郷に着き、肉用の氷を買おうと売店を探すが、周りに売店はなさそうなのであきらめる。
その後駐車場で缶を開けつつ、まったり。山にまだ登っていないのに、この時点で大量の酒を消費する。
後日談によると、
関・佐藤・新井「後に残しておけばよかった…」
そして駅の待合室で就寝する。初めてシュラフだったが、疲れていたのですぐに寝込む。
1日
起きた後、シュラフを畳むがなかなかしまえない。やっとのことでしまった後、茅野へ。
茅野で氷や昼食、心意気(酒ではない)を購入し、バスで麦草峠に向かう。麦草峠到着後、
少し雨が降ってきたので昼食を食べつつ、雨が止むのを待つ。雨がやみ、昼食を食べ終わった頃に出発。
登りがほとんどない登山道を歩き、青苔荘に到着。時間があったが何をしたかは覚えていない。
かなり暇だったと思う。することがないのでラーメンを食べてしまうことになった。
その後寒い、というか暇なのでテントに入り込む。しばらくした後シチューを煮込み、食べた後は早めに就寝した。
2日
出発。トップは関さんだが早い。しかもかなり急な山道で大きな岩をつたって登っていく。
個人的にはここが一番きつかったように思う。ニュウ山頂に到着し、ビールを飲む。
カメラを持ってこればよかったと後悔する。雷鳥で読図ができない人のことをニュウと呼ぶらしい。
出発しようとすると、どこからか携帯の着信音が聞こえる。
関・佐藤・新井「誰かが落としたのかな…」
と言う中、一人だけ、
山下「(誰かが岩の下敷きになっていて、助けを求めているんじゃ…)」
と思っていた。
トップは佐藤さん。尾根伝いに歩いていく。しばらく行くと、ニュウがはるか遠くに見え、こんなに歩いたのかと驚く。
東天狗に着いた後、ザックを置いて西天狗に向かう。西天狗到着後、
関・佐藤「タバコ忘れた!」
新井「タバコなら持ってるよ」
関・佐藤「さすがCL。CLってキャスターリーダーのことじゃない?」
ということで新井さんはキャスターリーダーとなりました。
ビールを干した後、東天狗にピストン。片道20分の距離だから登りはダッシュで、とか思っていたが、
途中でバテる。なんとか山頂に着き、天気もいいのでしばらく休憩する。昼食をとって寝そべるが、
すごい数の蜂みたいな虫が頭上を飛んでいてうるさい。数時間休憩した後、オーレン小屋へ向かう。
オーレン小屋に到着し、小屋をのぞくと、真澄という酒が売られている。
佐藤さんが言うには幻の酒とか何とからしい。普通に売られているが。
ビールとメロンを小川で冷やし、テントを設営する。子供がけっこう来ていたので、
関「半分あの子供たちにあげようか」
ということで半分だけ食べることになった。新井さんが横で見ている中、3人で代わる代わる食べた。
関「メロン渡したらお礼にビールもらえたりして」
という冗談(?)を交えつつ、子供にメロンを渡す。とてもうれしい顔、というわけではなかったが、
喜んでもらえたようだった。ちなみにその後出てきたのはオレンジでした。
そしてせっかくの機会なので天図をとることに。出来は、まあこんなもんだろ、というくらいだった。
そろそろテントに入るかというころになって、
関・新井「さっき記録に書こうとしたネタが思い出せない」
ということで皆で何があったのか思い出そうとする。
皆「…あの後こうなって、いやその前だ、こっちにいてこうした時に…そこだけ思い出せない!」
夕食は佐藤さんのミネストローネ。夕食を作っている最中も、必死に思い出そうとするが思い出せない。
その後なぜか相羽さんの話になり、そこで就寝。
3日
朝食は佐藤さんの散らし寿司。お腹が空いていたので、3杯も食べる。
その後出発。夏沢峠に着いたところで、山肌でうごめく大勢の人を発見。
皆「何あれ!?」
どうやら中学生の隊列らしく、尾根を歩くその姿は、人間ってすごいな、と思わせるくらいだった。
硫黄岳に着くと、騒いでいる中学生の中でシャボン玉を始める。するとどんどん中学生が群がってきたので、
やらせてあげた。先輩から勧められて自分もやってみる。
山下「これが大人の楽しみ…?」
景色が綺麗なので携帯で写真を撮ろうとしたら、電源が入れっぱなしだったので電池切れで撮れず。
チューハイを飲んだ後、出発。霧がかかっていて、こんなところに道があるのか、というようなところを進む。
尾根伝いに進んでいくのだが、日焼け止めを顔以外塗らなかったら、腕が痛い。木がないため、
昨日と同じ感覚でいたのがいけなかった。この後夏合宿が終わった後も、日焼けで苦しむこととなる。
そしていよいよ赤岳のふもとに到着。霧がかかっていて山頂は全く見えない。風が吹くとかなり寒く、
半袖では長居はできなかった。少しずつ登っていくが、前も後ろも霧で見えない。おまけに急なため、(45度くらい?)
重心を後ろにかけるとどこまでも転がり落ちるような気がする。ここで自分が高所恐怖症ではないかと思う。
山岳サークルで高所恐怖症ってありえない…どうにかこうにかしつつ、山頂に到着。
小さな子供を連れた親子連れがいたが、あの子供は自力でここまで登ってきたのだろうか。すごい。
ここで関・佐藤は生ビールを、新井・山下は缶ビールを買って飲む。
これまでビールをあまりうまいと思わなかったが、ここで初めてビールがおいしく感じられた。
ついでに新井さんの残りも飲む。これ以降ビールが普通に飲めるようになったようだ。
山頂でシャボン玉をしつつ、ゆっくりするが、景色はぜんぜん見えない。
しばらくしたところで下り始める。下りはガレ場で、関さんが言うには、安全に下るためには
1、できるだけ間を詰める
2、できるだけ間を空ける
の2つの方法が考えられるとのこと。ここではできるだけ間を詰めて進んだ。
その内下りが緩くなると、関さんはものすごいスピードで小屋まで進む。
とても追いつけないので3人で進むが、何もない下りなのでどんどん早歩きになり、走るようになる。
後ろの様子を伺うと、どうやら新井さんがカーブを曲がりきれずに派手に転んだらしい。
幸い怪我はなかったとのこと。その後関さんを追って下るうちにやっとキレット小屋に到着。
ここで関さんがコーヒーを注文するが、どうやらコーヒーが探しても見つからなかったらしく、
ホットココアが無料で、しかも全員分出てきた。
テン場でテント設営後、疲れていたので自分だけさっさとシュラフで休む。目を覚ますと誰もいなくなっていて、
そのうち皆戻ってきた。何をしていたかは知らない。ここでジャンケンで水汲み当番を決めたが、
運悪く負けたので一人で水を汲みに行く。途中道が崩れたり水場が分からなかったりと大変だった。
夕食を食べた後は早めに就寝。
4日目
朝食はなっとう汁で、意外とうまい。そして出発。
しばらく登ると、道端にハイマツみたいな木が生えている場所に出るが、雲海もかかっていて、
とても綺麗な風景だった。ここでエアリアに目を通すと、青年小屋付近に乙女の水という水場がある。
気になるものの先に進むと、何十段もある梯子が見えてくる。近づくとあまりの高さに本当に登るの?
という気になってくる。何とか登りきり、権現岳に到着するが、ややオーバーペース気味だったのでバテる。
力が出ないのはビールがないからだ、とかいう話になり、さらに
男3人「乙女の水って何だと思う?」「乙女がいるとか」「乙女が水を汲んでくれるとか」
という話で盛り上がって(?)、佐藤さんはあきれているかとおもいきや、
佐藤「私も乙女の水でバイトしてみようかな…」
とまんざらでもない様子。
そして青年小屋に到着。ここで小屋の人に乙女の水の名前の由来を尋ねるが、知らないとのこと。
すると、近くにいたその道のおじさんが教えてくれた。
要約すると、昔男の人が3人くらいでそういう名前をつけた、とのこと。
そこで早々と小屋を後にし、編笠山に向けて出発。
織笠山への道は最初岩の上を跳んで進むような感じで、岩が一面に広がっているという珍しいところだった。
1時間くらい歩いたところで山頂に到着。
後は下るだけ、ということもあり、しばらくゆっくりする。降りた後のビールがうまくなるために、
これから先は水を飲んではいけない、という水断ちを宣言する。
編笠山山頂を出発すると、登りであったような岩の上を跳んで下っていく。登りは楽だったが下りはきつい。
一時道を間違えたのではないか、という話になったが、結局この道で合っている、ということでよかった。
下りも何とか下りきり、下界に到着。しばらく歩いた後温泉に入るが、お湯が日焼けにしみて痛い。
それでもサウナや水風呂を楽しみつつ、湯上りにビールを飲む。ここで真澄を購入。
それからタクシーで小淵沢へ行き、電車に乗り込む。
甲府で畑山さんと会うが、どうしてここに…まさか事故があったのでは…とか考えたが、
結局同じ電車に乗り合わせただけとのこと。そして新宿のホームで解散。お疲れ様でした。