2005/9/8-10 白馬三山

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白馬岳記録 
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■期日 
2005年9月8〜10日 

■メンバー 
CL白川 相羽 

■行程 
8日:栂池自然園15:05〜16:25天狗原16:30〜17:50白馬大池  
歩行時間約2:30 
9日:白馬大池4:10〜5:15小蓮華山5:30〜6:30白馬岳6:35〜6:40白馬山荘7:10〜 
8:15杓子岳分岐8:20〜9:00白馬鑓ヶ岳9:05〜10:30白馬鑓温泉 
歩行時間約5:45 
10日:白馬鑓温泉3:20〜5:50猿倉 
歩行時間約2:25 

■総評 
・天狗原には水場無し。 
・鑓温泉〜猿倉間でも水場の場所がエアリア表記とだいぶずれている。 
正しい場所は三次朗沢出合ではなく、小日向コルから猿倉側へ下って 
少し行ったところ。 
・全体的にエアリアのコースタイムはかなり甘めだった。とは言え今回 
コースタイムよりだいぶ早く歩けたのはメンバーに拠る所が大きいと思われ、 
初心者で体力が無い者がいた場合、ほぼコースタイムと同じ程度の時間が 
かかるかもしれない。 
・山頂周辺では、もうすでに草紅葉が始まっていて、ちょうど見ごろ。 
・岩場ではたとえ面倒くさくてもストックを下に投げてはいけない。ザックに 
つけるか手首にループを通しましょう。 

■行動記録(山行記?) 
・8日 
新宿駅で相羽と合流。高尾までは座れず。相羽は山田錦をペットボトルに移して 
持ってきたらしい。大変!風味が変わってしまう!ということを口実にして甲府から 
酒を飲み始める。相羽が持ってきた缶チューハイ2缶と山田錦500mlは速攻で空く。 
そこで白川の月桂冠一升瓶を投入。白川は松本駅付近から記憶を飛ばす。 
白馬大池駅の手前で相羽に起こされる。どうやら電車の通路に寝ていたらしい。 
白馬大池駅から栂池高原まではバスがないのでタクシーを呼ぶ。というか白川 
ではなく相羽がタクシーを呼んでいる。本来CLがするべきことじゃなかったっけ? 
白川は頭痛で動けず。 
タクシーでは白川が運ちゃんの隣に座ったので、なんとか酔っ払っている事を 
悟られないようにシラフを振舞う。なんとかだまし通せた様子。 

栂池に着くと、相羽は日本酒を補給。白馬錦を4合ほど買っていたようである。 
白川はまた意識が混濁してきて、ロープウェイ券売り場でおかしくなる。ここでは、 
・荷物が10kg以上の時は荷物料がかかり、荷物料込みの乗車券は2020円(らしい)。 
・10kg以下の場合は荷物料ゼロ(らしい)。 
・重さが微妙な場合は体重計に乗って測る(らしい)。 
という決まりがあるようだが(すべて相羽からの伝聞)、白川は売り場のおっちゃん 
に10kg以下を強硬に主張しつつ、始めから2020円を払おうとしていたらしい。 
ここから山頂駅までの記憶もかなりあやふや。 

山頂駅の食堂でそばを食らった後で、30分の昼寝をする。 
相羽に起こされて出発。白川は相当足がふらつき、頭痛がひどい。 
相羽に後ろから、「早く行けよ」とストックで突っつかれながら登る。バテバテ。 

後は特筆する事も無く、白馬乗鞍岳に到着。眺めが綺麗。苦労して登った甲斐 
があったというものだ。(相羽は全然苦労していなかったが・・・) 
岩だらけで歩きづらい道を白馬大池の山荘まで下ってこの日の行程終了。 
夕食後に白川は頭痛がひどくなって即就寝。これ以上は望めない、というほどの 
素晴らしい星空を眺められる夜だった。 

・9日 
目が覚めてもまだアルコールの影響が残っている様。相羽トップで登り始める。 
ダブルストックで武装している相羽は相当ペースが速い。所詮、酔いがさめきって 
いない人間と、夏に富士山ガイドをしていて体力充実期にある人間では体力差が 
あるのは当たり前、と開き直る。相羽に遅れること5分、小蓮華山山頂に立つ。 

山頂からはちょうどご来光の時間で、一面の大雲海からの日の出を楽しむ。 
相羽「富士山からのご来光より綺麗だ・・」  
当然です。白馬をなめてもらっちゃ困る。とはいえ不穏な動きも。 
白川「あの形の雲、見たこと無いけどなんかいやな感じがするな。なんでって 
聞かれたら困るけど。」 
相羽「ああ、富士山であの雲が出たらまず確実に雨が降るよ。」・・・予感的中。 

気を取り直して山頂を辞す。白馬岳方面の山肌が綺麗過ぎてヤバイ。 
相羽と2人で「この景色はヤバイヤバイ」とヤバイを連呼しながら歩く。 
うまく言い表せないが、「風が輝いている」という表現がしっくりくるかもしれない。 山スキー愛好者にとっては涎がでるほどの好斜面も、周囲に沢山散らばっている。 

白馬岳山頂に近づく頃には周囲はガスってなにも見えなくなってしまった。 
とはいえたまにガスが晴れて、素晴らしい景色が姿を覗かせる。 
山頂は寒いので白馬山荘に入って休憩。ここのレストランは山小屋とは 
思えないほど綺麗で、登山の格好で足を踏み入れるのがためらわれるほど。 
飲み物を頼んで飲んでいると急にガスが晴れて周囲が見通せてきた。 
休憩もそこそこに「ヤバイ」景色に誘われて、ついフラフラと歩き出してしまった。 
白馬岳がこんなにもいいところだとは知らなかった。 

杓子岳に差し掛かる辺りで白川はまたひよる。相羽は杓子に登頂したいと言い、 
白川は巻き道を通ることを主張。結局ここで一旦分隊して白川は巻き道を通って、 
この先の分岐で相羽を待つ事に。登頂を終えた相羽の話によれば、ダブルストックが 
なければ登れないほど砂礫ザグザグ、落石ガラガラな感じの道で難儀した様。 
ここの辺りから見える鑓が岳の北側斜面にも、ぜひスキーでシュプールを描いて 
みたい斜面が2つ見える。滑るとすれば白馬岳南面の清水谷とセットで滑ってみたい。 

白馬鑓の登りの辺りからまたガスる。トップの相羽に大きく遅れること5分、白川も 
山頂に到着。寒いので早々に出発。稜線下降点で、天狗山荘が鑓温泉方面に 
あるものだと相羽が勘違い。少しの間話がかみ合わない。 
ここから鑓温泉への斜面もやや急だがスキーには好適。 

鑓温泉上部の鎖場で事故発生。相羽がやや先を進んでいたのだが、 
相羽「落ちたー!!」 
もしや相羽が落ちたのかと思って進んでみると、相羽は岩場の上で慄いている。 
相羽「1本8000円以上するストックが・・・」 
どうやらストックが邪魔だから岩場の下に投げ落としたら、そのまま崖下20m 
ほどの所に落としたようである。回収不可。ドンマイ。 
だが、岩場自体はやや滑りやすいものの、それほど危険ではない。 
片手ストックになってしまったせいでその後相羽はかなりのペースダウン& 
後ろから見ていても明らかにわかるくらい危なっかしい歩きになる。 
ダブルでないとバランスが取りにくいとか。 

岩場を越えるとまもなく鑓温泉。到着は10:30。時間的に早すぎる。 
速攻テント設営、濡れたテント干し、足湯、温泉、とあいなった。 
入湯料は300円で思ったより良心的な値段である。 
酒は1升ほど残っていたのでまさかこの日のうちに無くなる事は無いだろう、 
と思っていたが、相羽の予言通り午後4時ごろまでには全て干してしまった。 
猿倉発7:15のバスに間に合うように明日は2:30に起きる、などとストイックな事を 
決めてしまってから就寝。 

・10日 
白川トップでヘッデン行動。白川は暇なので、歌を歌う→息が続かなくて息切れ 
→浮石でコケそうになる、という動作を数回繰り返す。 
相羽「ラリってるようにしか見えねえ(笑)」 
否。ラリってるように見えるのではなくてラリってるのである。 
エアリア表記にある水場は実際にはなく、小日向山のコルを越えた先に 
少し下ったところにある。小日向山のコルを越えた先は非常に歩きやすい 
緩やかな下りが多い。途中の低木の樹林帯で白馬岳がご来光を迎えている 
ところが仰ぎ見る事ができた。どこかの一流写真家の槍穂高のご来光写真 
なんかよりはるかに美しく見える。が、手前の低木がやや邪魔。 
相羽「この辺焼き払おう」 
なかなかいいこと言うんだね。 

歩きやすい道を休憩場所を探して下っていくと、あっけなく林道に到着。 
7:15に間に合わせるはずが、6:00前に猿倉に着いてしまった。エアリアの 
コースタイムを読み違えすぎた。ヘッデン行動していてペースは遅いはず 
なのに・・・。まだ出発前の登山者達がワラワラいる。 
バス停の時刻表を見ると、実は7:15のバスは季節運行で今日は来ない事が 
発覚。次の便は10:24までないのでタクシーを呼ぶ。今回はCLのミスが多い。 

白馬駅で酒を売っている場所を探すも、時間が早いせいでどこもシャッターが 
下りており、見つからず。 
白川「なんで五輪開いた場所なのにコンビニの一つもないんだよ」 
相羽「いや、五輪開くくらい場所があり余ってるような場所だからないんだよ」 
納得。ノンアルコールで松本まで電車に揺られる。 

松本駅で酒とつまみを買っていたら電車を1本乗り過ごして1時間後の 
便まで待たねばならなくなった。仕方が無いので駅のホームで酒盛り。 
周りはこれから登山に行く人たちでごった返している。自分たちはもう 
帰るのだから奇妙な感じがする。 
たちまち30分で真澄720mlを干してしまうと、また酒を買いに松本駅を 
ぶらぶら。相羽はさっきつまみを買った店でまたつまみを買って、店員に 
怪しまれたらしい。まぁ、相当怪しい2人組みであることに間違いは無い。 

帰りの電車内でも酒を飲みながら帰る。そのせいかあまり乗っていた時間が 
長いようには感じなかった。白川は眠くなって軽く眠ったが、相羽はそれを 
泥酔だと強硬に主張。違うって。お前も少し寝てたじゃん。 
午後2時半ごろ新宿駅に到着して解散。 
計算してみたら、松本駅から新宿駅までの間に、2人合わせて電車賃以外で 
6000円以上消費していた。そのうち3000円は酒代だったりする。