2006/5/13-14 七面山
五月第二週の山行記録 作成 27期芝崎
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■日程 2006年5月13-14日(土-日) 駅泊日帰り
■山域 南ア東部 七面山1989m(日本二百名山)
*概要:日蓮山の聖地であり、修験的要素も加わって信仰登山
が今なお続く山である。険しい山ではないが、標高の割りに登
りはきつい。白根南嶺、笊ヶ岳方面の眺望がよい。さらに南に
は安倍奥の山々が連なる。
*山名の由来:七面山東面に大きな崩壊壁があり、昔は「ナナ
イタレ」と言われた。これより現在の七面山の名が付いたとい
う。
■メンバー 芝崎CL、相羽SL、佐藤(春) 計3人
■行動記録
*概要:天気に関しては13日こそ雨だったが14日は雨のち
晴と恵まれた。今回の山行きの全体的な印象としては、始めは
どうなるかと思っていたものの結果論からすれば全てが予想外
に都合よい方向に転んだ山行きだったと思う。
*1日目
○20:49身延線甲府駅==波高島駅21:56着(駅泊
家を出た直後に雨で濡れたコンクリで足を滑らせ電車に乗る前
にしてすでに掌に怪我を負い靴が少し壊れ、いやな予感がしつ
つもなんとか集合の甲府駅に向かった。着いてみるともう辺り
は真っ暗、相羽さんが予定の身延線に遅れそうだったが何とか
間に合ったのでここで少し胸をなでおろした。波高島駅につい
た後は三人で色々話しをして24時過ぎにシュラフで寝る。駅
泊には銀マが要りました忘れてすみません、でもなかなか快適
な駅泊でした。
*2日目
○5:00波高島駅=5:20明浄院登山口
4:40ごろに目を覚ますと、あたりはうっすら明るく雨はす
でに止んでいた。一週間前の天気予報では確かこの日は終日雨
で降水確率80%となっていたけどなぁと思い出しつつ予想外
の幸運にまたほっとする。予約しておいたタクシーはちゃんと
5時前に駅にやってきた、どうも普段の営業は6時〜らしく何
度かお礼を言ってタクシーを走らせてもらう。とても感じのよ
い運転手でバスで40分以上かかるところを20分で走ってく
れた。やけに走るの速いなとも思いつつ予想外の幸運に喜ぶが
、ここではまだ雨が降っていて空気がどことなく重かった。
○5:30明浄院登山口=7:45晴雲坊
レインウエアを着ていよいよ歩き始める。登山口にある大鳥居
のそばに20人ほどの集団が集まってはいたがとりあえず先に
追い越した。雨の降る中階段状に区画された山道をただただ淡
々と登っていく、それにしても空気が重い。何かが変だった、
雨が降っているからというだけでは説明できない何かがそこに
はあった、まだ暗い山道の脇にはぼおっと光る白いお札が何十
枚もつきたっていて、全く一人の登山者ともすれちがわなかっ
た。全く視界の抜けない濃い霧と鬱蒼とした樹林帯、そしてど
ことなく聞こえてくるどん、どんという太鼓の音。どんどんと
近づいてくるその音に気をとられて一人でこの山に登っていた
ら思わず発狂していただろう、それくらいなんともいえない圧
迫感が辺りには立ち込めていて、かといって単調な道では気分
転換になる物もない、自分には30分歩くのがやっとだった修
験者のための道。精神的な疲れが下山した後になってからどっ
と襲ってきた。こんな中を1時間30分ほど歩いていって、す
るとようやく視界も抜け日も昇ってきて回りの景色が見えるよ
うになるととたんに元気が出てきた。あとはやけに親切な登山
者と挨拶を交わしつつ晴雲坊に到着、雪も大分減ってきた富士
山を眺めつつここで肩の力がぬけた。中山さんの車が故障して
しまったらしいというメールが来ていた。
○7:55晴雲坊=9:30七面山山頂
回りの景色を見つつもらったコンパスを使ってみつつ順調に登
っていく。富士山はやはり大菩薩からよりは大きく見えた。も
と来たところを見下ろすと、雲海の中だった。あの中でまだ雨
なのかなぁと思いつつ先を急ぐ。結局山頂には予定より一時間
半ほど早く着いた。
○10:10七面山山頂=10:40敬慎院
別に山頂では40分も休んではいないのだが、といいつつ色々
な事情でエアリアへの不満を募らせつつ、標識もなく展望も「
あまりよくない」山頂は写真を撮ってさっさと下山する。敬慎
院では池で信者(日蓮教?)が太鼓をたたきつつなにやら唱え
ていた。朝の太鼓の音はこれだったんだ、とおもいつつ追いつ
かれないうちに、と下山を急ぐ。
○10:40敬慎院=12:10明浄院登山口
ふと思い出し途中で無線の練習をする。なかなか使いやすくて
携帯とは比べ物にならないと思った。その後は時間があまりな
いことに気づき急いで元きた登山口へ下山する。その途中で5
0人(!)ほどの白装束の人たちとおそるおそるすれ違う。そ
うか、この山って雰囲気何かに似ていると思ったらFFにで
てくる狂信者の塔に似ているんだ、と一人で納得する。確かに
あの白装束50人に「お宝返せ〜」とか言われながら周りを囲
まれたら、と思うとぞっとする。すれ違ったあとも彼ら50人
による南無阿弥陀仏がしばらく山に響いていたが、結局何事も
なく登山口に到着。ここで自分の携帯を見てみると中山さんと
白川さんがここまで車で来てくれるとの事、メンバー3人は予
想外の幸運にはしゃぎつつ適当な場所で車を待った。ここで、
在京責任者の松村さんに電話しこの山行は無事に終了すること
ができた。その後は中山さんのジンギスカンを美味しく頂き温
泉に入り甲府駅まで車で移動した。
■感想 今回はかなり肉体的にも精神的にもかなり疲れた山行
きとなった。この山はトレーニングにために立てた物でもあっ
て、もし自分が立てるなら夏合宿でもきつい登りがあるところ
を選ぶかもしれないのでためにはなったと思っている。是非他
の27期にも参加してもらいたかった・・・。
トップは楽しいと思う。CLもいいかもと思う。