2006/6/27 岩山

安中@盛岡病人です。
昨日曇り空で若干涼しそうだったので、前から気になっていた病院向かいの岩山
340.5mに登りました。
こんな低山でも入院中の身には嬉しく記録を書きました。


平成18年6月27日(火)盛岡市・岩山
13:00河南病院(盛岡市中野1-10-10)発
14:00白滝
15:00-15:45岩山山頂
16:10河南病院着


○病院前の国道から脇の細い車道を登っていく。道端では栗、じゃがいも、かぼ
ちゃ、へちまなどが花の時期を迎えており、民家の庭先には芍薬、ほたるぶくろ、
ニッコウキスゲが咲いていた。岩山中腹の林道に出ると、足元から北上川に向かって
緩やかな斜面が伸び林檎畑が連なっている様子が美しい。

○時折小雨の降る中、登山道を探して歩くが見つからず、そのまま車道伝いに登るこ
とにする。相当な遠回りになり、体力的時間的に少し心配になる。

○私の格好はと言えば、全身に漆喰のような軟膏を塗りその上から包帯を巻いてい
て、露出しているのは手首から先だけ。異様な風体に人々の視線を独り占め。当の本
人は皮膚呼吸ゼロ、かつ体の熱を発散できないので、一歩歩くたびに息は切れ体温は
あがり加速度的に熱がたまっていく。とにかく信じられないほど暑い!体じゅうから
炎が吹き出しそうだ。何回も水分補給しながら、荒い息遣いで一一歩進む。そんな病
人をみんなどんな眼で見てたのだろう。隣を青森ナンバーの観光バスが通りすぎてい
く。

○苦闘2時間。やっと岩山山頂の展望台に着いた。眼下には、北上川を囲むように盛
岡市が広がっている。町の向こうには頂きを雲に覆われた山々が連なる。レストハウ
スの店長に声をかけ展望の解説をしてもらう。白づくめの姿に一瞬固まっていたが。
岩手山、秋田駒、早池峰、姫神山、病室から見えるのは和賀・真昼岳と知る。特に早
池峰は10年前から狙っていた山で、ついにその姿を見ることができ感動した。

○展望台とレストハウスの間に正しい登山道を発見。人一人分の踏み込まれた道だ。
すぐに雑木林の下りとなる。雲の切れ間から差す光が、葉の上で先程の雨滴に反射す
る。森全体が一瞬華やいで見えた。山は何ヵ月ぶりだろう。体じゅうから垂れる浸出
液や夜も眠れぬ激しい痒みと闘った、殺伐とした日々が脳裏をよぎる。やっぱり山は
いい。生命が輝いている。

PS.猛暑で疲れたが充実した登山でした。疲労のおかげで2か月ぶりに熟睡できたし。