2006/7/2 小川谷廊下

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小川谷廊下遡行記録

<期日> 2006年7月2日(日)

<山・水域> 西丹沢・玄倉川流域・小川谷廊下

<メンバー>
深畑(11期)、石井(19期)、土松(22期)、
福本(25?期)、関(25期)、L 山崎 (25期)

<タイム>
8:30入渓-8:45F1-9:40ワナバ沢出合-10:30つるつる岩-11:30石棚
12:15遡行終了(石棚上)-12:40ピーク@825M-13:30駐車場

<行動>
昨今の沢景気としてはありえない人数で、予定通り合流できるか心配していたが、なんとか6:50には新宿を出発できた。
高速で松田まで1時間、コンビニに寄って6人が顔を合わせる。穴の平の駐車場では、車が既に3台停まっていた。
そのうち1台の3人パーティーには日本代表のユニフォーム(NAKATA)を着た男が今朝サッカー見ましたぜいえーい的な
趣でいた(以下中田隊)。
二隊に分隊すべく、いざグッパー。深畑(ザイル)、石井、関隊と土松、福本、渉(ザイル)隊に分かれる。入渓点へは
深畑さんが先頭を切り、駐車場から少し下ったところで谷へ降りた。前回(2005佐藤あ隊)と同じ場所である。
渉隊先行で進む。堰堤を越えて二俣を右へ進むとF1。先行する中田隊が登っている。増水してはいたが、遡行可能では
あったのでノーザイルで登る。F2巨石は右から。F3(6M)も右から。石井さんは水流左から長いリーチを魅せて登る。
その後の小滝で関がわざわざ水に浸かり真ん中を突破しようとする。後ろから石井さんの「右、右、右。左、左、左。」
と言う声に合わせて、調子のいい関も右、左へと無駄に動く。しまいには石井さんは先回りして、滝を登ろうとする
関にメットで水を何度も被せる。のちに石井さん曰く、自分がされていたらきっとキレていたと。ナメ状の連続小滝を
過ぎ、7M滝は水流左から。深畑さんは右の岩壁から。その後、倒木が真ん中に架かっている2M滝を、渉が無駄に真ん中
から行こうとすると、土松さん(M)に柄にもなく水を掛けられてしまった。どこでやり返修Δ般傍,鬚Δい
覆薀粥璽蹐鮨覆爐蛤限Δ隆笋貪匹蕕譴燭茲Δ棒屬憧┣段5M)に差し掛かった。岩の右脇を通る。二段目で土松さんが
難しいルートを頑張っているのをよそ目に先回りして、上から水を何度も浴びせてあげる♪開けたワナバ沢出合で一本。
しばらく進むと大きな釜を持った「美瀑」が現れた。個人的にこの右壁を登りたかったので後ろを深畑さんに任せて
取り付く。残置シュリンゲがたくさんあり、しかもそのシュリンゲを使わないと登れないようで、登ることに意味が
ないような気がしつつも登るとやっぱり満足感は得られないA0。上部の3Mとともに右から巻く。滝を越えたところで
オレンジ色の実(梶苺?)が生っていた。食う気がしなかったが、食ってみると意外と美味かった。グレープに似た味だ。
ゴーロを進み、とぅるとぅるの巨石が現れ、テンションが上がる。中田隊が岩の手前で休んでいたが、こっちを確認
するやいそいそと出発準備をし始めた。気持ち小走りで抜き去り、岩の前を陣取る。岩の左の残置ロープを木の棒で
手繰り寄せ、掴んで登る。福本も挑戦するが腕力が足りず、トップロープで登ってもらう。その後ろで中田隊、
深畑隊と順に待機していたが、石井さんの案で岩の中央にザイル(*1)を降ろすことに。社会人らしからぬ嬉々とした
表情で猿のように登ってくる。関は笑ってつまずく始末。その後、綺麗なナメ状の小滝を進み、いくつか越えたハズの
滝は記憶になぁ价紡海乾襯献紊涼罎如ぢ人ほどの先行パーティーが登っていた。石井さんが一時期所属していた社会人
山岳会(名前は忘れました)のようだ。待機している間に雨足が強くなってきたので、雨具を着る。結構なお歳の
おじいさんを連れて来ており、体力(意識も?)がほとんどない状態で、見ているほうも冷や汗ものだった。彼らが
登るや否や、渉(*2)、土松と登り、水量が多いので上からお助け紐を垂らして福本にゴボウで登ってもらう(*3)が、
後に続く石井さんにボディービレイに変えてもらい、関が登る。深畑さんは最後ののっぺりした岩に乗るのに残置
シュリンゲを使わず、体重移動の感覚を確かめるように登る。続く滝で、おじいさんを含む先行パーティーを追い越し、
石棚へ。悠長にもオウバを摘んでいた3人先行パーティーに先に行かせてもらい、石棚左の岩塔を登る。リード渉、
ビレイ石井。中間支点二つ、上に支点が三つ。まず深畑さんがプルージックで登ってきた。土松、福本、関、石井と続く。
後ろには行列が続いている。増水がひどかったのでピーク(825M)にツメることに。オーダーは渉土松福楡舒羇愎屡碓分の
薄いヤブ漕ぎ(踏み後が付いている)の後、細い尾根を登り、825で一本。雨足が強くなってきたので、休憩もそこそこに
気を引き締めて出発。穴の平橋への道は沢屋にとってはしっかりしている。道中土砂降りの雨に遭うが、個人的には
気持ちヨカタ。無事駐車場へ到着し、メンバーの皆と握手を交わすも、手が冷たいと顰蹙を浴びる。心が冷たいんだから
どうしようもない。
温泉は例によってぶなの湯。温泉から上がるといつの間にか雨が上がっていたので、再び濡れずに済んだ。男たちが
またーりだらだらしているのを見兼ねてか、福本の「お腹すいた」の鶴の一声で、飯を食うべくようやく腰を上げる。
新松田駅前の焼肉屋でカクテキを、、、否、焼肉を喰らう。ご馳走様でした。
帰路、夏を思わせる町の晴天には憎たらしさすら感じたが、その後の夕日はそれを忘れさせるほどに感動的だった。

<反省>
*1 ザイル回収の際、岩の上で(安全を確保せずに)シュリンゲを回収してしまった。 

*2 登るオーダーを指示せずに取り付いてしまった。
*3 ボディービレイが適切だった。

<最後に>
いつもの三人(関福本渉)だとチャレンジングな山行になっていたことでしょう。先輩方に参加してもらって助かったと
同時に、不思議な組み合わせのメンバーになりかなり面白かったです。また、経験豊富な先輩方からはいろいろ
学ばさせて戴きました。深畑さんにはご指導をいただきありがとうございました。深畑さん、石井さん、土松さんには
最大限の感謝を。福本にはクレープを、関にはカクテキを。渉にはうn(ry。