2006/8/3-6 夏合宿

■日程 2006/8/3-6(2日夜発山中3泊4日、予備日2日、1日目は積極的、2日目は消極的利用)
■山域 表銀座-槍ヶ岳-上高地
■メンバー 山下(2) 芝崎(2) 春口(2) 相羽(3) 高柳(3) 門司(1) 高木(1) 
■交通
2日:新宿(23:54)〜ムーンライト信州81号〜豊科(4:46)〜タクシー〜常念いこいの広場
6日:上高地(15:15)〜バス〜新島々〜松本電鉄〜松本(16:50)/(17:22)〜JR普通〜甲府(19:11)/(19:44)
〜JR普通〜大月(20:33)/(20:49)〜JR普通〜新宿(22:19)
※上高地発のバスの時刻は、
8:00 9:10 10:00 10:40 11:20 12:40 13:20 14:00 14:40 15:15 16:00 16:40 17:25 
18:05
※15:15と16:40のバスは松本直通
※普通列車で帰るには、上高地15:15発が最終です。あずさ使用の場合、上高地発17:25が最終です。
遅れた場合は、上高地(17:25)〜バス〜新島々(18:30)/(18:48)〜松本電鉄〜松本(19:17)/(20:02)
〜スーパーあずさ36号〜新宿(22:37)
■行程 日没:18:56 日出:4:55
1日目 常念いこいの広場〜2:00〜ヒエ平〜4:35〜常念小屋+常念岳ピストン1:45(計6:35+1:45=8:20)
2日目 常念小屋〜3:40〜大天井岳〜3:30〜ヒュッテ西岳(計7:10)
3日目 ヒュッテ西岳〜4:00〜槍ヶ岳山荘+槍ヶ岳ピストン1:00(計4:00+1:00=5:00) 
4日目 槍ヶ岳山荘〜2:50〜槍沢ロッヂ〜1:20〜横尾山荘〜3:30〜上高地(計7:40)
※3日目は可能なら殺生ヒュッテや槍沢キャンプ地まで下る
■エスケープルート
〜大天井ヒュッテ…引き返し、ヒエ平へ
それ以降…そのまま進み、上高地へ
■地図
2.5万分の1「槍ヶ岳」「穂高岳」「信濃小倉」
エアリア「No37.槍ヶ岳・穂高岳」

■行動記録 by高木(28期)
*概要:今年は梅雨明けが遅れてちょうど時期が重なったため、4日連続の快晴にめ
ぐまれた。ここ2回とも雨の山行だった自分にとって、ひさしぶりの快晴の山行だっ
たので雲ひとつない山頂からの眺めは感無量だった。ただ、日焼け止めを持ってくる
のを忘れてしまって、肌がぼろぼろになってしまったが・・・

*0日目
○JR線新宿駅
夏合宿だけあっていつもよりザックが重い。いつもより重い上4日も歩けるのだろう
かとすごく不安だった。駅では見送りにきた先輩達がさまざまなものを差し入れして
くれました。果物や花火、わらびもちなどなど。わらびもち作りの冷やすって作業に
はとても悩まされました。

*1日目
○豊科駅〜タクシー〜常念いこいの広場
ついたらすぐにタクシーで移動。普通ならヒエ平までタクシーでいけるそうなのだが
7月の豪雨で道路が破損したため、手前の常念いこいの広場でおりて林道を余計に歩
くことになった。
○常念いこいの広場〜ヒエ平
だらだらした林道をぬけてようやく登山口へ。
○ヒエ平〜常念小屋
沢沿いの道を1時間ほど通ると急に道幅が狭く急な道のりになった。暑さもありとて
も疲れた。
○常念小屋〜常念岳(ピストン)
ようやく小屋に着くと槍の姿がくっきりと、だがまだまだ先のほう。常念小屋にザッ
クをおろして常念岳へピストン。常念小屋からすごく近いように見えたがこれが意外
に遠い。やっと登りきったと思ったら、山頂は実は西側のほうにあったりした。登る
途中になんと「雷鳥」の親子連れに遭遇!はじめて雷鳥を見たが、自分の想像とだい
ぶ違っていた。鷹のような鳥を予想していたが、丸々と太った姿はまるで鶏のよう。
ほほえましいというよりおいしそうという感じを受けてしまったのはやはり飢えてい
たのだろうか。
小屋での夕食はご飯と豚汁。担当は門司君。豚汁は上手にできていたのだが、豚汁作
りに熱意を傾けすぎたのかご飯がすごいことになってしまっていた。白米のはずだっ
たのになぜか色は炊き込みご飯!もちろん味のほうは炊き込みご飯にならず。いつも
上手に米をたいている彼にしてはめずらしいミスで山での飯炊きの難しさを痛感し
た。

*2日目
○常念小屋〜大天荘
1日目の登りと異なりなだらかな稜線。すごく歩きやすく、同時に左右からの展望は
快晴のおかげもありとても素晴らしくあまり苦に感じない道のりだった。しかし途中
CLをやらせてもらったが、楽な道でもCLは慣れず先輩の労苦を少しは感じた気がす
る。
○大天荘〜大天井岳(ピストン)
大天井岳は大天荘からはすぐ近くだった。山頂からの眺望も快晴に恵まれてまた素晴
らしいものだった。出発した常念岳が遠くのほうに見え、槍ヶ岳の姿も常念岳からよ
りもずっと近づいてきた。ここで差し入れの果物の缶詰をおいしく頂いた。
○大天荘〜大天井ヒュッテ
時間に余裕があるとのことで、大天井ヒュッテで昼食を食べた。小屋の飯は高いが仕
方がない。
○大天井ヒュッテ〜西岳
このときなぜか5回くらいも靴ひもがほどけてしまった。先輩に見てもらったら自分
の締め方が悪かったらしい。今までの山行ではそんなにほどけたことがなかったのだ
が不思議だ。疲れてきたが、歩くごとに次第に近づいてくる槍をみて奮起する。
○西岳〜ヒュッテ西岳
2日目の夕食は自分が担当した。メニューはマーボに炊き込みご飯。なぜか絹豆腐を
買ってきて、しかも凍らさずそのまま持ってきてしまったので、形状も品質も豆腐か
らかけ離れたものになってしまった。春口先輩に手伝ってもらって、一応かろうじて
それらしきものを作れたがなかなか料理は難しい・・・

*3日目
○ヒュッテ西岳〜ヒュッテ大槍
はしごや鎖が多い道のりだった。夕食などで軽くなったとはいえ重いザックを背負っ
てはしごや急な道を降りるのは慣れてなく大変であった。
○ヒュッテ大槍〜槍ヶ岳山荘
ようやく念願の槍ヶ岳まであと少し。やはり槍ヶ岳山荘はほかの山小屋と比べてとて
も大きい。できれば今度泊まってみたいかも。
○槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳(ピストン)
いよいよ槍ヶ岳登頂。急な斜面だったが慎重に登る。頂上は自分の予想よりだいぶ狭
く30人ぐらいしかいられないくらい。登った達成感と快晴のための素晴らしい眺望と
でしばらく満足感でいっぱいだった。できればもっと眺めていたかったのだが後ろが
つかえているのでいつまでもいるわけにはいなかった。ただツアーの方が込んでいる
中、山頂でスイカ割りしようとしているのは許せなかった。うれしいのはわかるがも
うすこし周りへの迷惑を考えてほしい。
○槍ヶ岳山荘〜槍沢キャンプ場
昼食を槍ヶ岳山荘でとった後、予定の殺生ヒュッテよりさらに奥の槍沢ロッジまで降
りることになる。今年の日照不足の影響か例年より残雪が多いらしい。帰り道で気が
緩んだか、バテ気味だったのか残雪で足を滑らせてしまった。かろうじて先輩達に助
けてもらったがそのまま斜面を転げ落ちていたら大怪我していたかもしれない。
最後の夕食は沢で作った。夕食の担当は柴崎先輩。料理は混ぜご飯。ついでに差し入
れのわらびもちを相羽先輩と門司君が精力的に作っていた。形状はともかく味は上々
の出来。食事の後には差し入れの花火。花火なんてひさしぶりでした。

*4日目
○槍沢キャンプ場〜横尾山荘
3日目にだいぶ降りていたのでかなり緩々の道のりだった。ひたすら降りるだけで
あった。
○横尾山荘〜上高地
林道みたいな道をえんえん5時間歩いた。ここまでくるとただ帰るだけ。ただ、右手
に見えていた穂高がとても素晴らしかった。上高地まで来るとさすがに観光客でごっ
たかえしていた。その後は温泉にはいったが肌がひりひりして湯に全身つかれなかっ
たのはいうまでもない。まあ快晴続きの代償としては安いものだと無理やり納得して
おく。

■感想 
自分的には初めての北アルプスであり槍ヶ岳にも登れたので満足であり、なにより快
晴続きで雨が一滴も降らず幸運にも恵まれた。誰も怪我をすることもなく申し分のな
かった夏合宿であったと思う。ただ、自分は長期の山行が初めてとはいえ、すこしバ
テ気味だったのは反省しなくてはいけない。今後も経験と体力をつけたい。