2006/9/9-11 奥日光
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山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
奥日光藪山山行記録 作成:白川
<期日> 2006年9月9〜10日
<山域> 奥日光・奥白根山〜宿堂坊山
<メンバー> 4人
L 白川(26期) 新井(26期) 柴崎(27期) 山下(27期)
<行動>9日:晴れたり曇ったり 10日:快晴
9日
湯元温泉10:15〜10:40登山口10:45〜12:00外山鞍部12:05〜13:40前白根山13:50〜
〜14:20五色沼避難小屋 総行動時間4:05
10日
五色沼避難小屋4:50〜5:25白根隠山5:35〜8:20錫が岳8:35〜12:40宿堂坊山12:55〜
〜14:20尾根突端部〜14:30川を渡渉〜14:50西ノ湖入り口バス停 総行動時間10:00
・行動中に各自一番多かったセリフ
白川「しょんぼり(´・ω・`)」
新井「にゃんにゃん(*・ω・*)」
柴崎「ええーと、はい」
山下「はあはあ、ぜえぜえ」
<まとめ>
・全体を通して赤テープ、目印がたくさんあって、道に迷うような箇所は少なかった。
また、前白根〜錫が岳間は踏み跡もしっかりしたものがある。ただし、錫が岳より
南側の尾根に入ると踏み跡が薄くなる。前白根から錫が岳まで往復する人が
多いせいだろう。
・五色沼の水場、錫の水場は共にちょろちょろ程度の水しか流れていなかった。
前に6月に行ったときはどちらもドバドバ流れていたから、雪解けによるところが
大きいのだろう。10月に入れば枯れてしまうかもしれない。
・全体的に樹林帯を行くため、暑さはそれほど感じない。また、随所に展望が開ける
ところがあり、飽きることがない。白根隠山、白檜山、白錫尾根の笹原、
錫が岳の南の2077m峰は眺めが素晴らしい。錫が岳は樹間から少し眺められる程度。
宿堂坊山は展望なし。
・テント場適地は以下の通り
錫の水場のコル、錫が岳山頂、2077m峰直前のコル、宿堂坊山山頂
※ネギト沢のコルは腰までの笹が生い茂っており、テンと場適地とは言えない。
・宿堂坊山の東尾根は特に岩場も藪もなく、急だがルート取りが楽で下山ルートに
適していると感じた。尾根突端まで行かずに最後は沢音が聞こえるところで
左手の急斜面を下ってしまった方が何かと楽そう。
<行動中の様子>
9日
朝、春日部を過ぎてから全員合流する。山下眠そう。聞けばDVDの整理で
一睡もしてないのだとか。あほか。
湯元についてから出発。スキー場を登っていると新井がなにかハアハアしてる。
ちょ、おま、萌えすぎww。
スキー場を登って登山口に着くと山下いきなりザックダウン。こら、早すぎ。
なかば強制的にザックを背負わせ、地図読みの練習とコンパスの使い方を
山下に教える。わかったんだかわかってないんだか・・・。
以降、急斜面を、トップ柴崎、2番目山下、3番目白川、4番目新井という順で
登っていった。山下のペースがやたら乱れまくっていて後ろを歩いていて
無駄に疲れる。とはいえ、山下のザックを後ろから押し上げたり、さっさと歩けと
言ったりする場面を交えつつ、稜線到着。なんだかんだで荷物は軽いし
山下ペースで歩くのは遅いので楽である。
稜線に出てからは、所々で地図読みの練習をさせつつ、あっさりと前白根山に到着。
湯元10:15発の前白根13:40着。トロ過ぎる。山下ペースだからだ・・・。
これじゃあ明日三俣黒檜まで行くのは絶対無理だな、と、この時点で宿堂坊山で
下山することを心の中で決める。
稜線からは小屋へ直行。小屋には先客がいたが、毛布は使わないとのこと。
ちょっとほっとする。
夕飯にカルビと松茸山菜ご飯で豪勢に行きたかったが、ご飯しょっぱすぎカルビ少なすぎ
であまりおいしくなかった。しょぼーん(´・ω・`)
柴ちゃんの持ってきた得体の知れない肉にお世話になってしまった。
この日避難小屋泊まりの人は12人くらい。とてもにぎやかだった。
10日
前日に宿堂坊山までしか行かない事を決めていたので少々遅めの3:40頃に起床。
コッヘルが小さくてラーメンを2人分ずつしか調理できないので出発が遅れる。
4:50ごろようやく出発。
稜線に出るともう空は白みかけていてヘッデンはほとんど必要なくなった。
山下は昨日かなり寝てたのにやっぱり遅い。
白根隠山の直前で日の出。柴ちゃんと白川はダッシュで山頂へ。
山頂は360度さえぎる物のない大展望。しばし朝の時間を楽しむ。
が、3人がもう出発体勢に入っても山下座ってパンをバクバク。
おまえ朝食ったんじゃないのかよ。とっとと来い。
展望の良い尾根をしばし歩くと膝までの笹原に入る。新井が笹露でぬれぬれ
してる。この尾根を「濡れ場」と命名。
にしても山下、「早く休憩取りましょうよ」発言がうるさい。まだ下り気味の道を
1時間しか歩いてねえだろうが。
↓この頃の会話。トップ柴崎
白川「柴ちゃーん、山下遅れてるから待って」
柴崎「…はーい」
新井「まあ山下がんばれ」
山下「…ビール飲みたいな〜」
一同「…ああん?ビキビキ(#^ω^)」
錫の水場で水汲み休憩をし、錫が岳の登りにかかる。
山頂部でまたもや白川柴崎はダッシュ。ワンゲルチックな事をする。
少々遅れて山下新井到着。山頂で先に来ていたおばちゃん達に写真を
撮ってもらう。ついでに一緒に記念撮影。
さて、これから下りる訳ですが、錫が岳から南側の尾根に入ると途端に
道が頼りなくなってきます。時には道を外して少し探し回る場面も。
徐々に山下の愚痴にかまってやる余裕はなくなってきた。大変だ。
それでも休憩休憩とぶつぶつ言ってるのが後ろの方から聞こえてくる。
そうこうして下って登ってを繰り返すと2077m峰に到着。眺めが凄まじく良い。
が、直前で休憩を取ってしまっていたので少し止まってまた歩き始めようとすると、
幾つかピークを超えて行き、1991m峰を越えた辺りで、また道を失う。
ここからは尾根筋ではなく、横に外れておりていかねばならない。
尾根沿いに行くと変な方向に下りてしまう。
直前まで2chの2ゲットやら3ゲットやら4様やら、山下の後ろを歩くと
疲れるなどの事を話していたが、ここでみんなちょっと真剣になる。
白川は先行して道探し。
なんだかんだで道を見つけ、ネギト沢のコルに下りる。
ここは一面腰までの笹原で、テント場適地とされているが、
ここにはテントは張りたくない。
ここからは宿堂坊山に登るだけなので山下をおいて、3人ともさっさと登り始める。
で、道なりに行けば宿堂坊山山頂。
だいぶ遅れて山下も到着。山頂は広くてテントは2,3張り行けそう。
ここからは東尾根を下る。尾根は広いが、一方向に下っていけばいいだけ
なので楽。ガンガン下る…はずだったのだが山下が1人大幅に遅れている。
待って追いついてきたら歩いてまた待って…の連続。
だいぶ尾根を下ると、左手に沢音が急に大きくなる。前方は
ちょっと岩尾根っぽい雰囲気を醸し出して細くなっている。
少し北側を巻いて尾根に戻るつもりでいたが、下を見たら50mほど下が
完全に平坦な場所になっているので、そのまま北側斜面を下っちゃう事にした。
落石を出さないように注意して下りついた場所はカラマツ林に1面の花畑。
小川も流れていて雰囲気イイ!(・∀・)
柳沢川の渡渉は、水量が少なくて楽勝だった。林道に出て大満足の
コースを振り返り、山行を終えた。