2007/1/27-28 上州武尊山
上州武尊山(宝台樹尾根ピストン)記録
2007(平成19)年1月27〜28日
メンバー:L安中(16期)、土松(23期)
27日曇り時々小雪
10:20 宝台樹スキー場上を出発
13:25〜13:35 夏道に合流(名倉ノオキ)
14:35 手小屋沢避難小屋分岐
16:35 1830M付近に幕営
28日快晴
6:40 出発
8:15〜8:35 2050Mのピーク
9:15〜9:55 山頂
10:25〜10:50 テント撤収
11:15 手小屋沢避難小屋分岐
12:05〜12:20 名倉ノオキ
13:20 宝台樹スキー場上
27日
誰も入山していない。スキー場を出てから帰ってくるまで
ずうっとラッセル。膝から時に腰くらいの深さだが、とにかく
雪が湿っていて重く、脚を上げるのが辛い。
先頭は荷物を軽くし、後ろは重量物を背負うことにしたが、
二人しかいないので、前でも後ろでも休むことができない。
1時間で100Mくらいしか登れず、登頂は厳しいかも、と
不安になってきた。
名倉ノオキに着いた頃から風向きが弱い北風になった。
と思ったら、どんどん雲が広がり雪が舞うようになった。
山の天気は本当に変わりやすい。
避難小屋は完全に雪の下。2時半を過ぎ、かなり
疲れてきた。しかし、登頂の可能性のためには、さらに
前進することが不可欠。日没近くまで歩き続けた。
28日
清々しい青空が広がっている。夜の間も雪は降らなかった
らしく、昨日のトレースが残っていた。山頂の展望を
想像し、はやる気持ちを抑えつつ、目の前の急登に挑む。
傾斜は時に60度近い。確かに苦しいが、高度はぐんぐん
上がる。
そして2000M付近で、朝日に染まった平が岳が姿を
現す。一歩登るごとに景色が広がり、至仏、ひうち、朝日、
谷川。どれも真っ白に輝いていた。初めて見る厳冬期の
奥利根の山々に感動した。
2050Mのピークの直前で、10Mほどのルンゼ状の岩場に
突き当たる。鎖は半分埋もれていたので、木の根や鎖に
いくつかシュリンゲを垂らして登り下りに使う。結局ザイルを
出さずに済んだので時間を短縮できてラッキーだった。
鎖が完全に埋まっていたらザイルは必要だろう。10年前に
来たときは2回懸垂下降したが、今回岩場は1か所だけ。
もしかしたら他の岩場は雪に埋まっていたかもしれない。
2050Mからは360度の展望を楽しみながら、山頂へ続く
稜線を進む。右手には剣が峰の鋭い雪稜が輝いている。
左手は尾瀬、越後三山、巻機など。後ろは谷川岳、
苗場。9:15山頂到着。無風快晴。全行程ラッセル
で得た頂上は最高だった。
名残惜しい山頂を後に、帰りは一気に下る。登り9時間
かかったルートを3時間で下りた。さすがに最後は脚が棒
のようだったが。最後の坂を下りると、沢山の人が視界に
入る。ああ下界だ。