2007/2/24-25 荒沢山

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荒沢山山行記録

日程:平成19(2007)年2月24〜25日
メンバー:L 安中(16期)、山崎崇(25期)

24日(土)小雪やや風強い
9:10 土樽駅
12:50-13:10 荒沢山頂
16:45 1148M峰の1つ先のピーク
16:55 1050M付近で幕営

土樽山荘からしばらくは、昨日降り出した雪のために
かろうじて雪がついているだけの状態。笹がすぐに顔を
出して歩きづらいので、早々にアイゼンを装着。

尾根状になってくると、新雪の下に比較的堅い雪が
出るが、それでも膝までもぐる。意外と疲れる。

次第に尾根が細くなり、傾斜もきつくなってきた。
稜線はガスに覆われ、北風も強く吹いているので、
ほんの裏山のはずなのに、山は厳冬期の装いだ。
気分が盛り上がってくる。

そして荒沢山頂。ここから進路を北にとる。
いきなりの急降下だ。
細い尾根で、雪庇が右に左に出ているので、慎重に
ルート取りし所々稜線直下のトラバースも交えつつ、
少しずつ前進する。
なかなか頭を使う縦走路だった。

1148M峰を登り返すと、荒沢山の方が一瞬晴れた。
荒沢山北面は、意外にも厳しく美しい姿だった。
なおも進むと、両側からルンゼが詰め上がってきて、
稜線でつながっている部分が出てきた。稜線上は
雪庇が綺麗な波模様を描いている。

少し見とれた後、ザイルを出してスタカットで登る。
「そういえば、山崎は雪山2回目だったな。」と、
今更のように思い出し、丁寧にキックステップを
刻んで突破。

1050M付近でぎりぎり一張り張れる空間が見つかった。
気づけば17時近く、荒沢山頂からほとんど何も
口にしていない。これから先に幕営適地があるかも
分からないので、ここで今日の行動を終了。
夜は、麓のスキー場から花火の音が聞こえてきた。


25日(日)快晴、無風
7:35 出発
8:10-8:25 1000M付近
10:55 中里スキー場上

完璧な晴れ。
苗場山がモルゲンロートに輝く。仙の倉山、平標山、
巻機山がゆったりと広がっている。そんな中で、
大源太山、飯士山の鋭峰が目を引く。足下には街。
昨日はほんとに裏山でモゾモゾしていたんだな、と改めて
思った。

今日は楽に行けるかと思ったが、最後まで気が抜け
なかった。それでもザイルを使うほどではなく、天気も
いいので気分は明るい。朝からスキー場のBGMが
聞こえてきて、ともすれば緊張が解けるので、気を
引き締めてかかる。

青空の下、白い山肌、樹氷がよく映える。
1000M付近は、地図からは想像できないほど広々
していて幕営好適地だ。

柄沢山から東の尾根を下る。スキー場まで標高差
あと数十Mというところで、急に崖のようになった。
いろいろ迷ったあげく、薄い尾根状を見つけて下る
ことにした。岩場にうっすら雪が乗っている部分を
探して、それを避けながら下るので、スキーヤーが
目の前に見えているのに、遅々として下りられない。
山崎には最後まで緊張を強いたことだろう。

<総括>
足拍子岳から荒沢山の縦走も手応えがあったが、
荒沢山から中里スキー場も同じくらい充実していた。
距離が短いので、雪稜登山のステップアップとして
挑戦するには、いいかもしれない。