2007/5/3-4 槍ヶ岳
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槍ヶ岳山行記録
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■日時
2007年5月3〜4日
■山行形態
山スキー
■メンバー
白川(単独)
■コース
3日:上高地〜槍沢ロッジ〜槍ヶ岳肩の小屋
4日:槍沢滑降〜槍ヶ岳肩の小屋〜飛騨乗越〜飛騨沢滑降〜槍平〜新穂高温泉
■コース総評
・暖冬、寒春の影響が強いようで、下で雪が少なく上で多い。
特に稜線では真冬のよう。
・飛騨沢は季節外れのパウダースノー!超快適!!
■記録(兼日記)
○3日 天候:晴れのち吹雪
上高地で眠い目をこすりながら登山準備。槍ヶ岳では昨日
吹雪だったらしく、今日は槍沢ロッジまでかもなあ・・・とか
思いながら。朝のうちは快晴で、新雪をかぶった穂高が美しい。
控えめなペースで槍見河原まで。まだ雪は少ない。暖冬の影響か。
ここからようやく雪が増えだし、槍沢ロッジの手前からシール登行が
できるようになった。
槍沢ロッジで雪崩等の情報を尋ねるが、あまり心配はないとの返事。
実際、稜線までずっと雪は硬く締まっていて、雪崩の心配は無かった。
ただし、シールが効きづらい雪で、ほぼずっとスキー板は担いで登る
羽目になった。
大曲まで登ると徐々に雲行きが怪しくなってきた。今日は晴れのはずでは??
傾斜が少し増してくると雪が降り出し、ガスがかかってきた。視界数十メートル。
時折ガスが晴れるが、どんどん天候は悪い方へ・・・。そして吹雪。視界ほぼゼロ。
今日は殺生ヒュッテ泊まりかもなあ、とか思いつつ、でも雪崩の心配も無いので
あとは気合で肩の小屋へ。竹竿が挿してあるので、迷わず登れる。
悪天候×10時間行動でかなり疲労してしまった。
○4日 天候:朝快晴、その後ガスと強風、下山後晴れ
4時に目が覚め、ご来光に備える。外は快晴で、槍の穂先は
雪と氷を被って真冬のよう。神々しい朝の山々。風強い。
雪が緩むのを待つ待ちぼうけ組のスキーヤー多数。
そんな中、待ちきれなくなって7:30に僕が本日1番目の
シュプールを槍沢に刻む・・・と思いきや、やっぱりまだ
雪が硬すぎてエッジが効かない、刻めない(涙)。
でもまあ、3000mからの楽しい滑降。あっという間に
殺生ヒュッテまで滑って登り返し。
登る最中に、自分が滑るのを見たのか、数人滑り降りてきた。
やっぱり雪が硬くて苦労している様子。(・∀・)ニヤニヤ
それにしても自分以外の人は皆うまく見えるな〜。
登りが終わると徐々に雲行きが怪しくなって、強風+ガス。
飛騨沢に日が入るのを待つつもりだったが、諦めて滑る事にした。
まあなんとかなるっしょ。
飛騨乗越までは烈風とガス。飛騨乗越の雪は凍っているが、
傾斜はゆるいので意を決してドロップ!硬かったのは最初の
ちょびっとだけで、窪地に入るとパウダー!が待っていた。
天候も一気に回復基調。
標高差500m、凸凹一切ナシ、全面パウダースロープ。
北アルプスの山々を眺めながらの超爽快な滑降、涙モノでした。
沢が大きく左に曲がりこむ辺りからは雪が湿ってきて、ブレーキが
かかる感じになってきた。槍平を過ぎるとザラメ雪に変わってきて、
ウネウネと木を避けながら行く感じ。まあこれはこれで面白い。
滝谷出合手前までは快適。滝谷出合で累々と積もったデブリの
小山を登り返す。札幌雪祭の雪はここに捨てるんですね(・∀・;)
と思ってしまうほどの量の雪。
あとは完全に消化試合の様相を呈してくる。隙間に残った雪を
無理やりつないだり、スピードをつけてジャンプしたり。
白出沢出合の手前で諦めてスキーをはずし、林道まで登り返し。
雪が途切れて夏道がわからず、藪漕ぎになってしまった。(´・ω・`)
でも藪漕ぎ中、ちょっと楽しいと思ってしまった自分はMですかそうですか。
白出沢出合からの林道の残りわずかな雪をつないで除雪終了点まで
滑る。1時間の林道歩きで新穂高温泉へ。歩いているその横を、今話題の
マウンテンバイクに乗ったスキーヤーが颯爽と走り抜けていく。ウラヤマシイ。
新穂高では登山者の隔離施設か!?と疑いたくなる「アルペン浴場」で汗を流し、
松本行きのバスに乗り込んだ。
--終了--
真冬のようなGWの槍ヶ岳でしたが、おかげさまで大した不安を
感じる事も無く、無事に楽しんで来れました。アドバイスを頂いた
先輩方、ならびに在京を引き受けてくれた新井には感謝、感謝です。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。山でご一緒できる機会が
あればぜひよろしくお願いします。