2007/5/3-4 大黒茂谷
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大黒茂谷遡行記録
<期日> 2007年5月3-4日(木、金) 日帰り沢+山中泊
<山・水域> 大菩薩・丹波川流域・泉水谷大黒茂谷
<メンバー> L山崎(25期) 関(25期) 福本(25期)
<行動記録>
朝7時に車で東京を出発しましたが、予想以上の渋滞、青梅街道一部通行
止めだったりで現地(小室川出合)に着いたら13時になっていました。大黒茂谷
出合まで歩いて、沢中泊覚悟で入渓です(13:40頃)。
始めの5M滝は真夏であれば登っていたところでしたが、寒いので左岸の登山
道から巻きました。堰堤を越え、左から枝沢が入ったあと、小ゴルジュ帯です。
泳いで突破したいところでしたが、やはり寒いので左岸を小さく巻きました。
ゴルジュを抜けると左岸から枝沢が二本、右から一本(8M幅広の滝)。50Mナメ
床、巨岩、3M幅広の滝ののち、小さな釜を持った滝が2連続で現れ、濡れない
ように突破しようとしましたが無理だったので、右岸を小さく巻きました。岩盤が
きれいな幅広の滝は真ん中をフリクション登攀したのですが、水は冷たいしツル
ツルだしでいっぱいいっぱいでした。ここで後に続く福本にお助け紐を出しまし
た。関は右端から難なく登りました。
1310M付近の枝沢の出合で一本です(15:40)。なるべく日没までに尾根に取り付
きたかったのでペースを上げていくことにしました。ここからは大した滝はありま
せん。30M階段状のナメ床は見事でしたが、気をつけていないとそれと気づかず
に通過してしまいそうでした。きれいな梯子ののち、1460Mでの大きな分岐を左
へ進むとすぐに壊れた堰堤が現れます。さらに左から枝沢、きれいな梯子を過
ぎ、大滝に到着するや否やあられが降ってきたので、慌てて雨具を着ました。
コロコロと斜面を転がり落ちるあられたちが可愛かったです。17:00だったので
なんとか日没まで尾根に取り付けそうでした。12M大滝、12滝ともに左岸を巻き、
その後連続する滝群をさくっと突破し、滝が左へカーブするところで右から入る
枝沢を進み、遡行図通りに1850Mの尾根に取り付きました(18:10)。大菩薩嶺へ
の道の途中、木の間から覗く夕日がとてもきれいでした。19:00に雷岩に着き、
休憩をとりました。日は沈んでいたので富士山はもちろん見えませんでしたが、
町の夜景がきれいで、いつもとは違う景色を楽しめました。ヘッドランプを点けて
急な坂をつるつる滑りながらくだり、福ちゃん荘に着いたのは20時ごろだったで
しょうか。
Wのテントがひしめく中、合宿隊のテントを探しに探しましたが見けられず、現役
生にハメられたかとふて腐れながらテントを張り、腹が減りまくっていたのですぐ
に飯(本格インドカレー)をつくり、食しました。10時ごろには就寝してました。
二日目、5:30起床、7:00発、合宿隊とは反対周りで大菩薩峠へ行き介山荘で
合宿隊を待ち、やっとこさ合流です。その後、福本は合宿隊とともに行動し、関と
渉は大菩薩嶺、丸川峠経由で車のある小室川出合まで走って下山しました。
丸川峠からの道はふわふわで歩きやすく、のどかな景色がよかったです。
11時、車に到着。大菩薩の湯で合宿隊と再合流しました。
<反省>
GWの渋滞を甘く見ていたので入渓が予想以上に遅れてしまいました。
ただ今回は山中一泊だったので、沢中泊のつもりで入渓しました。
沢中泊の可能性を計画書に書いておくべきでした。
その日のうちにテンバに到着できたものの、合宿隊と合流できず、
お酒様を開けることなく下山することとなりました。
入渓せずに長ベエまで車で行って、合宿隊と行動を共にするというのも
ありだったかと思います。
全ての枝沢をidentifyすることができ、滝もザイルを使うことなく突破し、
沢自体は特に問題はありませんでした。
<総評>
結局ザイルは使いませんでしたが、初心者がいれば大滝などで確保はしていたかと
思います。水は冷たく日差しも微妙だったので、水に浸かることはできませんでした。
小室の方がきれいでおもしろいですが、初心者がいる場合や、一泊はきつい場合に
大黒茂谷はいいかもしれませんね。