2007/12/4-5 八ヶ岳編笠権現縦走

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八ヶ岳・編笠〜権現縦走記録

・日程 2007.12.4-5

・面子 L荒木(19期)、山崎崇(25期)

・行程
12/4(火) ガス
小淵沢駅6:40=(TAXI)=7:10富士見高原登山口--11:55編笠山--12:10青年小屋(冬季開放小屋内で幕営)

12/5(水) ガス、標高を下げると晴れ
青年小屋6:10--8:20権現小屋8:50--10:10三ツ頭10:20--11:00木戸口--12:00八ヶ岳神社--12:30登山口--13:50延命の湯

・駄文

正月合宿まで連休はこの週しか無い。是が非でも泊まりに行っとかなくては。駄目元で雷鳥MLに投げてみると、
ピチピチの特上が掛かった。体力技術為人全てにおいて信頼できる漢(だって同じ星の下に生まれてるし)が
平日に付き合ってくれるとは有り難い。
ラッセルの鍛錬がしたくて茂倉を第一候補にしていたのだが、冬型で荒れる模様、しかしこれは想定の範囲内で、
第二候補の富士山に転進しようとしたのだが(合コン対策、では断じて無い)、風の強さ・アイスバーンの危険性等を
アドバイスいただき、結局八ヶ岳に落ち着いた。狙うは最南の編笠権現。月曜に通過する低気圧で雪が無いことは
ないだろう。縦走だし、取敢えず体力面の強化にはなる筈だ。

甲府行きの夜行バスは平日なのにそこそこ混んでいた。予約が一番遅かったらしく最後列で爆睡する。前日が
関西支部忘年会だったのが却って吉と出たか。小淵沢IC5:30着。降車するといきなり雪が舞っている。ま、これも想定の
範囲内?払暁の闇の中エアリアマップを頼りに駅を目指すが、辿り着いた北口には改札がなく、南までぐるりと回らされる。
思えばここからニュウストーリーは始まっていたのかもしれない。
ペットボトルツリーで華やぐ待合室で蓑虫になっている渉を無事発見した後、タクシーの手配に出向き、
戻ってくると丁度お目覚め。実は1ヵ月半振りでさほど無沙汰ではないのだが一応再会を祝す。
雪は止んだが、タクシーの窓から編笠は拝めず完全に雲の中。て事はあの中はやっぱ降ってんだろな、欝だ・・
でもないな、これが冬だし、などと思ってる間に富士見高原に到着。路面の凍結等は全く無かった。三千円弱也。
パッキングは駅で終わってるので、早速出発。真っ黒な夏道をポタポタ歩く。最初はゆっくりペースが肝心だよね、
渉君♪と口には出せない自分が嫌い。雪は一向に出てこず、無駄話に花が咲くばかり。やっとほの白くなってきたのは
1800mを過ぎくらいだったか。ほっ。標高を上げるに連れ雪山らしくなってきて、渉のシャッターペースも上がる。
男前に写してね。樹林帯を過ぎるとゴーロ帯。岩の上に水分の少ないサラサラの粉雪が乗っかってて少し神経を使うが、
アイゼンは着けずとも行けた。因みにこの先も深い所でも脛程度で、孝之から借りパチ予定のわかんは出番全く無さげ。
むしろこの時は雪作りの事が心配だった。ガスが一瞬晴れ、青空が覗いたり、山梨側の下界がぱっと開けたりした時も
あったが、風は常に北から強く、編笠は証拠写真だけ撮って早々に青年小屋に下った。途中、富士が見えた。12時着。
時間的且渉の体力的にはまだまだ余w)q気世辰燭里世・・・従・阿任遼覬弔鷲・琉抂④い箸両霾鵑・④蝓∋哀墜・
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蟾④押・ど佞韻・・屋時半を回っていた。おやしゅ。
あ、ここで明記しとかねばならぬ話の内容が一つだけ。私はニュウの語源についてレクチャーを施した。無論、
超上から目線で。

夜中の寒さはそれ程でもなかったが、尿意を催し起きると、山を登る為の「キン」力に筋の字を当てている渉が薄い
シュラフの中で足先を抱えてうずくまってたりした。4:30起床で餅ラーメンを平らげる。餅から投入は常識でしょう。
以後気を付けます。相変わらずの北風だが天気は昨日よりは少し良く、うっすら朝焼けもしていてヘッ電要らず。
今日は痩せた稜線を行くので初めからアイゼン装着。今期初で、これまた良い訓練になる。とか余裕かましてたら、
やっちゃいました。ギボシへの登りで2mフォール。下が広くなっていて渉も受け止めてくれたらアウターの下を
アイゼンで破ったくらいで済んだが、止まらない場所だったら、もしくは下の渉にアイゼンキックをかましていたらと
思うと、ぞっとする。しかし普通に夏道の鎖も出ていて、ロープで確保する所では無かったと思う(一応ハーネスは
着けてはいた)。要は慎重さが足りなかったという事。心配していたギボシから権現への下りもロープを出す必要は
無かった。これは多少巻き気味に付いている夏道沿いに行けたからか。雪の状態が悪く、直に稜線伝いだとやはり
ロープ持参の方が安心かもしれない。権現小屋w)u力討砲魯汽ぅ肇好據璽垢禄縞・△蝓・・眥樟榲・燭蕕此△
海寮萃未辰浸哀墜・茲蠢漢確匹ぅ謄鷯譴世辰拭・・w)で、私はこの時点で読図が全く出来ていなかった。まず、
権現のピークが目指す進路から外れていると思い込み、小屋にザックを下ろし空身で権現の山頂をピストンした後、
小屋の下を通って南東に向おうとした。渉の指摘を受け、戻る。そして再び山頂を通った後、南南東に伸びている
支尾根に入りかけた。再度渉の指摘を受け気付く。視界は、ガスってるとはいえあった。コンパスも地図も出していて、
読んでいるつもりだった。しかし一度ならず二度までも誤った。自分なりにその原因を考えてみたのだが、
やはり落ちたショックを引きずっていたのだと思う。ちゃんと地図を見ているつもりだったけど、どこか上滑りというか、
頭に入っていなかった。加えて、権現から先はもう安心で、一度来た事があるという油断も働いていたのだろう。
それはもう10年近く前で、この付近の事は殆ど覚えていないにも関わらず。完璧なニュウだった。単独なら遭難
していたかもしれない。ミスをした後にこそ、注意が、冷静な判断が必要との金言を、今一度噛み締めなければ
いけないと猛省しています。
ともかくも渉のお陰で本来のルートに立ち戻れた。ここからは先程歩いてきた稜線が風除けになってくれ、
標高を下げるに連れガスも晴れ出す。三ツ頭から(今度は無事に)南東の尾根に入るとペースも上がり、途中の
ヘリポートでは、奥秩父、富士、鳳凰、が見事に広がり、終始雲を纏っていた北岳も一瞬顔を覗かせた。空は濃紺、
至福の一時。雪が無くなった後も快調に飛ばし、登山口からはサンダルに履き替えた渉と更に延命の湯までテクテク
歩いた。新しくて\600はなかなかお徳。馬場俊英紅白出場のワイドショーも見れたし、満足です。但し飯は昼の
オーダーストップが14時でありつけず、バスは火・金・日のみという意味不明なダイヤもあって、結局小淵沢の
駅まで歩くことにする。駅前の予想外に美味い洋食屋で労い、年明けのインドア登り初め@関西を約し、
西と東へ分かれた。

最後に。雪山を舐めてはいけないと思い知らされました。渉がいなかったら、どうなっていたか解りません。
意識を引き締めなおして、正月山行に臨みたいです。
末筆ながら、ご助言いただいた西井さんと安河内君、在京の相羽君、そして同行してくれた渉に、心よりの感謝と
御礼を申し上げます。