2008/6/1-2 槍ヶ岳
■槍ヶ岳
■日時
6月1〜2日
■メンバー
単独
■コンディション
積雪:やや多め
薄曇り、滑降開始時刻8:00
槍沢上部:ザラメ、ややフラット
下部:ザラメとシャーベットの中間、縦溝
■若干重要かも?な情報
上高地での温泉は清水屋ホテル1000円とその隣の上高地温泉ホテル600円。
雷鳥の山行では、たぶん清水屋の方に行く事が多いのでしょうが、個人的には
上高地温泉の温泉の施設の方が清水屋よりも、かなり良いと思います。
なお温泉地からバスターミナルに戻るには、カッパ橋経由ではなくてさらに奥の
田代橋から回ってきた方が断然速いです。地図でご確認あれ。
■記録
上高地から槍沢ロッジまでは初夏の面持ち。槍沢下部は雪解け水で
激流となっていました。上高地から横尾まではスキーを背負って兼用靴
で歩いていると好奇の目が注がれます。オバサマ方に槍沢で滑るのだと
説明する事ウン十回。
積雪はババ平以後は完全につながっていました。それまでは花と新緑
と川の流れの音と鳥のさえずりでにぎやかな世界が、ババ平を境に
静寂なモノクロームの世界に変貌します。
雪崩痕は幾つかありましたが、いずれも古いものでした。今年の北アル
プスの雪崩安全ラインの日時は5月中頃だったのではないかと。
やっぱ去年の経験と合わせても、GWの北アルプスはリスクが高いと
思います。まー当たり前か。
一日目は殺生ヒュッテで幕営し、翌朝穂先へ。穂先への雪はもうほとんど
途切れていて、安全を期すとしてもアイゼンをつけるのは一カ所のみです。
前日肩の小屋に泊まったという方と一緒に登頂。関西から来たという、
かなり山慣れている感じの人でした。想定していた事ですが、スキー靴で
槍の岩場を登るのは多少難あり。まあそれでも登れちゃうくらい整備され
てるわけですが。
さて、滑降ですが、この時期かなり雪がゆるむのが早く、8:00には肩から
滑れる状態に。上はフラット、中間部から荒れてきます。天狗原に取り付こうと
急斜面で板をアイゼンに履き替えましたが、少し歩くとめちゃくちゃグサグサ雪。
膝まで軽く埋まるので、ちょい厳しい。まあ今回は横尾本谷はパスしよう、と決め
槍沢を滑りました。
大曲まで滑ると登ってくる人がいましたが、どうやら自分のことを動画に激写して
いるよう。イカンここは格好良く滑らねば!と思った矢先、縦溝で躓いてドテー。
転倒シーンもしっかり撮られてしまったようで・・・トホホ。
ババ平からはスキーを担いで昨日と同じ道を下ります。道ばたの花々が、道行く
疲れを癒してくれましたとさ。
往復で水平距離44km、高度差3400mの山旅でした。やっぱ疲れました。
今日から関東甲信も梅雨入りらしいですね。