2009/1/11-12 八ヶ岳
八ヶ岳雪上訓練計画書 作成:白川(26)
■在京責任者 新井(26)
■日程 1/11〜12日 朝発1泊2日
■山域 八ヶ岳
■メンバー 3人
CL○白川(26)○西井(18)○山下(27)
■集合
1月11日JR新宿駅の中央線ホーム列車最後列に6:45
or
1月11日JR高尾駅の中央線ホーム列車最後列に8:01
■交通
(往路)適宜集合〜10:50茅野駅11:00頃=中型タクシー=11:40頃 渋ノ湯
(復路)美濃戸口=バス=茅野駅〜新宿
※美濃戸口発茅野駅行きバス時刻
10:25 11:24 13:19 14:54 16:32 (所要時間50分程度)
■行程
1日目:渋ノ湯〜黒百合ヒュッテ
所要時間 2:00
この間に基本的なアイゼン歩行とピッケルの使い方を教える予定
その後雪訓予定(滑落停止、ビーコン訓練、弱層テスト等)
2日目:黒百合ヒュッテ〜1:10〜天狗岳〜1:05〜夏沢峠〜1:00〜硫黄岳〜1:30〜赤岳鉱泉〜2:20〜美濃戸口
所要時間 7:05
(天候が悪い場合は黒百合ヒュッテ〜天狗岳往復もあり)
■エスケープルート
天狗岳まで:引き返す
天狗岳〜硫黄岳:オーレン小屋、夏沢鉱泉、桜平を経て林道へ
硫黄岳以降:そのまま進む
■地図
エアリア「八ヶ岳」
2万5千分の1:「蓼科」「八ヶ岳西部」
※装備関係の注意事項
・冬山装備を忘れずに。
・靴下は薄手と厚手の2枚履きの化繊やウールなど、下着は化繊など乾きやすい物を。綿製品不可。
・ズボンや防寒具は夏用より厚手の物推奨。綿製品不可。
・ニット帽(目出し帽)も化繊、ウール製のもの。
・濡れると困る服やシュラフ、テントは必ずビニール袋に入れて防水にすること。
■雪上訓練について
初日
○歩行訓練
・アイゼンを服に引っかけない歩き方
・ピッケルの使い方
・稜線で雪庇を踏み抜かないように見分ける方法
○定点訓練
・耐風姿勢訓練
・近くの斜面での滑落停止訓練
・ビーコンを埋めての捜索訓練
・雪を掘って柱を作って弱層テスト訓練(雪があれば)
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八ヶ岳雪上訓練記録 作成:白川(26)
■日程 1/11〜12日 朝発1泊2日
■山域 八ヶ岳
■場所 天狗岳
■メンバー CL白川、西井、山下(以下敬称略)
■記録
○番外
・行きの電車内で、部室から山下が調達したアイゼンの部品が欠けている
事に気づく。西井の持ち合わせの針金と工具で応急措置をした。本当に助
かりました。このアイゼンは西井が使うこととし、山下は西井の私物のアイ
ゼンを使うことに。
○初日
・渋ノ湯〜黒百合ヒュッテまでは全般的に雪道だが、問題なく歩ける。ゆっく
りめに歩いて2:30程度で黒百合ヒュッテへ。途中でアイゼンを着け、歩行訓
練を行った。
・黒百合ヒュッテで雪上訓練。滑落停止等、基本形と考え方を教えた。ピッケル
の持ち方、使い方等もこの時行った。ビーコンの操作訓練は時間が遅いこと
等の理由により、動作確認に留めた。雪柱を掘るだけの雪は無かった。
(積雪は50cm程度)
・夕方になると風はやや穏やかになってきたので、二日目の好天が期待で
きた。しかし気温はマイナス15度。寒い!
○二日目
・朝起きると雪と強風。天狗岳往復の雰囲気が漂う。
テントをデポすると風で飛ばされそうだし、稜線をフル装備で歩く場合だって
多いので、訓練のつもりでテントを持って天狗岳往復とした。
・天狗の庭付近で森林限界を超えると烈風と横殴りの吹雪の世界。途中岩
稜もあり、この天候下ではけっこうハード。(一応山頂にはたどり着けました。)
・下山途中で西井が使用していた共装アイゼンの補修部分が再度、壊れた。
ヤバ目の所は通過済みだったからまだよかったが、もし岩稜帯でアイゼンが
壊れていたら危険だった。
・森林帯に入ってからは、ハイペースで下山した。
○ビーコンの新機能(?)の発見
捜索者が一カ所で動かずに、ビーコンを埋没者に対して0度あるいは180度
方向に向けると、表示される数字が最小に。逆に、90度あるいは270度方向
に向けると、表示される数字が最大に。
今回の雪上訓練でこんな性質を発見(?)しました。かなり明確に数字が増減
します。おそらくビーコンが発信する電波の拾い方に起因するのだと思います。
■反省点
・部室の壊れたアイゼンを持って行ってしまった事が良くなかった。
部室から装備を持ち出す時は壊れていないか確認のこと。
今回は事前に家でアイゼンを靴に合わせるように言っておいたが、
メールでの文面のみでしっかり伝わっていなかった。
CLはメールだけではなく、最低限電話などを通して口頭でしっかり
連絡するべきだった。(特に初心者を連れて行く場合)
・部室のその他の装備で壊れたものがないか、今度チェックしましょう。
(ex.ヘッド、アイゼン、ワカン、etc…)
西井さんには最初から最後までとてもお世話になりました。
山下君もこれに懲りずに晴れた雪山に行ってみましょう。
それではまた。