2010/11/3 奥秩父・大若沢
----------------奥秩父・大若沢遡行計画書-------------------
■期日 2010/11/03(水・祝)
■山域 奥秩父
■メンバー 9人
L小谷田 SL宮崎 ◯浦久保 ◯山崎 ◯新井(杏) ◯徳永 ◯平出 ◯石塚 ◯田代
■在京責任者 関
■在京本部設置要請日時 2010/11/03 20:00
■捜索活動要請日時 2010/11/04 10:00
■アプローチ
池袋駅東口地上の中央付近06:20集合-レンタカー3時間弱-学習の森大若沢休憩所 09:30入渓予定
■行程 学習の森大若沢休憩所(10分)勘兵衛ノ滝(25分)金山沢出合(40分)920m二俣(30分)長滑沢出合
*登る予定の滝は不動滝、その後のトイ状12m、魚止ノ滝。他は巻く。
■エスケープ トイ状12mまでは引き返し、以降はそのまま登る。沢沿い遊歩道につめ上がれそうなら上がる
■地図 「中津峡」
■共装 ザイル、(沢初めての人用に)メット・ハーネス・環付カラビナ・ATCorエイト環
■個装
(浦久保,山崎,宮崎,小谷田のみ)□メット □ハーネス □シュリンゲ・下降器・環付カラビナ適宜
(以下全員)□沢たび □ザック □防寒具 □雨具(上)(□下山用シューズ)
□行動食 □非常食 □コンパス □ライター □地図 □笛
□ヘッドランプ □予備電池 □着替え □ポリタン(ペットボトル)
□ロール □保険証コピー □救急用品、持病の薬 □温泉セット
■備考
・かなり寒いので防寒着など防寒をしっかり
・荷物はしっかり防水。着替え・携帯・カメラとか濡れたら悲惨
・車で行くので温泉セットなどは車に置いていけます
・日の入り16:48 15:00過ぎても遡行中の場合エスケープ
・懸垂下降をする可能性があるので各自復習のこと
0620 池袋駅集合
車2台に分かれて出発しました。
片方が先導するはずでしたが、出発早々に先導車が後続車を振り切り、以降目的地まで別行動。
関越道の練馬ICからしばらくと、一般道に降りてからしばらく渋滞が続いていました。
結局、3時間弱で到着する予定のはずが5時間かかってしまいました。
この見積り違いは反省点の1つです。
1130? 出発
最初は遊歩道。不動滝より下流の滝は予定通り遊歩道から巻き、不動滝直前で入渓しました。
- 不動滝
僕がザイルをつけて滝の左側を登り、みんなにはプルージックで登ってもらう予定でした。
しかし、僕が登っている途中に落ち、滝の途中で宙吊りに。
(ウォータースライダーのような滝で、水に打たれ続けながらウォータースライダーの途中に留まっている感じ)
渉さんのお助け紐をハーネスに付け、浦久保さんが直接手をつかんで引き上げてくれました。
再度チャレンジしたら僕は登れるかもしれないけど、沢初めての人はロープ張ってあってもきつかろう、
という判断で巻くことにしました。
巻きは滝の左の急な土壁に太い木の根が斜めに這っており、
念のためにザイルを張ってそれ沿いに巻きました。
僕はしばらく水に打たれていたせいで体の震えが止まりませんでした。
宮崎くんに結構心配されましたが、このまま震え続けていよいよヤバいとなったら撤退しようと決め
先に進みました。
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落ちた原因は、しっかりした持ち手が少なく、探している間に足が滑ったことです。
ただ僕の視野が狭かっただけという可能性もありますが…
落ちたこと自体も反省すべき点ではありますが、それより
落ちた時のことを登る前に考えていなかったことが最大の反省点だと思います。
落ちたら登っていた人はどういう状況におかれるか、また他の人はどう助ければいいか。
今回は滝の途中で止まりましたが、もし滝つぼまで落ちたときには対処が一刻を争うので、
事前に考えていなかったのは致命的だったと後で思いました。
また、そもそも緊急時の対処の知識を持っていないことにも気付かされました。
今回は助けられる側でしたが、もし助ける側だったら同じことができた自信はあまりありません。
ちょうど来年の春まで沢はシーズンオフとなるので、その間に勉強しようと思います。
- トイ状12m
最初は横にトラバースして、その後上に登りリッジに上がるという感じでした。
宮崎くんにトップでリードしてもらいました。
トラバース時に落ちている人が何人かいました。
(落ちるといっても水際でのトラバースなので濡れるだけ。だけ、って言える水温ではありませんでしたが…)
// あとで聞いた話ですが、宮崎くんもリードで1回落ちたらしく、2人で自分たちの慢心を反省しました。
1400過ぎ 撤退
トイ状12mを越え、少し急な斜面をお助け紐を使って降りて、
次の滝の入口であり、遊歩道との合流地点でもある場所に着いたのが1400過ぎ。
その先は遡行終了予定地点である長滑沢出合まで遊歩道との合流がなく、
エスケープ時刻である1500までに長滑沢出合に到達できる自信がなかったので、撤退を決めました。
結局滝を2つ登っただけになってしまい、かなり不完全燃焼でみんなには申し訳なかったかなとも思いましたが、
自分は最初の滝で落ちたこともあり、あまり積極的な決断は出来ませんでした。
- 帰宅
帰りは道の駅・大滝温泉で温泉につかり、蕎麦屋に寄って夕飯を食べ、そのまま東京に戻りました。
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沢の遡行中に落ちたのは今回が初めてでした。
幸いケガもなく、また落ちたことによって学んだことも多く、意識も大きく変わったので、
これはこれでよかったんじゃないかと思っています。
// 沢初めての人の前で落ちたのはちょっとどうかと思いますが…
大若沢自体はとてもいい沢で、来年またチャレンジしたいと思うのですが、
水量が多いため、11月に行く沢ではなかったのかなとも思いました。
1回落ちると手がかじかんであまり登れなくなるので…
あと途中にも書いたのですが、車で行く場合は時間の見積りを余裕を持って行う必要があると感じました。
高速80km/h、一般道30km/hで計算して3時間弱でしたが、渋滞とか休憩とかを考えていませんでした。
今回借りたレンタカーは2日の夜19時から4日の朝10時まで借りて5000円という破格のプランで、
来年も積極的に使っていこうと思うので、時間の見積りは見直したいと思います。
他にも反省点は多々あると思います。
参加者の中で、他に気づいたことがあれば遠慮無くお願いします。