2011/8/21 大峰・前鬼川杖谷

----------------山岳愛好会雷鳥*前鬼川杖谷遡行計画書-----------------
■期日 2011/8/19(金)  延期の場合21(日)or22(月)
■山域 大峰*釈迦ヶ岳 (奈良県)
■メンバー 4人
L宮崎 SL小谷田 大向 荒木
■在京責任者  西井(雷鳥),松田(雪稜クラブ)
■在京本部設置要請日時  2011/8/19 21:00
■捜索活動要請日時  2011/8/20 10:00
■アプローチ

車で  道の駅吉野路上北山 7:00集合
■行程 黒谷吊橋(0:45)2段10m滝(0:35)滝ノ谷出合(0:15)垢離取場(2:00)杖谷出合(2:00)地蔵尾根乗り越し
※下降ルート…登山道。(1:00)小仲坊(1:00)車止め

■エスケープ 引き返すか進むか登山道へ
■地図 「釈迦ヶ岳」参考サイト↓
(http://anshade.zone.ne.jp/sawanavi/2003/zenki2/zenki2.htm)
(http://anshade.zone.ne.jp/sawanavi/2005/tuetani/tuetani.htm)
■共装 ザイル(9mm45m)、ツエルト、ガス一式&コッヘル
■個装

□沢足袋 □ヘルメット □ハーネス □ザック □防寒具 □雨具 □下山用シューズ □シュリンゲ・下降器・環付カラビナ適宜、登攀具 □行動食

□非常食 □コンパス □ライター □地図、遡行図 □笛 □ナイフ □ヘッドランプ □予備電池 □着替え □ポリタン(ペットボトル)□ロール
□保険証コピー □持病の薬 □現金 □救急用品 (□サンダル)□温泉セット
※10m滝上の徒渉にもザイル必要

※上北山温泉 薬師湯  奈良県吉野郡上北山村大字河合553-2
07468-3-0308    500円

平日:午後1時~午後9時まで
土日祝:午前11時~午後9時まで(最終の入館時間は午後8時まで)
第一火曜日、第三火曜日は定休日

----------------大峰・前鬼川杖谷遡行記録-------------------
■期日 2011/8/21(日)

■山域・流域 大峰 前鬼川

■メンバー 4人
L宮崎(28期)、SL小谷田(29期)、大向(32期)、荒木(19期)
■行動記録
京都から3:30(大阪経由)、奈良寄りの大阪から2:00、津から3:00で道の駅吉野路上北山に7:00集合、前鬼林道に入り、不動七重滝を遠くから見学して(7:30)、右側の広い駐車場に駐車。5台くらい停まっていた。


815出発、入渓−850 2段10mの滝−1000垢離取場(こりとりば)−1130 2条12mの滝−1330遡行終了−1430駐車地点

駐車スペースの手前の沢沿いの道を下って黒谷に下りる。少し下ると前鬼川本流に合流。下流に壊れた吊橋が見える。

しばらくは河原歩き。水は冷たい。曇っているためか水がそんなに青くない。

必ず記録に出てくる2段10m滝に到着。写真とったりして少し休憩。右に踏跡*ロープあり。滝上の徒渉は水量が多かったのでやめて、さらに右から巻いた。踏跡もちゃんとあり、谷に下りるところにはロープもある。

150mナメは意外とすんなり行かず、巻き気味の箇所もあった。その上は巨岩が多く、突破するのに手間がかかった。西宮の山岳会5人×3隊がいた。ちょっと巻くところで8mmロープを出していたが、最後のおばさん「ロープ持ってて」

って荒木さん持たされてるし…
左岸からの湧き水が豪快で綺麗。そのあとは意外とすぐに垢離取場。

大休止してから、小谷田サンが垢離取場で15人のギャラリーの前で泳いでいた。2人はえー寒いしーとか言ってやめた。釜の中はすんごい綺麗だったらしい。こういうとこで泳ぐの夢だったらしい。

垢離取場は右の岩から越えると2段6mの滝。小谷田サンが持ってきたゴーグルつけて釜を覗くとすんごい綺麗。結構深い。水族館の水槽を覗いている感じかなぁ

魚いないけど。対岸に上からヘビが降ってきた。たぶん木から落ちてきた。マムシらしい。こわ

2段6mの滝は左からあっさり巻いて、次のCS2mの上に出る。順番は覚えてないが、水面下が床のようになっていて右から登れる滝、しばらく迷ったがいいところがなく、左からショルダーで越えた滝があった。ショルダーなんて初めてやった。

内離谷との分岐。両谷ともCSで越えられそうもないが、真ん中を大岩を縫うように登るとそれほど苦労なく突破できる。

8m斜を越えると2条12m滝、小谷田リードで1カ所ハーケンを打った。上の方に残置があるように見えたが行ってみると違った。ラストの荒木さんハーケン回収。オッケーサイン出しにいったらすでに回収し始めてた。

深仙股谷と名前を変えているが、いくつかの谷を分け、しばらく登っていき、杖谷との分岐。右の谷の方が明るくて広く、杖谷は暗い感じ。

少し行くと2m柵状、最後の6m滝。苔の岩間を流れるのはとても綺麗。左から越えてゴーロになり、伏流する。深山の様相を呈してくる。

休憩していると雨が強くなってきたので、左に上がることにして、急傾斜の尾根を上がっていくと、尾根(地蔵尾根)に乗る。少し早く上がったので、トラバースせず尾根上を行く。しばらく行くと左に奥駈道の階段が見えたので下降。遡行終了。

前鬼の宿坊まで整備された道を行く。世界遺産?のおかげか道標が多い。

宿坊は人の気配がない。公衆電話があった。ここから林道。

ゲートを越えて駐車地点へ。違う団体が車を停めていたが、キャニオニングをしていたらしい。はやっているのかな。

林道を下って上北山温泉へ。17:00解散。


・当日は曇のち雨予報だった。杖谷に入ったところあたりから雨が降ってきて、次第に強くなってきた。雷も聞こえたがひどくならなくてよかった。遡行中はほとんど曇、一瞬晴れ、で何よりだった。車で帰っている時は大雨だった。晴れていればもっと綺麗だったと思うのでまた行きたい。今度はデジカメを持って。

・前鬼林道は駐車スペースまで7.7kmらしいが、全て舗装されている。落石、路肩崩れがちらほら。今回はすれ違いがなかったが、対向車が来たらちょっと怖い。

・カエルいっぱい。

・2段10m滝上の徒渉は通常はロープを出す。今回は水量が多いのでやめた。荒木さんが前回来た時よりも水量が多いらしい。巻き道がこんな明瞭だとは思わなかった。

・垢離取場までは遡行者も多いらしく、固定ロープも数カ所あった。ただ、ぬめった岩や巨岩も多く、大向さんがこれ初心者向きじゃない。ってつぶやいてたけど、確かに歩きやすくはなかった。

・2段6mは左に巻き道がついており、森の中を行くが、次のCS2mを越えたあたりで、切れている。そこを木の根伝いに谷に下りるが、全体的に容易。

・2条12m滝は登る容易さから言えば、左から大きく巻く→右の階段状のところが登れそう→中央直登、だと思うが、中央もぬめっておらず、ホールドも多くてそんなに難しくない。ただロープは出した方がよい。残置はない。上の木に支点を取れる。水量が多く、水の音で会話等は聞き取れないので、事前に手順など打ち合わせをちゃんとしておくべきでした。時間かかりすぎた。

・杖谷分岐はわかりにくいが、中州状のようなところがあって谷が右側にカーブするところで、右の谷の方が岩が多く明るい。コンパスで方向を判断できる。

・大峰奥駈道をちょっとだけだが体感できる。

・ヒルは1匹大向さんがやられたのみ。

・2級+とあったが、難しいところにも明瞭な巻き道があり、ルートを選べば難しい箇所はなかった。垢離取場まででは短いので、確かに杖谷まで行った方が楽しかった。上流もとても綺麗。

・読図を前の2人に頼りきりでしたが、ありがとうございました。

・上北山温泉500円。シャンプー、リンスがない。