2011/8/30-9/1 大雪山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
一般山行計画書 作成者 寺内


■在京責任者

新井(杏)

■日程

8/30~9/1 前日発山中2泊3日 (予備日1日)

■山域

大雪山

■メンバー 2人
CL寺内 SL今井


■集合
29日行き(前日泊)

国設旭岳青少年キャンプ場(テント泊)

交通手段:今井の車(旭岳登山口の無料駐車場に駐車)


9月1日帰り

天人峡温泉から旭岳登山口までタクシー。今井の車で帰路へ。


■行程

8/30(計9:50)
旭岳登山口~5:20~旭岳~3:10~白雲岳分岐(~1:00~白雲岳ピストン)~0:20~白雲岳避難小屋

8/31(計8:00)
白雲避難小屋~5:30~五色岳~1:30~化雲岳~1:00~ヒサゴ沼避難小屋

9/1(計12:10)
ヒサゴ沼避難小屋~3:00~トムラウシ山~2:15~ヒサゴ沼避難小屋~1:25~化雲岳~5:30~天人峡温泉

*ヒサゴ沼避難小屋からトムラウシ山まではサブザックでの山行。荷物が少ない分、行程時間、体力的にも余裕がでるはず。


■エスケープルート

・旭岳登山口~間宮岳まで⇒旭岳ロープウェイに戻る

・間宮岳から高根ヶ原分岐まで⇒黒岳石室経由で黒岳ロープウェイ使用、もしくは大雪高原山荘へ下山(状況を見て判断)

・高根ヶ原から化雲岳⇒トムラウシ山に向かわずに天人峡温泉へ(沼ノ原には降りない)

・体力、天候を見てトムラウシ山からトムラウシ温泉の方へ下山することも考える。


■地図
2.5万分の1「トムラウシ山」「五色ヶ原」「層雲峡」「白雲岳」「旭岳」

エアリア「大雪山 十勝岳・幌尻岳」


■個人装備
□ザック □サブザック□ザックカバー  □雨具  □防寒具 □銀マット □シュラフ

□シュラフカバー□水□テント(寺内担当)□登山靴、替え靴紐 □ヘッドランプ、予備電池 □ゴミ袋 □コッヘル(食器)□カート□バーナー
□トイレットペーパー □行動食 □非常食 □クマ避けの鈴 □地図 □コンパス□ライター □ゴミ袋□計画書 □持病の薬 □学生証 □現金

□新聞紙 □軍手 □温泉セット□歯ブラシ□遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)
□筆記用具□日焼け止め□サンダル□カメラ□食糧(朝・夜2食分:今井担当)


■在京本部設置要請日時

2011/9/3 18:00

■捜索要請日時

2011/9/4 9:00

山行記録

8月30日6:00-10:30
旭岳登山口から旭岳山頂まで。登りはそれほど急ではなく歩きやすかった。

旭岳石室で休んでいると、地元の学校登山っぽい生徒が数十人(ひょっとしたら百人近くいたかも)登ってきたので追いつかれまいと必死で山頂まで登った。

おかげで1時間早く行程を終了させることができた。山頂ではガスって景色が見れなくて残念だった。


10:30-13:00
旭岳山頂から北海岳まで。ガスがはれてきて景色が楽しめるようになる。北アのような切り立った山はなく、南アのような深い森もない。

地表にポツリポツリと高山植物が点在する高原が広大に広がっていた。本州の山では見たことのない景色だった。


13:00-15:40
北海岳から白雲岳ピストン、その後白雲岳避難小屋まで。相変わらず広大な高原の景色が広がる。白雲岳だけ岩がごつごつした山だった。

荷物をふもとにおいてピストンする。ピストンの後避難小屋へ。避難小屋はきれいだったがトイレはくみ取り式で使用した紙は持って帰るという方針だった。

さすがに紙を持って帰るのは嫌だったのでインドネシア方式で水でお尻を流した。この特技が山で活きるとは思わなかった。


31日5:20‐11:15
白雲岳避難小屋から五色岳まで。気持ちのよい縦走路。空には薄雲がかかっていたが気温も高くなく快適に歩けた。

ただ、ひたすらお花畑の高原を歩く。といってもシーズン後半のため萎れているものが多かったが。チングルマはきれいだった。

五色岳が遠くに見えるが一向に近づかない。五色岳に着くころにはだいぶばててしまっていた。スケールのでかさを感じた。

途中看板に「ヒグマ出没注意」と書かれていた。さすが北海道。


11:15-14:30
五色岳から化雲岳を経由してヒサゴ沼避難小屋まで。この縦走路の中ではここは少し高い山。歩いてきた縦走路を見下ろす。

よく歩いてきたものだと思った。それから避難小屋まで進む。途中雪渓をわたり、岩場を越えてやっと避難小屋に到着。

GPSで確認したらこの日は18.1kmを歩いたことになっていた。沼は大きく飲み水としても利用できるが要煮沸だそうだ。

北海道の山の中の水はどこも要煮沸とエアリアに書かれている。沼の水だからだろうか?キタキツネのエキノコックス対策だろうか?

下界から運んできた水を行動用の水に、料理に山の水を使うようにした。そしてここもトイレで使用した紙は持ちかえることになっていた。

小屋の周りは岩場になっていてナキウサギの声がよく響いていた。


9月1日4:00‐5:30
ヒサゴ沼避難小屋から化雲岳まで。登山計画ではトムラウシをピストンする計画だったが、

ガスっていて雨がふってきたのでピストンせずにそのまま天人峡に降りることにした。

ピストンすると12時間の行程になり、体力的にもきつそうだったのでトムラウシは次回の楽しみに取っておくことにした。


5:30‐11:30
化雲岳から天人峡まで。初めはガスっていて時々雨が降ってきたが次第に天気は回復に向かった。

ひたすら下りの行程。エアリアでは5時間半の行程となっていた。途中、掘れていて、岩が転がっていたり、

木の根が張り出しているのに笹で足元が見えないという最悪な登山道があった。下手をするとねんざすると思ったので注意して降りた。

昨晩の雨のせいか道もぬかるんでいて下りにくかった。そして、何よりも長かった。降りてきた後のビールはうまかった。


この後、4時まで天人峡温泉で温泉にはいったり、ご飯を食べたり、寝たりした。そして、温泉宿の送迎バス、旭川電軌バス、今井の車、電車と乗り継いで新千歳空港へ。札幌発羽田着の飛行機に間に合った。羽田には0:30に着いたので空港で寝ることになった。朝、痛風のような痛みに足が襲われた。