2011/9/24 丹沢・堂屋敷沢

----------------丹沢・堂屋敷沢遡行計画書-------------------
■期日 2011/9/23(土)

■山域 丹沢
■メンバー 3人
CL小谷田 SL宮崎 ○田代
■在京責任者 徳永
■在京本部設置要請日時 2011/9/24 20:00
■捜索活動要請日時  2011/9/25 10:00
■アプローチ

※アプローチの短さを求めて、西の菩提からではなく東の県道70号から入ります。

 (http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-37096.html) 参照。

新宿615-小田急小田原線急行小田原行-723秦野

北口を出て4番乗り場 神奈川中央交通バス蓑毛経由ヤビツ峠行き(秦21) 735 818 855 乗車時間35分

菜の花台下車。展望台から西に尾根を下り、新田の林道に合流して入渓点へ
■下山路
1) 岳ノ台を経て「ヤビツ峠」へ
2) 表丹沢林道を東側へ。県道70号に出て、バス停「表丹沢林道入口」または「菜の花台」まで
3) 表丹沢林道を西側へ。葛葉の泉を経て「菩提」に降りる

基本的には1。バスの時間が合いそうで、岳ノ台に興味がなければ2。

遡行が早く終了しバスの時間が合わなそうでかつ岳ノ台に興味がなければ3。

■エスケープ

460mの二俣以前は引き返す
二俣以降は間の尾根を詰め上がる

■地図 1/25,000「大山」 エアリア「丹沢」

■共装 ザイル、ツェルト…小谷田
■個装

小谷田、宮崎:□メット □ハーネス □シュリンゲ・下降器・環付カラビナ適宜 □お助け紐 □地図
共通:□ザック □沢足袋 □コンパス □笛 □行動食 □非常食 □雨具(上) □温泉セット
(□下山用シューズ) □ヘッドランプ □予備電池 □ポリタン(ペットボトル)

□保険証コピー □救急用品、持病の薬 □ライター □ロール
□ジョニー □弘法の里湯スタンプカード

■備考

・参考サイト

(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-37096.html) (菜の花台から出発した記録、単独行)

(http://www.ne.jp/asahi/ku/outdoor/2000-doyashiki.html) (岳ノ台まで上がった記録、単独行)

(http://scn-net.easymyweb.jp/member/aju/default.asp?c_id=92992) (葛葉の泉に降りた記録、4人)

・「丹沢の谷110ルート」に載ってるらしい
・最後2つの堤堰が核心

・荷物は軽量化・小型化

・「丹沢・大山フリーパスBキップ」をご購入下さい

・菜の花台→秦野駅バス 1400 1500 1600 1625(最終) 表丹沢林道入口発はこの5分前、ヤビツ峠は9分前
・菩提→秦野駅バスは1時間に3~4本 最終2236
・鶴巻温泉 弘法の里湯 1000円 10-21時

725秦野駅818-(バス)-850菜の花台(沢支度)930-950堂屋敷沢出合955-1035二俣-1220表丹沢林道1225-1305岳ノ台1320-1340ヤビツ峠

秦野駅に着き、バス停に向かうとものすごい人数が並んでいた。

7:35発のバスには乗れず、8:18発のバスを待つことに。

間に臨時便が2本ほど来るが、いずれもヤビツ峠直通で、途中の菜の花台で降りたい自分たちは乗れず。

ヤビツ峠人気ですね。大山だけでなく、三ノ塔へ向かうコースもあるようです。


バスに乗り、菜の花台で降りたのは僕たち3人だけ。

菜の花台にはそれなりに人がいたが、自転車乗りとバイク乗りとただ景色を見に来た人ばかりで
沢登りの人はもちろんハイキング姿の人すらいない。

結構いい眺めで、展望台に登ると富士山も見える。まだ出発してないのに終わった気分。


菜の花台で沢支度をし、西に伸びる仕事道っぽいのをたどって進む。

柵とかハチとかクモの巣とかを越えて鉄塔の下に出て、そこからは送電線沿いに斜面を下った。

木に水色のテープが巻かれていて、道も付いており、案外簡単に道に降りられた。

そこから5分ほど歩いて堂屋敷沢出合。


沢の序盤は堤堰ばかり。両脇にハシゴが付いているものもあり、ひたすら巻く。

5,6個目の堰はハシゴがなく右から巻くが、土があまり踏まれてなくフカフカで滑りやすく、結構たいへん。


以降は沢っぽくなる。沢は狭く水流は細いが勢いは強く、登れる小滝が続いて面白い。

大岩は水流のある左からでも登れる(遡行図では3mCS?)。


二俣以降は遡行図通りに進んだ。

二俣後の5mはホールドが細かく、フリーでは無理そう。

二俣付近まで戻って右から、次の2m小滝もまとめて巻く。

次の4m大岩は水流のある右からは無理そうなので左から。

次に出てきたCSが個人的には一番面白かった。

突っ張って濡れずにもいけるし、水流の中にも足場があるので楽に越せる。

その後5mで、宮崎くんが左から巻いて上からザイルを出す。

見た目ほど難しくなかったが、濡れて寒い。

宮崎くんが温かいお茶を出してくれた。たっしーが一気に飲んでヤケドしてた。


一番大きな10mの前には3mほどの小滝があり、登ると戻ってこれなさそう。

10mは登れない雰囲気だし、遡行図通り小滝手前の左岸から巻くことに。

この巻き道がとにかく悪かった。急斜面だし滑るし、持つところもほとんど無い。

20分かけて何とか越えた。


以降水流に戻って少し進むと奥に堰が見えてきた。

堰の真下までは行かず、少し前で右の谷を詰めることに。

しかしこれもやはり悪い。地面は相変わらず滑るし、下の方は持ち手となる木がほとんど無い。

足場を崩しながら何とか進むと、10分ほどで表丹沢林道に出た。


バス停はすぐそこだが、バスの時間まで1時間半ほどあるということで、

嫌がる宮崎くんを抑えて200m上の岳ノ台を目指すことに。

林道に出た位置の目の前に作業道っぽい登り口があったので、そこから登り始めた。

途中で道が消えヤブなども現れるが、最後の方は道もはっきりしていて、40分ほどで岳ノ台に出た。

登山道のどこかに出ると思っていたが、どんぴしゃで展望台に出ることができた。

展望台には子どもがいたが、ヤブからヘルメットかぶった人が突然現れてさぞ驚いたことでしょう。


10分少々休憩してヤビツ峠に下山。

あまり歩かれてない道のようで、ススキで覆われて道が見えない箇所もあった。

30分もかからずヤビツ峠に降りた。


全体を通してヒルがかなり多い印象。たっしーの両足が割と大惨事になってた。

だけど他の沢と比べて小さいヒルが多かったように思う。

場所的なものというより、時期的なものでしょうか。



(総括)

2級の沢だが、巻きが悪いので2級なのだと思いました。

どうせ2級に行くなら、巻きが悪い2級より滝の登攀が難しい2級に行ったほうが楽しいだろうと思います。

宮崎くんは「2度と来ない」と2回くらい言ってました。

…何か悪口ばかり書いてますが、沢自体はそれほどつまらなかったわけではありません!

ほとんど人が来ないからこその、手付かずの自然を満喫できたと思います。

小さい沢ですが大きな一枚岩などが多くあり、秘境感がすてきでした。



(教訓)

・7:35発ヤビツ峠行のバスに乗りたいなら30分前にバス停に着くべき。

・「ヒル下がりのジョニー」はすごい効く。予防としてではなく、ヒルを剥がす目的として。

・弘法の里湯、改装工事中で入れません。10月末まで。