2012/3/3 八ヶ岳・赤岳

-------赤岳登山計画書------
■期日 2012年3月3日(前夜泊日帰り)白川別荘にて前夜泊

■山域 南八ヶ岳 赤岳
■在京責任者 小谷田
■在京本部設置日時 2012年3月3日19時

■捜索要請日時 2012年3月4日10時


■メンバー 2名

CL白川 SL山崎


■アプローチ

池袋駅東口ロータリーにて21:00集合、白川号にて白州の別荘へ(泊)

未明→赤岳山荘駐車場へ 6:00頃~登山開始


■行程

赤岳山荘~南沢~行者小屋~文三郎尾根~赤岳ピストン
行き:3:50 帰り:3:00 合計6:50 (夏道のケース)

危険性が低いと判断できれば白川は中岳北面をスキーで行者小屋まで滑降。(行者小屋で合流)

弱層テストを行者小屋付近及び稜線付近で数回実施。


■エスケープ

来た道を戻る。文三郎尾根を登りきる付近で天候時間等を鑑み撤退判断を行う。

13:30をリミットに設定。

リミット一杯まで時間を使った場合、不確定要素を増やさないために白川はスキーを使わずに山崎と共に徒歩下山。

(雪の状態が良くても)


■地図
二五万「八ヶ岳東部」「八ヶ岳西部」

エアリアマップ「八ヶ岳」


■共同装備(現時点)

非常用シート(エアライズのフライ)白川

コッヘル小 白川

ヘッド 白川

カートリッジ 白川

ビーコン2 山崎1、白川1
ゾンデ2 山崎2
救急セット 各自

■個人装備
□ザック □シュラフカバー(非常用断熱シート等有れば尚可) □冬用登山靴 □スパッツ □アイゼン □ピッケル □スコップ
□ワカン(その他ラッセル用具) □ビーコン用単四電池x3(充電が十分なら不要) □雨具上下 □防寒具 □手袋 □オーバーグローブ

□ゴーグル(□サングラス)□帽子 □替え靴下 □替え手袋 □替え下着 □ヘッドランプ □予備電池 □行動食 □非常食 □地図 □コンパス
□ライター □計画書 □保険証(コピー)□身分証明証 □遭難対策マニュアル □緊急連絡カード □筆記用具 □温泉セット
□日焼け止め(□カメラ □サンダル)□その他(山スキー一式など)

※必要に応じて取捨選択の事

ー赤岳山行記録ー

■日時:2012年3月3日(夜行日帰り)

■天候:晴天
■参加者:白川(26期)、山崎(25期)

■行動記録:

7:10 赤岳山荘駐車場発
9:30 行者小屋着
9:50 行者小屋発
11:10 赤岳岩稜取り付き
11:35 赤岳山頂着(優雅にランチ!)

12:30 赤岳山頂発
13:00 中岳山頂着(以後、別行動)

13:35 行者小屋着(スキー:白川)

13:50 行者小屋着(徒歩文三郎尾根:山崎)

14:30 行者小屋発
15:30 赤岳山荘駐車場着
総行動時間:8:20

■反省点
・比較的ハイリスクな条件下(下記特記にて記述)で分隊するためトランシーバー
を持つべきだったが、直前のため調達できなかった。今後は余裕を持った計画と、

必要物資の調達を心がけたい。

・このような好条件の日こそ新人を連れて行きたい。が、こちらも直前のため
予定がつかなかった。早めの計画周知を心がけたい。


■行動特記

当初の予想に反して超晴天。

弱層テストは下記の場所で行い、ワーストケースを判断材料に用いた。

1.行者小屋 3回

結果:肩で引いた時に深さ40cm程度に顕著な弱層あり。

2.赤岳-中岳コル 2回

結果:手首~肘で引いた時に深さ40cm程度に顕著な弱層あり。その他層が複数あり。

3.中岳山頂 2回

結果:肘~肩で引いた時に深さ40cm程度に顕著な弱層あり。

4.中岳~阿弥陀岳中間の小ピーク 2回

結果:肩~腰で引いた時に深さ40cm程度に顕著な弱層あり。

ただしピークから行者小屋に伸びる尾根上は、テストができない程雪が固く、樹林帯だった。


以上の結果を踏まえ、スキーで滑るのは最も雪崩リスクの低いと考えられる4.の小ピーク尾根とした。


テスト回数合計9回。

樹林帯でも強風に晒される尾根上でも、強度の強弱はあるものの、弱層の形成深度はほぼ近しいという意外な結果が得られた。(たまたま??)