2012/5/26 奥秩父・ヌク沢左俣右沢
----------------奥秩父・ヌク沢左俣右沢遡行計画書-------------------
■期日 2012/5/26(土) (前夜発日帰り)
■山域 奥秩父
■メンバー 5人
CL小谷田 SL宮崎 ・竹村 ・山崎 ・大向
■在京責任者
■在京本部設置要請日時 2012/5/26 22:00
■捜索活動要請日時 2012/5/27 10:00
■アプローチ
23時半頃出発予定
中央自動車道を勝沼インターで下り、塩山方面から国道140号に入り、
道の駅「みとみ」先の西沢渓谷入り口にある市営無料駐車場まで
■行程
5時頃出発予定
ヌク沢橋(1:30)近丸新道(0:45)二俣(2:35)終了点(0:35)戸渡尾根登山道2250m付近
■下山路
戸渡尾根登山道2250m付近(2:30, 徳ちゃん新道経由)市営駐車場
■エスケープ
1500m以前…近丸新道
1500m以降大滝以前…左岸林道
大滝以降…戸渡尾根
■地図 1/25,000「金峰山」「雁坂峠」 エアリア「金峰山・甲武信」
■共装
ザイル…宮崎
ハーケン、ハンマー、テント…小谷田
■個装
□メット □ハーネス □シュリンゲ・下降器・環付カラビナ適宜 □お助け紐 □地図
□ザック □沢足袋 □コンパス □笛 □行動食 □非常食 □雨具(上) □温泉セット
(□下山用シューズ) □銀マ □新聞紙 □ヘッドランプ □予備電池
□ポリタン(ペットボトル) □保険証コピー □救急用品、持病の薬 □ライター □ロール
■備考
・日没 18:40頃
・高速料金 首都高→勝沼 \1,900
・ツェルトはフライで代用
■行程
2340東京発-210駐車場着、就寝-430起床-520駐車場出発-600入渓-715近丸新道出合-930大滝100m-940大滝80m-1040大滝80m・1ピッチ目終了-1205大滝80m・2ピッチ目終了-1235大滝50m突破-1245終了点-1330戸渡尾根登山道-1355下山開始-1605駐車場
■遡行記録
レンタカーでメンバーをピックアップして25日2340に東京を出発、26日210に駐車場着。寒い(10℃)。8人用テントに広々就寝。
2時間程寝て4時半起床。寒い。駐車場には他にも沢に行くと思われるパーティーが2,3組ほど。テント濡れてたので出しっぱなしにしたまま、520に出発、600入渓。
入渓していきなりの堰堤は右から。その後は普通の沢景色が続き、比較的速いペースでサクサク進んだ。ところどころにナメ滝・ナメ床があってとても美しい。
近丸新道出合手前の7mは右から登れるという話だが、個人的にはあまり登りたくない感じだった。取り付いてみたら意外と登れるのだろうか。
あまり時間を取りたくなかったので、登らず左岸から巻いた。が、足場が滑りやすくあまりいい巻きではない。
近丸新道以降は沢が開け、堰堤の連続。この沢の堰堤ははしごなどが無く、自分で道を探して巻かなければいけない。巻き道は砂場の斜面なので、一歩ごとに少しずつ崩れていき、あまり良い道ではない。最後か1個前の堰堤で右から巻いた際は、高巻きしすぎて降り口が無く、少し先から降りた。遡行図に「堰堤には興ざめさせられる」と書いてあったが正にその通り。疲れました。
三俣から奥ノ二俣の間の滝は特に問題なく越えた気がする。奥ノ二俣を越えた連瀑帯も問題なし。遡行図通り、倒木で埋まっていたのが残念だった。その奥、大滝手前の10mは水流が右半分を流れる綺麗な滝。左から登った。
休憩を挟み(後から考えると80m大滝登攀で待ち時間があるのでここで休憩する必要は無かったか)、いよいよ大滝へ。
100m大滝は特に問題なく右から越えた。その先は沢が開け、80m大滝がお出迎え。でかい。
1ピッチ目は小谷田がリードで右から取り付き、右上の大岩を左から巻いた上で確保。大岩までは特に難しくなく、支点を取らずに進んだ。大岩の左脇の残置ハーケンに中間支点を取った。確保の場所が不安定だったが、スムーズに残りの4人を上げることができたと思う。
2ピッチ目も小谷田がリード。滝の右端を進もうとしたが、苔でかなりヌメっていて怖かったため、右の草付きに逃げてそのまま直上。草付きは、低木が多く持ち手には困らなかったが、急峻で高度感があり怖かった。低木からいくつか中間支点を取った。あまり良いコースではなかったため、突破に時間がかかった。
ザイルを片付けて次の50m大滝に向かうと、既に他の4人がノーザイルで取り付いていた。水流の左を進み、最後一歩手前まではノーザイルでも問題なかったが、最後の岩(水流の右側)を越えるのが難しかった。宮崎くんいわく5.10a。竹村さんが気合のフリー突破、竹村さんのヘルプで上がった小谷田がお助けを出して残りの3人も突破。
最後のナメ滝を越えて遡行終了、右岸からツメ開始。はっきりした踏み跡が断片的にあり、それらを繋いで尾根沿いに西へ西へ。どうやらこの尾根全体が鹿たちの雉撃ち場/花摘み場になっていたようで、そこら中に鹿たちの贈り物が置いてあった。なかなか着かずにキツかったが、40分程度で戸渡尾根に合流。
下山は戸渡尾根から徳ちゃん新道へ。シャクナゲがポツポツ咲き始めていて綺麗。沢では誰とも会わなかったが、登山道では20人程度とすれ違った。徳ちゃん新道に入ってからがだいぶ長く足がプルプルし始めたが、何とか頑張って1605に駐車場着。お疲れ様でした(´ー`)