2013/6/30 谷川岳

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
 
谷川岳山行計画書
作成者:久光
 
■在京責任者 中村
 
■日程 6/30(日)、前夜泊
 
■山域 上越
 
■在京本部設置要請日時 2013/6/30 20:00
 
■捜索要請日時 2013/7/1 9:00
 
■メンバー(計11人)
CL久光 SL川名 井村 荒田 大塚 小松崎 松本 位高 遠藤 尾田 加藤(綾)
当日は2班に分けます
 
■集合
5/29 高崎駅19:28発普通水上行先頭車両
 
■交通
□行き
19:38 高崎—(上越線普通水上行)—20:32 水上
20:36 水上—(上越線普通長岡行)—20:44 土合
 
※遅れた場合
高崎発水上行 20:17/21:31/22:25/23:03 水上駅より土合駅まではタクシー(約3200円)
 
□帰り
土樽発水上行(在来線経由) 12:16/15:21/18:11(最終)
土樽発長岡行(新幹線経由) 13:59/18:01/20:53(最終)
 
水上—(上越線・高崎線)—上野
最終:21:10 水上—00:14 上野
 
※参考
運賃は上野—土合2940円、土樽—上野3260円
学割を使うと便利です。
 
■行程
土合駅にて前夜泊
土合駅~(0:20)~土合口駅~(ロープウェー 0:10)~天神平駅~(0:10)~田尻尾根方面分岐~(0:05)~天神峠方面分岐~(0:30)~熊穴沢避難小屋~(0:45)~天狗の留まり場~(0:45)~トマノ耳~(0:10)~オキノ耳~(0:50)~一ノ倉岳~(0:20)~茂倉岳~(0:55)~矢場の頭~(2:05)~土樽駅(計7:05)
 
■エスケープルート
一ノ倉岳まで:天神平に引き返しロープウェーにて下山、運休の場合は田尻尾根経由で下山
一ノ倉岳から:そのまま進む
 
■地図
二万五千分の一地形図:「茂倉岳」「水上」
エアリア:「谷川岳」
 
■備考
日の出 6/30 土合駅 4:28
日没 6/30 土樽駅 19:08
 
ロープウェー:7:00運行開始、運賃1200円(片道)
雨天時:前日13:00までに判断
 
■参考URL
谷川岳ロープウェイ (http://www.tanigawadake-rw.com/)

谷川岳山行記録

■作成: 久光

■日程: 2013/6/30 前夜泊

■山域: 上越

■天候: 霧雨→曇り時々晴れ→雨

■メンバー: CL久光 SL川名 井村 荒田 大塚 小松崎 松本 位高 遠藤 尾田 加藤(綾)

■オーダー:
□天神平-オキノ耳
荒田-加藤-位高-久光-井村-尾田-川名-小松崎-松本-大塚-遠藤
□オキノ耳-矢場の頭
先発隊:久光-加藤-位高-大塚-井村-遠藤
後発隊:川名・尾田・小松崎・松本・荒田
□矢場の頭-土樽駅
川名-井村-久光-加藤-尾田-遠藤-位高-小松崎-松本-大塚-荒田

■参考記録
□6/29(土)
20:44 土合駅着。特殊な構造に一同興奮。駅舎内は既に先に駅寝の準備をしていた登山客数人及びリア充山サークルで占められており、地下階段手前の通路にて就寝。深夜列車が通過する度に轟音と強風にさらされ安眠を妨害される。

□6/30(日)
5:40 起床。天気は芳しくない。とりあえず天神平まで行き様子見。
6:28 土合駅発。清水国道上を歩く。
6:50 土合口駅着。既に数人の登山客が切符売り場に並んでいた。
7:07 土合口駅発。ロープウェーで一気に標高を稼ぐ。
7:22 天神平駅着。小雨、ガスで視程は100mほど。撤退を検討するも、次第に見通しが良くなってきたため、協議の結果様子を見ながらトマノ耳まで進んでみることを決定。登山客も多くはなく、撤退の連絡を容易にするため、とりあえず全員一隊で進む。
7:48 天神平駅発。
8:25 熊穴沢避難小屋着。雨が止んだためレインコートを脱ぐ。
8:35 熊穴沢避難小屋発。急な岩場が続く。尾根道を進むも両側は何も見えない。
9:11 天狗のたまり場着。
9:24 天狗のたまり場発。
10:22 トマノ耳着。相変わらずガスで景色は全く見えないが、少し日がさしてくる。オキノ耳まで前進を決定。
10:45 トマノ耳発。直後、新潟県側の視界が一気に晴れる。眼下の絶景に一同歓声。
10:55 オキノ耳着。撤退せず予定通りのコースをたどることにする。ここより予定通り二隊に分割。
11:03 オキノ耳発。全体的に大分視界が開ける。群馬県側はガスりがちだが、切り立った崖が眼下に見える。
11:58 一ノ倉岳着。
12:06 一ノ倉岳発。茂倉岳との鞍部の登山道上に残雪有り(数十~百mほど)。柔らかく通行には支障なし。
12:26 茂倉岳着。
12:31 茂倉岳発。
13:03 1683ピーク通過。
※この間に熱中症によるトラブルあり。報告は後述。
14:32 矢場の頭着。
14:44 矢場の頭発。ほどなく樹林帯に入る。
15:31 休憩。
15:41 発。雨が降ってくる。遠くで雷も鳴り始める。
16:31 ここより林道へ。
16:46 水場にて休憩。
16:56 発。
17:20 土樽駅着。

□トラブル報告
13:15 先発隊、井村さんが足の震えにより動けない旨を訴える。急遽休憩をとる。
13:20頃 後発隊に追い抜かれる。
遠藤君の尽力により、症状を総合した結果、軽度の脱水症状と熱中症と判断し、その場で出来る対応として水を飲んでいただく。原因は恐らく水分の摂取不足。1リットルしか水を持ってきていなかった。他メンバーから余っている水を分けるが、余裕はあまりない。また塩分を摂取できるものを誰も持っていないことが判明。
13:42 先に進んでいた後発隊(見通しがよく目視できるところにいた)に携帯で連絡し、矢場の頭で待ってもらうよう伝える。併せて先発隊メンバーに余剰が無かったスポーツドリンクの粉と水を持ってきていただく。荒田さん、松本が来る。
14:10 井村さんの回復により、他メンバーで荷物の一部を分担しゆっくり出発。矢場の頭での休憩を経て井村さん完全復活。

■反省・備考
□もう少しトラブルが長引いていたら、あるいは後発隊との連絡が出来ていなかったら遭難しかねなかった。樹のない尾根上で停滞したまま雷雨に遭っていた可能性も十分に考えられる。運が良かったとしか言いようがない。
□ルート変更前の計画もそうだが、新入生への配慮が出来ていなかったことを痛感した。新入生の荷物を分担するなどの配慮も、症状が出てからになってしまい遅きに失した。特に一ノ倉岳以降、電車の時間を意識し、少し急ぎ目のペース(といってもコースタイム程度だが)になっていたことも一因として挙げられるだろう。夏合宿の計画には今回の反省を生かしたい。
□今回の山行に限らない問題点としては、4月以来殆ど新入生に水の量の目安等を教えてこなかった。合宿前にもう一度きちんと基本的な事項で新入生に伝えていないことがないか確認しなければならない。
□結果的には後発隊に追い抜かせず待ってもらった方が良かった。その時点ではどの程度深刻なものかを認識していなかったことによるが、こういう場合どうするか再検討が必要。
□先発隊・後発隊の連絡方法を再検討した方がよい。今回後発隊5人に電話をかけたが、出て下さったのは荒田さんだけだった。スマホは電池の消耗が激しく、電源を切ったり機内モードにしている人が多いが、ただでさえ電波環境が悪いのに繋がらない人が多いと、いざという時に連絡手段として機能しない。先発隊・後発隊に分かれざるを得ない場合に、電池の消耗をなるべく防げ、かつ両隊が確実に連絡し合える方法を遭対マニュアル改訂に合わせて考えるべきだと思う。
□先発隊で誰も塩気のあるものを(余分には)持っていなかったのは問題だったと思う。熱中症対策として持ち物にスポーツドリンクの粉を入れるか、もしくは救急箱に常備するかしたい。
□一番一般的な天神平—トマノ耳間でも岩場が多く、またコースが長くなりがちであり、全体的に初心者にはあまり向かないと思った。
□時間帯にもよるのかもしれないが、茂倉新道は人通りがかなり少なかった。すれ違った(追い抜かれた)パーティーは1つのみ。
□全体的に荒田さん、遠藤君に頼るところが多かった。本当にありがとうございました。34期ももう少し頑張りたい。

■感想
□とりあえず何とか無事下山できてよかった。
□遠かった。特に神奈川県民の皆さんはご苦労様でした。電車を一本逃すと帰りが大分遅くなるので、行くなら土曜日にすべき。
□雨予報がくつがえり、かつ朝の最悪の状態から天候の好転により予定通りのコースをたどることが出来たのはよかった。ガスりがちだったものの稜線からのアルプス的な景観を楽しめ、更には雪にも触ることができた。山としては素晴らしいところだったと思う。