2013/7/30-31 富士山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)

富士山山行計画書Ver.3
作成者:松本

■在京責任者 中村

■日程 7/30(火)・31(水)山中泊

■山域 富士山

■在京本部設置要請日時 2013/7/31 21:00

■捜索要請日時 2013/8/1 10:00

■メンバー(計5人)
CL松本 SL久光 ○佐々木 ○川名 ○岸

■集合
JR小田原駅
東海道線ホーム9:20集合、先頭車両(1号車)に乗車

■交通
【行き】
○鉄道
小田原9:29─(東海道線・熱海行)─熱海9:52
熱海9:58─(東海道線・静岡行)─富士10:39
富士10:43─(身延線・甲府行)─富士宮11:01
*富士山本宮浅間大社(重文)参拝、昼食
○富士急バス(富士登山バス)
富士宮駅12:55/13:55─富士宮口五合目14:35/15:35(1,970円)

【帰り】
○富士急バス(富士登山バス)
御殿場口新五合目12:00/15:45/18:05─御殿場駅12:30/16:15/18:35(1080円)
※御殿場駅で解散。温泉に行く人は足柄駅へ(190円)
○鉄道
御殿場駅時刻表(国府津方面)
16:24/17:10/17:40/18:18/19:08/20:01/20:52
足柄駅時刻表(国府津方面)
17:16/17:48/18:26/19:15/20:09/20:59

■行程
○富士宮ルート(上り)
【1日目7/30】
富士宮口五合目~(0:25)~六合目~(0:20)~宝永第一火口~(0:20)~六合目~(1:00)~新七合目(計2:05)
※早着の場合
宝永第一火口~(1:00)~宝永山~(0:25)~宝永第一火口(計1:25)
(体調や気候等、状況を総合的に判断して決めます)
*御来光山荘に宿泊(予約済)
【2日目7/31】
新七合目~(0:50)~元祖七合目~(0:50)~八合目~(0:45)~九合目~(1:20)~浅間大社奥宮
○お鉢めぐり
浅間大社奥宮~(0:20)~剣ヶ峰~(0:45)~久須志神社~(0:30)~浅間大社奥宮
○御殿場ルート(下り・大砂走り)
浅間大社奥宮~(0:50)~七合九勺~(0:35)~七合目~(2:05)~新五合目 (計8:50)

■エスケープルート
一日目:引き返す
二日目:山頂まで─引き返す
御殿場ルート(下り)─そのまま進む

■地図
2万5千分の1地形図:『富士山』『御殿場』
エアリア:『富士山』

■共同装備
救急箱:松本
鍋:久光
ヘッド:川名
カート:久光

■食事当番
7/30 夕:川名、松本
7/31 朝:各自  昼:各自

■個人装備
□ザック □ザックカバー □サブザック □雨具 □防寒具 □日焼け止め □帽子□スパッツ □水 □非常食 □行動食 □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備
電池□ゴミ袋 □トイレットペーパー □武器 □コッヘル □地図 □コンパス□計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金  □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)□温泉セット □新聞紙 □軍手 □ライター □筆記用具 □ストック □酸素缶 □サングラス
(□銀マ □シュラフ)
※酸素缶は高山病対策にはならないようですが気休め程度にはなるでしょう。

■備考
*富士山入山料:1000円(7/25~8/3、支払任意、五合目にて徴収、記念品は缶バッジ)
*富士山五合目以上は国立公園内ですので幕営禁止です。潔く山小屋素泊にしました。
*標高3000mあたりから高山病が懸念されます。十分休養しましょう。
*山小屋:御来光山荘(素泊5000円、19:00迄に到着のこと)
*山小屋では、簡単な調理ならば部屋の隅でしても構わないそうです。(水場、売店アリ)
*下り御殿場ルートでは「大砂走り」を豪快に愉しみます。靴の中に砂利が入ると足の負担になる為、スパッツが不可欠となります。また、砂埃が目に入るのを防ぐ為に
サングラスが便利です(特にコンタクトレンズ着用者)。なお、靴底が相当擦り減り、スパッツもボロボロになるようです。ご注意ください。
【日の出入り(富士山頂)】
7/30 日の入り 19:02
7/31 日の出 4:41
7/31 日の入り 19:01
*雨天時中止:前日17:00までに判断
*温泉:「あしがら温泉」(小山町町民いこいの家)
    料金:500円(3時間)、営業時間:10:00~21:00、最寄:JR足柄駅(タクシー3分)

■参考資料
*御来光山荘HP
http://homepage3.nifty.com/sin7goraikousansou/index2.htm)
(℡:0544−22−2233)
*富士急静岡バス時刻表(富士宮地区)
(http://www.fujikyu.co.jp/shizuokabus/time_fujinomiya/time_fujinomiya_17_1.
html)
*富士急バス時刻表(御殿場地区)
http://bus.fujikyu.co.jp/line/jikokuhyo/31.html)
*「あしがら温泉」パンフレット
http://www.fuji-oyama.jp/oyama/enjoy/images/onsenpan.pdf)

富士山山行記録
作成:松本

■日程:2013/7/30~7/31 (1泊2日)

■山域:富士山

■天候
一日目 曇り
二日目 晴れ

■メンバー:CL松本、SL久光、佐々木、川名、岸

■オーダー:
一日目 松本─川名─久光─岸─佐々木 (二日目元祖七合目まで)
二日目 川名─松本─久光─岸─佐々木

■山行記録

一日目(7/30)
14:35 富士宮口五合目着。駐車場付近で既に濃霧。
15:00 五合目。登山口にて入山料1000円を徴収される。
15:19 六合目(宝永山荘)通過。下界は雲で見えない。
15:31 第一火口縁通過。
15:45 宝永第一火口着。休憩を取る。霧が晴れ、宝永山頂が見える。
15:55 第一火口発。
16:03 第一火口縁通過。
16:14 六合目。登山口方面から続々と団体が繰り出して来た為、途切れる頃合を見計らい出発するも、団体に挟まれる。
16:43 前方が混雑し、抜かせない為止むを得ず休憩。
16:49 出発。以後、同様の理由で前に追いついては幾度か小休憩を挟む。
17:25 新七合目・御来光山荘着。便所前で夕食を作る。
20:00 就寝。

二日目(7/31)
03:00 起床。簡単な朝食。
03:41 御来光山荘発。
04:15 元祖七合目(山口山荘)着。私に高山病の兆しがあった為、オーダーを川名と入れ替え、休憩。
04:26 元祖七合目発。東の空が徐々に明らんでくる。
04:37 休憩。ここで御来光を待つも、斜面が邪魔して朝焼けを鑑賞することに。
04:43 出発。
05:03 八合目着。休憩。
05:19 八合目発。
05:50 九合目着。気温10℃で風が冷たい。
06:12 九合目発。前日の団体が山頂から引き返してきた為、すれちがいで7分程度待つ。
06:44 九号五尺着。長めの休憩。
07:02 九号五尺発。山頂にかけて高山病で転がっている人々を何人も見かける。
07:17 私の高山病が余りに酷く休憩。あともう少しと登山客に励まされる。
07:25 出発。
07:40 浅間大社奥宮着。参拝、土産物を物色。私は岩の上でのびる。風が非常に強く寒い。
08:13 「お鉢めぐり」へ出発。高山病がやや小康状態に。
08:39 剣ヶ峰。此処で記念撮影。
08:56 大沢崩れ通過。
09:20 久須志神社着。休憩、他愛無き談話を楽しむ。
09:40 久須志神社発。
10:06 浅間大社奥宮着。スパッツ着用等下山準備に取り掛かる。またもや談話。
10:45 浅間大社奥宮発(御殿場口)。途中、幾度か高山病の為に休憩。
11:48 七合九勺(赤岩八合館)着。
12:05 赤岩八合館発。
12:24 七合五勺(砂走館)着。トイレ休憩。
12:47 砂走館発。七合目より先、大砂走りを豪快に愉しむ。急斜面ゆえに走り出すと無暗には止まれない。雲の上から霧中を一気に駆け降りる。濃霧で視界は極めて悪い。ロープによる誘導あり。
13:22 五合五勺(次郎坊)着。高山病の症状がいつの間にやら無くなる。
13:34 五合五勺発。此れより先のブルドーザー道は傾斜が緩和し却って歩き難い。
14:10 大石小屋着。下山報告。

■反省・備考・感想
・一般的に高山病の発症が見られると云われる標高2700m付近で一泊することにより高地順応を図ったわけであるが、残念ながらCLが高山病に罹ってしまった。
・高山病対策として、十分な休養が挙げられるが、今回は山小屋のやむを得ぬ状況により、余り睡眠を取れなかった。則ち、山頂で御来光を見るツアーの宿泊地と偶々重なり、22:00頃に彼らがゴソゴソと音を立てて出発したこと、02:00頃に個人登山客が出発したこと、小屋の明かりを消して貰えなかったこと、此れは不可抗力である。シーズン中の富士山に限っては小屋で眠れぬことも覚悟せねばなるまい。
・今回は意地で登ってしまったが、高山病で死に至るケースもある為、余りに症状が酷い場合には下山する勇気も必要である。
・富士山山行に於いては20~30Lザックが適切であるが、75Lザックに大量の荷物を入れて山行に臨んだ為、途中で疲れ果てた。
・山頂は10℃以下とかなり寒い。呉呉も軽装で登山せず、レインウェアの他にもしっかりと防寒具を用意しておきたい。
・大砂走りではスパッツの着用を推奨する。ガムテープをズボンの裾に巻き付ける方法もあるが、すぐに剝がれてしまい、靴の中に砂が入っていた。それでも足を痛める程ではないらしい。
・御来光を途中(山頂以外)で見ようとすると斜面が邪魔になって難しい。山小屋の開けた場所で待つか、東側の登山道を進めば見られたかも知れない。
・富士山は其の性質上、登山も下山も単調であって精神を擦り減らす自分との闘いとなるが、登頂したと云う達成感は一入である。