2013/8/8-11 白馬岳
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
夏合宿白馬岳山行計画書
作成者:久光
■在京責任者 : 石塚
■日程 8/8(木)-8/11(日) 3泊4日 予備日 8/12(月)
■山域 北アルプス
■在京本部設置要請日時 2013/8/12 18:00
■捜索要請日時 2013/8/13 9:00
■メンバー(計8人)
CL久光 SL山田 荒田 秦 尾田 加藤(み) 岸 福田
■集合
8/7 新宿駅23:54発快速ムーンライト信州81号車内
(立川から乗車の場合要連絡)
指定券は新宿駅にてお渡しします。立川より乗車の場合は久光にご連絡ください。
■交通
□行き
23:54 新宿—(ムーンライト信州81号白馬行)—5:40 白馬 指定券510円
5:55 白馬駅—(アルピコ交通猿倉線)—6:22 猿倉 980円
※立川発車時間は8/8 0:29
※遅れた場合
アルピコ交通猿倉線 6:30/7:05/8:20/9:35/11:45 所要時間27分
□帰り
蓮華温泉—(白馬岳登山バス)—平岩駅 7:35/10:10/13:35/16:05 所要時間60分 1490円(荷物込)
平岩—(JR線)—新宿 8:53/11:18/13:46/15:26
最終 17:16 平岩—22:37 新宿(特急使用の場合)
※備考
往復共に青春18きっぷ使用予定(1日分2300円)
青春18きっぷの1回分は使用日0時より24時まで有効なので、新宿よりムーンライト信州81号に乗車の場合は日付変更駅の立川まで切符の購入をお願いします。
■行程
1日目 猿倉~(2:30)~小日向のコル~(2:00)~白馬鑓温泉 (計4:30)
2日目 白馬鑓温泉~(3:00)~天狗尾根方面分岐~(0:40)~鑓ヶ岳~(0:40)~杓子岳~(1:10)~白馬岳頂上宿舎 (計5:30)
3日目 白馬岳頂上宿舎~(1:40)~清水岳~(2:00)~白馬岳頂上宿舎~(0:20)~白馬山荘~(0:15)~白馬岳~(0:30)~三国境~(0:40)~小蓮華山~(1:30)~白馬大池山荘
(計6:55)
4日目 白馬大池山荘~(1:00)~天狗ノ庭~(1:00)~蓮華温泉 (計2:00)
※白馬鑓温泉には水場なし。途中の水場利用のこと。
※白馬岳頂上宿舎—清水岳間はサブザックで往復。メンバーの状況により途中で引き返す。悪天候の場合はカットして下山。また現在この尾根にはかなりの残雪があるとの情報があり、コースの状態によってもカットする。
■エスケープルート
杓子沢コルまで:引き返す
杓子沢コルから:そのまま進む
■地図
二万五千分の一地形図:「白馬岳」「白馬町」
エアリア:「白馬岳」
■備考
日没 8/8 白馬鑓温泉 18:57
日の出 8/9 白馬鑓温泉 4:52
日没 8/9 白馬岳頂上宿舎 18:57
日の出 8/10 白馬岳頂上宿舎 4:51
日没 8/10 白馬大池山荘 18:55
日の出 8/11 白馬大池山荘 4:53
日没 8/11 蓮華温泉 18:52
小蓮華山~白馬大池間の雷鳥坂はライチョウ多し
■参考URL
アルピコ交通猿倉線時刻表 (http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/)
白馬鑓温泉小屋 (http://www.hakuba-sanso.co.jp/yarionsen/)
白馬岳蓮華温泉ロッジ (http://w2.avis.ne.jp/~renge/)
糸魚川バス時刻表 (http://www.marukei-g.com/busgroup/hakuba/hakuba.html)
白馬岳夏合宿山行記録
■作成: 久光
■日程: 2013/8/8(木)-8/10(土) 前夜出発2泊3日
■山域: 北アルプス
■天候:
□一日目 曇時々晴
□二日目 晴
□三日目 ガスのち晴れ
■メンバー: CL久光 SL山田 荒田 秦 尾田 加藤(み) 岸 福田
■オーダー:
□一日目
猿倉—杓子沢 久光-加藤-尾田-荒田-岸-福田-秦-山田
杓子沢—鑓温泉直下 秦-加藤-尾田-岸-福田-山田-久光-荒田
鑓温泉直下—鑓温泉 山田-加藤-尾田-岸-福田-秦-久光-荒田
□二日目
久光-加藤-尾田-山田-岸-荒田-福田-秦
□三日目
久光-加藤-尾田-山田-岸-荒田-福田-秦
■コースタイム
□1日目(8/8)
猿倉~(2:00)~小日向のコル~(2:10)~白馬鑓温泉 (計4:10)
□2日目(8/9)
白馬鑓温泉~(2:30)~天狗尾根方面分岐~(0:30)~鑓ヶ岳~(0:50)~杓子岳山頂方面分岐~
(0:10)~山頂方面合流~(1:00)~白馬岳頂上宿舎 (計5:00)
□3日目(8/10)
白馬岳頂上宿舎~(0:20)~白馬山荘~(0:20)~白馬岳~(0:30)~三国境~(0:40)~小蓮華山~
(1:20)~白馬大池山荘~(0:40)~天狗ノ庭~(1:10)~蓮華温泉 (計5:00)
■携帯
Docomo:白馬岳頂上宿舎の長野側で微弱な電波が通る(テン場は圏外)。蓮華温泉は圏外。稜線上
では一部区間で電波が入る模様。好日山荘の掲示ではDocomoの場合ほぼ全行程で利用可能な表示
になっていたが、必ずしもそうではない。
■行動記録
□8/7(0日目)
23:54 新宿駅よりムーンライト信州81号に乗車。山田さんは立川駅より合流。
□8/8(1日目)
5:40 白馬駅着。
5:55 猿倉行のバスに乗車(約30分)。
6:55 猿倉発。しばらくして林道に合流、ほどなく別れる。
7:26 水芭蕉平通過。
7:46 休憩。
7:55 出発。樹林帯の中をだらだら登っていく。
8:05 加藤さん腹痛のため休憩。
8:21 出発。小日向のコル手前の急登は途中から植生が若干開けた感じになってくる。
9:08 コル手前で休憩。高山植物が見られ始める。
9:25 出発。
9:32 小日向のコル通過。登山客は少なくないものの、等高線に平行な道は各所で崩落して道幅
が狭くなっており歩きにくい。
10:00 小さな沢の横にて休憩。エアリアの水場表示はこの沢と思われる。エアリアでは本日の最
終水場となっているため水を補充するが、すれ違った人に鑓温泉にもタンクの形で水場が用意さ
れている旨を教えていただく。
10:20 出発。途中杓子沢の雪渓横断。短く傾斜も急ではなかったが、横断終了地点で岩に登山道とどう見ても逆方向への矢印が書いてあり困惑させられた。続いて落石沢横断。こちらは雪渓の雪の上を岩が覆ってしまっているので通過は容易だったが、名前の通り上の方で巨石が轟音を立てて転がり落ちているのが見え、ヒヤッとした。
11:19 崩沢通過。
11:24 雪渓横断。今度も短い上に土が表面に大分積もっているので歩きやすかった。この辺りで鑓温泉小屋が見え始める。
11:29 雪渓。かなり規模が大きく、間に尾根を挟み2つの谷に跨っている。間の尾根には夏道もあるようだったが、尾根を迂回して雪渓上に目印がついていたのでそちらに従った。一旦下り気味に1つ目の谷を横断したあと2つ目の谷を直登しなければならず、更に登りが結構きつくかなりの時間を要した。
12:00 雪渓通過終了。休憩。
12:10 出発。
12:17 鑓温泉小屋到着。
テン場は30張程度いけそうな広さだが、傾斜があり一段一段の幅が狭く、赤ダンを張れる広さの
場所はかなり少なかった。後に到着した高校山岳部らしきパーティはかなり無理して狭いスペースに張っていた。名前の通り温泉があり、テン場代500円、入湯料300円。
風呂は混浴露天風呂と女性用内風呂の2つあるが、露天風呂の方はテン場・登山道と小屋の間にあり、テントからフリ○ンのオッサン達が丸見えなのは少々気まずかった(当然といえば当然だが女性は入っていないようだった)。なお暗くなってからの19:30-20:30は露天風呂が女性専用、内風呂が男性専用となる。洗い場はない。露天風呂の下には足湯がある。硫黄の臭いがする風呂からの温泉水がテン場の横を豪快に流れていくのはここならではである。
夕食は尾田君のラーメン。夕食後両方の風呂に入ったが、湯温も熱すぎず温すぎず(どちらかと言えば温め?)、景色を見ながら温泉につかり汗を流せるのは最高だった。
20:30 就寝。
□8/9(2日目)
4:00 起床。朝食は加藤さんのご飯&きんぴら。
6:20 出発。いきなり鎖場が連続する。「2013/8/1 滑落死亡事故発生」の看板有り。
7:00 休憩。
7:22 出発。しばらく急な岩場が続く。
7:55 休憩。この手前辺りで樹林帯を抜けお花畑に。稜線は雲の中だが、日差しもあり美しい。
8:06 出発。風が強まってくる。このあとすれ違う人すれ違う人に稜線上の風の強さを注意される(計6回)。
8:38 休憩。
8:49 出発。しばらくして稜線上のガスも取れ青空がのぞく。
9:26 稜線に出る直前にて休憩。風が強いので雨具を着る。
9:36 出発。
9:43 天狗尾根方面分岐。稜線上に出る。よろけそうになる強風。眺めは最高。
10:10 岩陰にて休憩。加藤さんがバテ気味なので山田さんに荷物を持っていただく。
10:20 出発。
10:26 鑓ヶ岳山頂着。展望は最高。今日の幕営地が見える。
10:39 出発。
11:18 コル手前で休憩。
11:28 出発。
11:39 杓子岳山頂方面と巻き道の分岐。メンバーの体力を考慮し杓子岳はトラバース。
11:49 山頂方面からの道と合流。
12:05 休憩。
12:14 出発。
12:20 最低鞍部通過。
12:53 丸山山頂にて休憩。
13:03 出発。
13:10 白馬岳頂上宿舎着。
テン場代500円。テン場は稜線上の窪地にある。稜線からの展望は最高で、立山から遠くは槍まで望むことができた。周辺は一面のお花畑で色とりどりの高山植物が咲き乱れていた。清水岳方面に関しては、雪渓の大きさ自体は大きな問題ではなさそうだったが、メンバーの体力的に厳しそう&そこまで行きたい人がいないことによりカットを決定。
白馬岳頂上宿舎は売店・立派な食堂付きで、売店で買ったカレー棒(200円 棒状のカレーパン的物体)が山上の割に値段、量、味ともに満足だった。少し上には巨大な白馬山荘もある。夕食は福田君のスパゲッティ。
20:00 就寝。日が落ちてからガスがかかり風も強くなる。フライのはためく音が激しくろくに寝られず。
□3日目(8/10)
4:00 起床。相変わらずガスは濃く強風が吹いている。朝食は岸さんのスパゲッティだった。いざ食べ始めようとしたときに空になったもう一つのテントが強烈な風によりひっくり返され、山田さんの判断により先にひっくり返ったテントを撤収。残った方のテントも食事終了後片付け中に風で浮きはじめ、急いで撤収する。
6:16 出発。雨は降っていないが霧でメガネが曇り、頭が濡れる。
6:35 白馬山荘通過。
6:53 白馬岳山頂。霧のため展望ゼロ。風は相変わらず強い。
7:04 出発。
7:31 三国境通過
7:50 2717mピーク通過。
8:07 小蓮華山着。坂の上の雲のエンディングにも登場する(by松本)絶景は全く拝めず。
8:18 出発。
8:50 船越ノ頭着。この辺りでようやく晴れてくる。
9:01 出発。この先雷鳥坂と呼ばれるハイマツ帯を下るが、直後に道端で雷鳥一羽発見。ようやく見られたかと思い結構嬉しかった。
9:20 小休止。雨具を脱ぐ。
9:27 出発。
9:40 白馬大池山荘着。ゼリーを食べる。
10:00 出発。
10:47 天狗ノ庭着。
11:01 出発。
11:57 休憩。
12:03 出発。
12:13 蓮華温泉着。山小屋と下界の温泉を混ぜたような雰囲気。お湯が熱かった。このあとすれ違い不能の細い山道を延々と走るバスに乗って大糸線平岩駅に下り、18きっぷで10時間近くかけて帰宅しました。メンバーの皆さんお疲れ様でした。
■反省・感想
・特に準備段階でCLの不手際(メーリスを流さない、共装の配分…)が目立った。痛切に反省しています。
・新入生にとって初の夏合宿としては雪渓が予想以上に長い、コースが荒れていたりして危険(特に鑓温泉コース)等少し厳しい場面があった。初心者が多い場合にはやめた方がいいかもしれない。
・2日目夜のような悪天候でもスムーズに行動できるように、テントの設営/撤収を普段からもう少しテキパキ出来るようにしたい。
・トップは後ろがバテないようもう少し注意したい。
・夜行列車を使えばアクセスも容易で(帰りは大分辛いが)、雪あり花ありの良い山だったと思う。