2013/8/21-24 白峰三山
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
白峰三山縦走計画書 ver.1.0 作成者 川名
■日程 8/21(水)-8/24(日) 山中3泊4日(予備日1日)
■山域 南アルプス
■在京責任者 徳永
■在京本部設置要請日時
2013/8/25 21:00
■捜索要請日時
2013/8/26 10:00
■メンバー
CL川名 SL久光 松本 小松崎
■集合
高尾駅08:02発中央本線甲府行き先頭車両
■交通
行き
高尾08:02-(中央本線 甲府行き)-甲府09:46
甲府10:15-(山梨交通バス)-広河原12:13
遅れた場合
甲府12:00-(山梨交通バス)-広河原13:58
この場合広河原でテント泊
帰り
早川町乗合バス 下部温泉駅まで1000円、身延駅まで1200円
奈良田温泉-1:00-飯富ふれあいセンター-0:09-下部温泉駅-0:21-身延駅
09:50/13:50/16:15(最終)
*高速バスを利用して新宿駅に帰ることも可能
その場合飯富ふれあいセンターで下車
■行程
1日目 (計2:35)
広河原山荘-0:25-白根御池小屋分岐-2:10-白根御池小屋
2日目 (計4:45)
白根御池小屋-2:30-小太郎尾根分岐-0:30-北岳肩の小屋-0:50-北岳-0:15-吊尾根
分岐-0:40-北岳山荘
3日目 (計7:20)
北岳山荘~0:40~中白根山~1:00~間ノ岳~1:00~農鳥小屋~0:50~西農鳥
岳~0:40~農鳥岳~0:40~大門沢下降 店~2:30~大門沢小屋
4日目 (計3:25)
大門沢小屋~1:30~八丁坂~0:55~広河原庵~0:30~広河内橋~0:30~奈良田
*北岳山荘は水場まで往復90分、1L100円で小屋で販売
*広河原山荘、大門沢小屋は有料シャワーあり
■エスケープルート
農鳥小屋まで:左俣経由広河原へ(左俣コースの雪渓、気象の状況によっては右
俣コースへ)
農鳥小屋から:そのまま進む
■地図
2.5万分の1 「間ノ岳」「仙丈ケ岳」「鳳凰山」「夜叉神峠」
エアリア 「41 北岳・甲斐駒」
■備考
日の出(甲府 8/22): 5:10
日の入(甲府 8/22): 18:27
奈良田の里温泉 500円(休憩室利用 1500円)
奈良田温泉白根館 1000円
山梨交通バス
(http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/kanko/yama/files/bus_taxi2012.pdf)
早川町乗合バス (http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/traffic-info/)
白根御池小屋 (http://outdoor.geocities.jp/shiraneoikekoya/)
北岳山荘 (http://www.minamialps-net.jp/YAMAGOYA/001_kitadake.htm)
大門沢小屋 (http://www.daimonzawa.com/)
白根三山縦走山行記録 作成者:川名
■日程 2013/8/21(水)-8/24(日)
■山域 南アルプス
■天候
1日目 曇のち雨
2日目 曇時々晴
3日目 霧のち雨
4日目 曇時々雨
■メンバー 4名
CL川名 SL久光 松本 小松崎
■オーダー
1日目 松本 小松崎 川名 久光
2,3,4日目 川名 小松崎 松本 久光
■行程
1日目
12:15 予定通り広河原着。広河原インフォメーションで登山届を提出すると、大樺沢二俣で熊が出ると注意される。そっちのルートは通らないのだが・・・。
13:05 広河原発。
13:33 白根御池小屋分岐を過ぎる。ここからは登りがやや急に。
13:43 休憩。
13:49 出発。登りが続く。
14:36 休憩。まだ登りの途中。
14:45 出発。登りが終わるとアップダウンが少なくなり、歩きやすい道になる。
15:40 白根御池小屋着。小屋のトイレはかなり綺麗で、個室に入ると自動で電気がつく謎の豪華さだった。テントを張り夕飯の準備を始めるが、雨が降り始める。小屋の前に屋根付きのベンチがあり、そこで料理をさせてもらい雨を避ける。お米を炊き、各々好みのレトルト食品で丼にする。
2日目
04:40 起床。朝ごはんはソーセージを焼いてホットドッグにする。
06:00 簡単な調理で済んだので早く出発できた。草スベリはかなりの急登だが、白根お池からお花畑が続いて疲れを癒してくれる。
06:36 急坂を過ぎ、樹林帯に入って休憩を取る。
06:45 出発。
07:41 右俣コースとの分岐を通過する。
07:43 休憩。
07:54 出発。10分ほど歩くと森林限界を越え、ハイマツ帯に。
08:17 小太郎尾根分岐着。松本が体調不良。本人曰く高山病っぽいとのことで休憩を取る。
08:30 小太郎尾根分岐発。霧と強風でなかなか寒い。
08:58 北岳肩の小屋着。エアリアでは水場マークがあるが、水は1L100円で有料だった。
09:20 肩の小屋発。やや急な登りになる。
09:41 両俣小屋分岐着。ここから北岳頂上までは岩場もある。稜線の西側を歩く。
10:07 北岳頂上着。山頂はなかなか広い。しばらく停滞していると、霧が晴れてきて甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳、鳳凰三山、間ノ岳が見える。この時が今回の山行で最も展望が良かった。
11:05 北岳発。明日歩く稜線がよく見える。北岳を発ってしばらくは岩場を通過し、そこを過ぎるとやや急な下りを進む。高山植物のお花畑あり。
12:04 北岳山荘着。天候が良いこの日のうちに農鳥小屋まで行くことも考えたが、松本・小松崎が疲労していることもあり、予定通り行動する。時間が余っていたので、余力のある川名、久光は水場へ向かう。コースタイムが下り30分、
上り60分のかなりの急坂で、途中の北岳小屋跡はすでに廃墟と化していた。 水場の水は冷たくて美味しいが、かなり疲れるので普通は小屋で買うのがおすすめ。
夕飯は焼きそば。川名の食当だったが、小松崎が切って持ってきた野菜の持ちが心配なのでそっちを先に使う。
3日目
03:40 起床。この日の朝食も焼きそばでかぶる。テントの外に出ると、すぐ近くの小屋の明かりですら霞むほどで、視界も20m程しかない。
05:44 北岳山荘発。この山行で一番楽しみにしていたのがこの稜線歩きだっただけに残念・・・。さらに西から強風が吹いてかなり寒い。久光はその中でも半袖で過ごしていたが。
06:16 中白根山(25000分の一で北側の3055ピーク)着。中白根山手前はガレ場の急登。分岐もいくつかあるがおそらくどのルートをとっても合流すると思われる。
06:22 中白根山発。展望も望めないので足取りも早くなる。
07:18 間ノ岳頂上着。山頂はかなり広い。この付近にもお花畑が見られる。
07:38 間ノ岳発。濃霧時なので注意して進んでいたが、ペンキの案内が多く、辿っていけば迷うことはない。
08:26 農鳥小屋前の2813ピーク通過。ここにもお花畑がある。濃霧の中、ほぼ唯一の楽しみである。
08:34 農鳥小屋着。農鳥オヤジの影にビクつきながら休んでいると、後ろからパーティーが。その内の一人が花の上にザックを置くと、「高山植物を傷つけるな!」と遠方から声がして、農鳥オヤジが登場。その後は農鳥小屋を通過していく各パーティーに声をかけている。どんな罵声を浴びせられるかと恐れていたが、どうやら今後の天気を教えていたようだ。ちなみにその内容は「波打ちながらだんだん悪くなる。雨に振られなければ幸運だと思え」だった。
08:47 農鳥おやじの忠告を受け、農鳥小屋発。ここからも幾度かお花畑が見られる。
09:30 西農鳥岳着。小休止を取る。
09:35 西農鳥岳発。ガレ場を進む。
10:20 農鳥岳着。長めの休憩を取る。
10:40 農鳥岳発。ここからはやや歩きやすくる。
11:22 大門沢下降点着。下降点に着く直前の一瞬霧が晴れ、広河内岳方面の稜線がよく見えた。晴れていればこの景色をずっと見れたのか・・・と逆に落ち込む。
11:40 2650m付近、沢沿いの平地で休憩。ここまで、大門沢下降点を降りるとすぐに森林限界を下回り、急坂もいくつか見られ、中には数カ所ロープが設置されて いた場所もあった。
11:59 出発。小松崎が膝の痛みを訴え、川名、久光で荷物を分ける。
12:41 大きなハシゴあり。
12:52 大きな沢の右岸の急坂を歩く。道が砂で滑りやすくロープが設置されている。またこのあたりにdocomoの電波が通じるとの看板あり。
13:00 川の右岸で休憩。出発しようとしたところに雨が降ってきて雨具、ザック
カバーを出す。
13:28 出発。やや急ぎ足で大門沢小屋を目指す。途中木の橋を渡って沢を横断する。雨で濡れているので滑りやすい。
14:08 大門沢小屋着。小屋では携帯電話(docomo)の貸出の有料サービスを行っていたが、docomoの電波は入っていなかった。謎のサービスである。
飯はまさかの焼きそば3連続。この日は塩味で前2回と違うとはいっても、さすがに飽きてくる・・・。夜には雷が鳴り響く中、テント内に留まっていたが、特に大事はなかった。
4日目
05:00 起床。チキンラーメンを食す。
06:56 出発。雨の影響で木の根や鉄パイプが滑りやすく歩きにくい。
07:36 エアリアで「小尾根を巻く」とある部分を通過。
07:48 八丁坂の直前で休憩。この部分はかなり広い平地で、八丁坂に入る前に休憩を取るのにいい場所。
08:03 出発。八丁坂はかなりの急坂だが、一歩一歩確実に歩けばそれほど危険は感じなかった。
08:15 大古森沢を渡る。渡渉には木の橋がかかっているが、木が整えられておらず、足場が悪い。橋が左右に傾いているので、雨が降っているとかなり滑りやすく危険だった。ロープを持って渡るのが安全。
08:22 大岩通過。
08:32 小古森沢を渡る。
08:42 ここからの3つの橋はかなり大きくて立派な吊り橋。渡るのがなかなか楽しい。1つ目の橋を渡った後は、急傾斜の巻き道で、手すりや鉄橋がある。
08:55 2つ目の吊り橋を渡る。
09:00 3つ目の吊り橋通過。
09:05 林道に出る。出てすぐのところにトイレ・ベンチが設置されていて、休憩を取る。
09:20 出発。林道に出たところが広河内庵だと思っていたが、そこから5分ほど歩いたところにあった。が、正直汚くてトイレもないので、林道に出たところで休んだほうが良い。
10:15 奈良田温泉着。
■反省・備考
・何度も言われてきたことですが、食事計画はあらかじめメンバーで考えておきましょう。さすがに3食連続で同じご飯は・・・。
・3日目はコースタイムが7:20あったが14:00過ぎにテン場に着くことができた。霧が出て展望が望めないと、ひたすら歩くしかないのでペースが早くなる。
・3日目の夜は雷があったが特になんの対策もせず過ごしてしまった。雷の対処法を知らなかったというのが正直なところである。悪天時の対処法のマニュアルを作る、あるいは勉強会を開く等の対策をする必要を感じた。
・濃霧の中、せめて雷鳥が見られれば・・・と期待していたのだが結局見られなかった。この稜線では間ノ岳のあたりで稀に見られるらしいが、期待しないほうがいいのかもしれない。
・農鳥オヤジは噂よりもずっといい人だという印象を受けた。小屋を通過していく登山パーティーにそれぞれ声をかけ忠告していたし、天気予報もドンピシャだった。
・奈良田温泉では奈良田の里温泉に入ったあと、同施設内でほうとう、もつ煮込みを食べた。そこそこリーズナブルで量も多く、美味しいご飯が食べられる。おすすめの下山口。