2013/10/12-14 北八ヶ岳

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
北八ヶ岳縦走計画書 ver.1.0 作成者 川名
 
■日程 10/12(土)-10/14(月) 山中2泊3日(予備日1日)
 
■山域 北八ヶ岳
 
■在京責任者 荒田
 
■在京本部設置要請日時 2013/10/15 20:00
 
■捜索要請日時 2013/10/16 10:00
 
■メンバー
CL川名 SL久光 ○松本
 
■集合
高尾駅7:02発中央本線甲府行き 先頭車両
 
■交通
行き
高尾7:02~(中央本線 甲府行き)~甲府8:38
甲府8:53~(中央本線 松本行き)~茅野10:12 2520円
茅野10:35~(諏訪バス 麦草峠行き)~麦草峠11:39 1400円
 
遅れた場合
高尾8:19~(中央本線 東京行き)~八王子8:26
八王子8:33~(スーパーあずさ5号 松本行き)~茅野10:06 4450円(内特急自由席 料金1780円)
 
帰り
親湯入口~(諏訪バス 茅野駅行き 0:01)~プール平~(諏訪バス 茅野駅行き 0:36)~茅野駅 900円
11:50/13:25/15:15/16:25/17:18/17:35(最終)
茅野~(中央本線)~新宿
最終20:23-24:09
 
■行程
1日目 (計3:05)
麦草峠-0:20-白駒池入口-0:15-白駒池テン場-1:25(ここからピストン)-ニュウ-1:05-白駒池テン場
 
2日目 (計6:30)
白駒池テン場-0:30-麦草峠-0:15-大石峠-0:50-茶臼山-0:40-縞枯山-0:30-雨池峠-1:20(三ッ岳コース2:00も 可)-北横岳ヒュッテ-0:05-七ツ池-0:05-北横岳ヒュッテ-0:10-北横岳-0:40-大岳-1:20-双子池ヒュッテ -0:05?- 双子池キャンプ場
 
3日目 (計6:30)
双子池キャンプ場-0:05?-双子池ヒュッテ-1:00-大河原峠-1:30-赤谷の分岐-0:10-蓼科山荘-0:30-蓼科山 -2:00-蓼科山登山口-1:15-親湯入口
 
■エスケープルート
茶臼山・縞枯山間の鞍部まで:麦草峠へ
双子池ヒュッテまで:ロープウェイ山頂駅へ
蓼科山荘まで:滝の湯川にそって龍源橋へ
蓼科山荘から:そのまま進む
 
■地図
2.5万分の1 「蓼科」「蓼科山」
エアリア 「32 八ヶ岳」
 
■備考
日の出(甲府 10/13) 5:50
日の入(甲府 10/13) 17:13
NHKラジオ第一 甲府 927kHz 岡谷諏訪 1584kHz
NHKラジオ第二 甲府 1602kHz 岡谷諏訪 1359kHzホテル親湯 1000円
小斉の湯 600円(プール平から徒歩15分)
蓼科公衆浴場 400円

白根三山縦走山行記録 作成者:川名
 
■日程 2013/10/12(土)-10/14(月)
 
■山域 北八ヶ岳
 
■天候 1,2,3日目 晴れ
 
■メンバー 3名 CL川名 SL久光 松本
 
■オーダー 1,2日目 川名 松本 久光
        3日目 久光 松本 川名
 
■行程
1日目
10:15 茅野駅着。3連休の初日だからか、麦草峠行のバスは長蛇の列。バスも増便し2本出ていて、座ることができた。
11:45 麦草ヒュッテ着。バスは麦草峠ではなく麦草ヒュッテの前で降ろしてくれる。食事を済ませてから出発する。
12:16 麦草ヒュッテ発。麦草ヒュッテの近くは小さく開けた原っぱがあり、振り返ると茶臼、縞枯山が見える。
12:23すぐに樹林帯の中に入る。「苔の森」と言われているだけあって、日が差していても苔が生い茂っている。
12:36 白駒池駐車場との分岐着。ここまでは木道がある部分もあるが、高低差もなく道も歩きやすいので、登山というよりハイキング。
12:40 樹林帯が開ける。「白駒の奥庭」と呼ばれる部分で、岩石と樹高の低い植物の中を木道が走っている。
12:53 青苔荘着。テントを張り、荷物をデポする。ここのテント場には平らにテントが張れるよう板が設置されている部分があり、テン場代に追加料金を払えば
そこで テントを貼ることができる。
13:40 テン場発。池を周ってニュウに向かう。白駒池の紅葉は一週間ほど前が見頃だったそうで、ほぼ終わってしまっていた。
14:00 白駒湿原着。テン場からここまでは木道だが、ここからは普通の登山道。とは言ってもやはり平で石もなく歩きやすい。
14:37 ニュウ、稲子湯との分岐地点着。この分岐の前辺りから岩のある登りで、ここに来てやっと登山をしている実感が来た。
14:47 ニュウ着。ニュウは岩場のピークで、南東側などはかなり高度感がある。展望はかなり良く、八ヶ岳の山域では硫黄岳、天狗岳や丸山、中山、これから歩く北 八ヶ岳や蓼科の峰々、白駒池も見える。遠方には富士山や秩父連邦、浅間山や荒船山の異様な山容も見える。眼下には佐久の街並も。松本は記念撮影をお姉さんに頼まれて、10分近く日の方向や構図にこだわって撮影していた。
15:10 ニュウ発。ここまでの看板ではニュウは様々な表記があり、「ニュウ」の他「にう」や「にゅう」、「ニュー」等があった。その由来にも 諸説あるそう。
16:03 白駒池南東側の分岐着。池の周囲を散策しながらテン場に戻る。ところどころに紅葉が残っている部分も。
16:20 白駒荘着。ボート乗り場があり、池では数隻のボートが動いている。この部分は池につきだしているので、写真撮影にいいかも。
16:45 テン場着。
のんびり歩いていたら時間がかかった(参考:エアリアでは池1周40分)。テント場は少なくとも50張は張れそうだったが、なかなか混んでいて板の上にテントを貼る人も多数いた。急いで食事の支度を行う。夕飯はチゲ鍋、かなりボリュームが有り美味しかった。夕飯を済ませた頃にはすでにあた りは暗い。青苔荘前の温度計を見てみると、ぎりぎり氷点下を下回っていて冷え込んでいる。夜空がきれいなので、星を見に青苔荘前のボート乗り場に 向かうと、夜景を撮影しているカメラマンが多数いる。そういえば、この日の行程でもニュウ付近以外は登山装備ではない人も多かった。
 
2日目
04:00 起床。朝食はとんこつラーメン。久光の食当がなくなったので、装備の再振分を行う。
06:24 出発。テント撤収等に手間取った。
07:05 麦草ヒュッテ着。ヒュッテ前の草原やヒュッテのベンチには霜が降りていた。
07:17 麦草ヒュッテ発。
07:20 茶水池着。茶水池の水面は凍っていた。下界で言えば秋というより冬のような気候である。分岐は池のすぐ近く。
07:27 地図にない分岐があるが、50mほどですぐに合流する。この辺りも苔が生い茂っていて、所々木道も設置されている。
07:36 大石峠着。ここから道が登りらしい登りになる。
07:48 中小場着。茶臼山、縞枯山の展望が良い。縞枯れも見えている?
08:18 茶臼山着。ピーク直前が急坂でやや辛い。展望は登山道から西側に歩いたところで、荷物をデポして向かう。展望は岩場にあり、東側の展望はないものの、北・ 中央・南アルプス、乗鞍岳、御嶽山、とこの山行中一番の展望。また、八ヶ岳の山域も横岳以外はほぼ全て見え、縞枯山の縞枯れ現象もはっきり見える。
08:57 茶臼山発。風が強く寒かったのだが、あまりの絶景に長居してしまう。
09:06 縞枯山との間のコル着。分岐あり。
09:16 2386.6ピーク着。ここも登山道からやや東に外れたところに展望あり。こちらは東側の展望があり、浅間山がよく見える。
09:42 2386.6ピーク発。
09:52 縞枯山頂上着。こちらは展望はなく、そのまま進む。
10:11 雨池峠着。三ッ岳コース、坪庭コースのどちらを進むか協議する。荷物の重さ、時間の問題や、坪庭を見てみたいとのことで坪庭コースを進む。
10:22 雨池峠発。このあたりはロープウェイでアクセスする観光客も多く、木道が整備されている。
10:26 縞枯山荘着。30人近い団体がいて、木道で追い越すのに難儀する。
10:33 坪庭近くの分岐を過ぎる。
10:38 坪庭の中の分岐着。坪庭は鬼押し出し園のような景色で、溶岩と高山植物
の奇景。
10:45 坪庭を過ぎて樹林帯へ。かなりの急坂に差しかかる。
11:09 稜線上に出る。石の上でしんどそうにしている人がいて、「ライター貸してくれへん?」とおじさんに声をかけられる。手持ちのライターを渡すと、「ほんま助 かったわ。自分の壊れて死にそうやった」と美味しそうに一服していた。
11:19 北横岳ヒュッテ着。七ツ池をめぐり、(自然保護のため二の池までしか見られない)長めの休憩を取る。ここまではロープウェイで来る観光客が多く、トイレに 10人以上の行列ができていた。
11:48 北横岳ヒュッテ発。
12:00 2471.6ピーク着。北八ヶ岳はピークが2つあり、こちらは南峰で低いほうだが、三角点がある。展望もあり横岳も見える。
12:10 北横岳頂上着。ここにも展望があり、蓼科山がよく見える。
12:15 北横岳頂上発。大岳へ向かう。歩いてすぐのうちは尾根が細く、鎖、ハシゴもが設置されているところもある。
12:50 大岳への分岐着。この稜線は大岩が多数あり、岩の間を縫うように、あるいは岩の上に跳ぶような感じで進む、かなり歩きにくい道。そのかわり展望もしばしば ある。荷物をデポし、大岳へ向かう。
13:10 大岳頂上着。クロスしたかいがあり、ここも展望が良い。佐久川には大きなアンテナがあり、あとで調べると臼田宇宙空間観測所のパラボラアンテナだったらしい。
13:32 大岳頂上発。
13:48 分岐で荷物を回収し、出発。この先も道が険しく、木のハシゴもあったが、一つ段が抜けていたりする。
14:32 休憩。天狗の露地と呼ばれる、高低差はないのだが巨岩もある岩場で歩きにくい。地元に暮らしている方と話すと、「こんなところもう二度と通らん!」と仰っていた。
14:45 出発。天狗の露地を抜けると急な下り坂でハシゴもある。
15:12 双子池ヒュッテ着。
テント場は雌池(北西側)に5分ほど歩いた白看板より奥側で、高台のテント場の他に、池の畔の砂浜にも張れる。雌池では泳ぐことができるし、雄池の水はそのまま汲んで飲めるとのこと。雌池近くの高台でテントを張った後は、余力のある久光、川名は水を汲みがてら池の周囲を散策する。双子池では紅葉が見頃を迎えていて、とても綺麗だった。雄池の水は看板の右側がゴミが集まっていなくといいよと教えてもらったのだが、どう見ても左側のほうがきれいなので左側で組汲む。こちらも紅葉が綺麗。夜はかぼちゃのシチューを作る。ここでも夜空は綺麗。風がないので、月や星が水面に綺麗に映っていた。
 
3日目
04:00 起床。前日仕込んでおいたカレーでカレーうどんを作る。
06:22 再び水汲みを済ませ、双子池ヒュッテを出発。双子山への登りは樹林帯の中を進む。
06:52 笹薮が開け、佐久側の展望が開けるが、遠方は霞んでいる。
06:58 双子山山頂着。三角点のある山頂は、佐久側に木があるため展望悪。
07:02 双子山山頂発。歩きやすい下りを進む。
07:21 大河原峠着。トイレ、自販機あり。トイレは無料で下界のトイレと変わら
ないらしい。松本が自販機でコーヒーを買おうとしたのだが、綾鷹が出てきた。
07:29 大河原峠発。再度樹林帯の中を進む。
08:20 2320m付近で休憩を取る。
08:34 出発。
08:45 2380mのピークを過ぎる。名もないピークだが、佐久市最高地点とのこと。
09:00 蓼科山荘着。途中の赤谷の分岐を見落としてしまった。
09:23 蓼科山荘発。かなりの急登で、蓼科山荘から頂上まではコースタイム30分ほどだが、途中休んでいる人も多い。頂上直前で森林限界を越 え、大岩の上を歩いていく。
09:53 蓼科山頂着。山頂はかなり広く、山頂の案内図が三角点の近くにおいてある。残念ながら遠方は霞がかっているうえに、雲海で諏訪湖は見えなかった。快晴なら北アルプスの峰々が非常に綺麗に見えただろう。
10:44 蓼科山頂発。山頂を1周したら意外と時間がかかってしまった。初めは大岩の上を跳ねるように下り、やがてかなりの急坂を下る。滑りやすいので注意しつつ進む。
11:23 急坂が終わる(2170m付近)。この部分はかなり歩きやすい。
11:34 2113.3の三角点で休憩(三角点は見つけられなかった)。エアリアでは南八ヶ岳の展望ありとあるが、それほど展望はなかったように思う。
11:46 出発。再び滑りやすい急坂を進む。
12:03 ゆるい下りになる(1930m付近)。この辺りはササ藪の中を進む。
12:13 再度急な下りに。樹林帯。
12:20 急坂が終わる。この辺りは笹薮の中にきれいに紅葉している木があり、開けている部分から山を振り返ると黄色く紅葉していた。
12:30 女神茶屋着。蓼科山登山口からのバスは本数少ないとエアリアに記載されているが、親湯入口やプール平とそこまで変わらなかった。予定通り親湯入口ま
で進む。
12:42 女神茶屋発。信玄棒道を歩いていて川名、松本はテンションが上がる。棒道というほど真っ直ぐの道というわけではなかった。
12:57 龍源橋との分岐着。この辺りの道はエアリアと二五万で大きく異なり、エアリアのほうが正しい。親湯に向かおうとして龍源橋方面に行ってしまったおばさんに道を案内する。
13:13 林道と交差する分岐に出る。ここでもおばさんが違う方面に向かっていたので教えてあげる。
13:27 親湯、大滝キャンプ場の分岐に出る(エアリアにのみ記載)。ここからは看板で親湯への案内があるので迷うことはないだろう。
13:32 ホテル親湯着。修学旅行と思われるバスもあった。
13:47 プール平着。温泉は小斉の湯に入ることにする。近くに大滝もあったが時間がないのでスルー。
13:58 小斉の湯着。5分ほど歩くともんがく平別荘入口のバス停がある。小斉の湯には内湯も合わせて7個の温泉があって楽しめる。値段も600円なので時間があればここまで来る方が、蓼科公衆浴場よりもいいと思う。
 
■電波状況(docomo)
白駒池:△ 基本的には入らない。池の畔など開けたところで粘れば入る。
北横岳前の急登:○ 自分で確かめたわけではないが、通話している人がいた。
双子池:△ 雌池の畔、あるいは小屋の前で入る時がある。
 
■備考
・朝の出発に時間がかかりすぎた。テントをたたむのを早くする、予め準備をするといったことの他に、各自が何をすれば一番早く出発できるのかを考えて行動する必要を感じた。
・分岐の見落としも問題。この先の行程を把握し、意識的して道を歩かなくてはいけない。
・山行が終わった後、茅野駅前の観光案内所で暇をつぶしていたら、小斉の湯の割引クーポンがあった。他の温泉や山小屋の案内、地図もあったので、 八ヶ岳に行くときは寄って行くといいかもしれない。