2013/10/29 丹沢・塔ノ岳
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
丹沢・塔ノ岳山行計画書 Ver.3
作成者:松本
■在京責任者 小松崎
■日程 10/29(火)
■山域 丹沢
■在京本部設置要請日時 2013/10/29 20:00
■捜索要請日時 2013/10/30 09:00
■メンバー(計2人)
CL松本 SL川名
■集合
渋沢駅北口
06:40集合
■交通
【行き】
渋沢駅北口06:48─(神奈川中央交通バス)─大倉07:03
【帰り】
ヤビツ峠15:51──(神奈川中央交通バス)─秦野駅16:37
※遅れた場合
蓑毛まで徒歩(1:00)、蓑毛─(神奈川中央交通バス)─秦野駅(時間2本、最終21:46)
■行程
大倉~(0:40)~雑事場ノ平~(1:10)~堀山の家~(0:25)~天神尾根分岐~(0:50)~金冷シ~(0:25)~塔ノ岳~(0:20)~新大日~(0:10)~白竜の滝方面分岐~(0:05)~政次
郎尾根分岐~(0:15)~行者ヶ岳~(0:15)~烏尾山~(0:40)~三ノ塔~(0:10)~二ノ塔~(0:40)~富士見山荘~(0:40)~菩提峠~(0:35)~岳ノ台~(0:30)~ヤビツ峠(計7:50)
■エスケープルート
塔ノ岳まで:引き返す
行者ヶ岳まで:政次郎尾根、戸川林道を通り下山(大倉へ)
三ノ塔まで:三ノ塔尾根を通り下山(大倉へ)
二ノ塔まで:二ノ塔尾根を通り下山(菩提へ)
二ノ塔以降:そのまま進む
■地図
2万5千分の1地形図:「大山」「秦野」
エアリア:『丹沢』
■共同装備
救急箱:松本
ツェルト:川名
■食事当番
昼:各自
■個人装備
□ザック □ザックカバー □雨具 □防寒具 □日焼け止め □帽子 □水 □非常食 □行動食 □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋 □トイレット
ペーパー □地図 □コンパス □計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金□遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)□温泉セット □新聞紙 □軍手 □ライター □筆記用具
■備考
*日没予定時刻(神奈川県横浜市)
10/29 日の入り 16:50
*雨天時中止:前日17:00までに判断
■参考資料
神奈川中央交通HPhttp://www.kanachu.co.jp/)
丹沢・塔ノ岳山行記録
作成:松本
■日程:2013/10/29
■山域:丹沢
■天候:曇→雨→曇→雨
■メンバー:CL松本、SL川名(計2人)
■オーダー:松本─川名
■総括
生憎の雨天で展望が開けぬことは覚悟の上であったが、紅葉がちょうど見頃で、わざわざ足を運んだ甲斐があった。雨天長時間山行のよい訓練になったのではなかろうか。
■行程
06:48 渋沢駅北口発。平日かつ天気悪しきにも拘わらず、大倉行バスで登山客数名と乗り合わせる。
07:03 大倉着。天候は曇りだが、時折ポツリときて嫌な予感。
07:15 大倉発。大倉尾根を只管登る。
07:30 正面に看板を発見。資材運搬の協力を求める旨である。木の下には大きな袋が二つ無造作に置かれ、中には超拳大の岩石が詰まっている。丁寧にビニール袋まで備えられ、その中に石材を詰めて一本松まで運べという訳である。私は身の丈に合った程度を持ったが、川名は訓練だと云って大量に詰め込んだ為、この先悪戦苦闘する
羽目になる。
08:07 雑事場ノ平発。
08:46 一本松着。ベンチ前の袋中に石材を降ろし休憩。ザックが嘘の様に軽くなる。ここで雨が本格的に降り出す。一般登山客に遭遇すること多々あったが、傘をさしている人が思いの外多く驚いた。
09:15 堀山の家着。小屋前に保冷箱が置かれ、中には数本の缶コーヒーが。1本100円。下界よりも安いではないか。休憩中、下山中の中年男性からこの先滑りやすいとの有難い忠告を受ける。我々の行程がまだ長いと知ると、冗談半分に「もう帰れば」。
09:18 堀山の家発。
09:41 天神尾根分岐着。休憩。
09:45 天神尾根分岐発。この先階段状の坂が続き、「バカ尾根」がその威力を遺憾なく発揮する。雨は降り続き、遠く雷轟も聞こえる。取敢えず塔ノ岳まで進み、雷が止まぬようなら引き返そうと決める。
10:10 金冷シ発。
10:24 塔ノ岳着。霧が深く一向に展望が開けない。晴れていれば真っ赤に染まった山々が雄大に広がっていたであろう。先客には大倉で見かけたヘルメットを着けた沢登りと思しき集団あり。一人を背負い下山していたから、遭難時の訓練であろうか。
10:45 塔ノ岳発。雷もいつの間にか止み、雨も小降りとなった為、新大日まで進むことに。
11:17 新大日発。まあこの先も大丈夫だろうと話していた矢先、川名がぬかるんだ赤土に足を取られ転倒。大丈夫かと声を掛けた私もすかさず派手に尻餅をつく。土砂崩れを防ぐ階段の丸太も無惨に外れ、大変滑りやすく危険である。雨が止むと、赤や黄の衣を纏った山々が眼前に広がる。
11:42 政次郎ノ頭発。行者ヶ岳を目前にして鎖場が幾度か姿を現すが、個々の岩場はそれほど大きくなく、凹凸もあるゆえ比較的容易に攀じ登ることが出来る。
11:57 行者ヶ岳着。休憩中に再び雨がひどくなる。
12:07 行者ヶ岳発。
12:17 烏尾山荘着。外に設置されたトイレは唐破風の屋根に重厚な扉、内部も清潔感溢れ水洗。使用料100円。
12:20 烏尾山発。
12:53 三ノ塔着。三ノ塔休憩所があり出入り自由。中から人の声が聞こえてきた。
12:56 三ノ塔発。
13:10 二ノ塔発。
13:50 富士見山荘跡発。登山道を下り車道に出た所に山荘が在る筈であったが、杉林が一面に広がるのみである。どうやら2012年7月3日に不審火で全焼したらしい。公衆トイレは使用料50円。
14:00 菩提峠着。
ここで問題発生。明らかに登山道は国定公園表示板の左側なのだが、奥の林に道なき道があり、木の枝に赤いテープが括りつけてあったのである。しかし、林中にはブルドーザーが置かれ、通れる状態に無かった為、誤ることは無かった。とはいえ、赤いテープを無暗に使われては困る。
さらに行くと、薄が覆って道が途切れてしまった。案内板のヤビツ峠を指す方向も曖昧で、その通り進むと杉林を突っ切ることになる。私より経験豊かな川名をトップに据え、取敢えず杉林に這入ってみたが、到底登山道とは思われない。引き返すことも考えたが、戻れる範囲で登山道を探していると、川名が前方に再び姿を現した道を発見。
この先は単調な道が続き詰まらない。
14:54 岳ノ台着。展望台の下で雨をしのぎ時間調整。
15:00 岳ノ台発。
15:27 ヤビツ峠着。
■反省
CLとして個人的に反省すべき点が多々あったので記しておく。
(1)ルート変更・集合場所時刻変更について
前日20:00ごろ天気予報を見たところ、当日午後から雨との予報に変わっていた(昼に確認したところ雨は15:00からであった)為、以下の諸事情を考慮して計画を全体的に改め、逆コースを取り、集合場所・時刻を変更した。
・旧計画では登山口(ヤビツ峠)09:06到着予定であったが、これより早いバスは無い。渋沢~大倉のバスならば、登山口に2時間早く到着できる。
・到着が早まる分、コースタイムが若干のびたとはいえ、下山も早まる。
・雨の中鎖場を下りるのは危険と考え、寧ろ上りの方がよいと判断した。
・標高はヤビツ峠より大倉の方が低く、旧案では雨天時に高低差が大きくなってしまう。
・メンバーが2人だけであり、比較的容易に連絡を取り合えた。しかし、最終的に計画書改訂版を流したのは前日23:25であった。
*直前になって計画を変更するのは混乱を招くから良くないとの批判は至極尤もであり甘んじて受けるつもりである。もとの計画の通り山行に臨むべきだとの意見も確かに一理ある。ただ、雨天を知っていながら何の対策も講じないのは個人的には忍び難かった。寧ろ悪天候の予報ならば中止すべきであったかもしれない。
*計画書改訂版をMLに流した時刻が遅過ぎた。中止判断時刻前に行うべきであった。
*今まで中止判断時刻が夕方に設定されていたものが多かった印象があり、慣習的に「雨天中止17:00までに判断」と記載したが、常識的範囲を逸脱しない限り判断時刻に規定はない。日帰りだから遅く設定すればよかった。しかも今回は雨天中止にしなかった。
*計画書で一部コースタイムに入力ミスがあった。
(2)下山報告の遅れ
ヤビツ峠バス停に到着した後、暫く時間があったにも関わらず、荷物の整理等に手間取り、報告をせずにバスに乗り込んだ。乗車中に気付き、在京責任者にはその時点でメールを送ったが、電話での報告は1時間半遅れてしまった。