2013/11/30 乾徳山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
乾徳山山行計画書ver.2.0(11/28版)
作成者:遠藤
■日程 11/30(土)
■山域 奥秩父
■在京責任者 高木
■在京本部設置要請日時 2013/11/30 20:00
■捜索要請日時 2013/12/1 10:00
■メンバー(計4人)
CL遠藤 SL松本 成毛 小松崎
■集合
JR高尾駅7:26発中央本線小淵沢行 先頭車両
■交通
(行き)
JR中央本線・小淵沢行
 高尾駅(7:26)→山梨市駅(9:06)
 1110円
山梨市営バス・西沢渓谷入口行
 山梨市駅(9:12)→乾徳山登山口(9:44)
 400円
※遅れた場合
あずさ3号・南小谷行
 新宿駅(7:30)→山梨市(8:58)
 2210円+1300円(自由席特急料金)
(帰り)
山梨市営バス・山梨厚生病院行
 乾徳山登山口(15:36/16:51)→山梨市駅(16:08/17:23)
 400円
JR中央本線・高尾行
 山梨市駅(16:15/17:44)→高尾駅(17:42/19:07)
 1110円
JR中央線中央特快/快速・東京行
 高尾駅(17:59/19:11)→新宿駅(18:41/20:05)
 540円
※最終バスに乗り遅れた場合
乾徳山登山口16:51発の最終バスに乗り遅れた場合,タクシーを利用します。
塩山駅まで4000円程度です。
※最終
山梨市駅(22:21)→新宿駅(00:40)
■行程
乾徳山登山口~(0:30)~登山口入口~(銀晶水経由,1:50)~国師ヶ原~(0:40)~月見岩~(1:10)~乾徳山~(1:20)~国師ヶ原~(道満山経由,1:50)~乾徳山登山口
(計7:20)
■エスケープルート
乾徳山まで:来た道を引き返す
乾徳山から:そのまま進む
■地図
2.5万分の1 「川浦」
エアリア 「26金峰山・甲武信」
■共同装備
□救急箱:遠藤
■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □帽子 □水(2L以上) □昼食 □非常食 □行動食 □ゴミ袋 □地図 □コンパス □ライター □計画書 □常備薬 □学生証 □保険証 □現金 □新聞紙 □軍手 遭対マニュアル(緊急連絡カード含む) □筆記用具 □トイレットペーパー (□着替え)
■コースデータ
グレード:中・上級
技術度:★★★★☆
体力度:★★★★☆
標高差:1201m
累積標高差:+1268m −1268m
(ヤマケイアルペンガイド参照)
■備考
日の出(甲府 11/30)6:36
日の入(甲府 11/30)16:33
NHKラジオ第一(甲府)927kHz
NHKラジオ第二(甲府)1602kHz
塩山タクシー株式会社 0553-32-3200
甲府警察署 055-233-9110

乾徳山山行記録
作成者:遠藤
■日程 2013/11/30(土)
■山域 奥秩父
■天候 晴れ
■メンバー(計4人,敬称略)・オーダー
CL遠藤—小松崎—SL松本—成毛
■山行記録
9:14 山梨市駅バス停
オフシーズンとはいえ,バスはそこそこ混んでいた。ザックを持つ人が多かったため,乾徳山に向かうのかと思いきや,乾徳山登山口のバス停で降りたのは我々の他1名のみ。他の乗客は終点の西沢渓谷まで向かう模様。
9:50-10:06 乾徳山登山口バス停
出発前の準備を行う。飲料容器破損により,ザックが浸水していたので,容器から水を抜く対応をとった。他に飲料水は十分あり,かつ,途中に水場があったので,水をここで汲むことはなかった。登山口まで,前半は舗装道路,後半は砂利道であった。非常に歩きやすかった。
10:32 乾徳山登山口
ここから本格的な登山道になった。
10:47 林道と衝突
10:53-11:03 銀晶水
一本。水がちょろちょろと湧き出ていた。また,一部が凍っていた。
11:16 駒止
11:38-11:42 錦晶水
小休止。冷たい水が流れており,近くにコップが置いてあった。
11:48 国師ヶ原(四辻)
予定通り,月見岩へ向かった。途中,富士山と気高い乾徳山の姿を拝めた。
12:08-12:19 月見岩
一本。月のみならず,富士も見られるようだ。
12:23 扇平
扇平出発後,途中で赤テープを見失った。早期に対応でき,大した影響はなかった。
12:45 髭剃岩
山頂に向かうまでに3つの鎖場を通った。前2つは鎖に頼らずとも突破できたが,頂上直下の鎖場は厳しく,(筆者は)鎖に頼らざるを得なかった。
13:18-13:52 乾徳山
おいしいカステラを頂きながら,三座同定を行った。富士山はもちろんのこと,南アルプス,甲武信ヶ岳・国師ヶ岳・北奥千丈岳などの奥秩父の名峰が見られた。天候がよければこその絶景であった。写真を撮った後,出発するも,北側斜面の新雪に手こずった。
14:06 黒金山への分岐
この後も新雪やアイスバーンに悪戦苦闘しながら,着実に下った。
14:53 高原ヒュッテ
単なる避難小屋。
14:56 国師ヶ原(四辻)
大平方面へ。道を整備するブルドーザーに出会った。
15:13 大平方面分岐
15:25 舗装道路と衝突
道満尾根に向かう道を一瞬,見失うもすぐに解決した。
15:40? 道満山
表示に気づかず,素通りしてしまった。
15:59 徳和峠
何とか暗くなる前に下山できた。バス停に向かう途中に吉祥寺を発見した。ちょっと都会に戻った気分を味わった。
16:15-16:51 乾徳山登山口バス停
下山後の解放感を味わいつつ,バスに乗り込む準備を行った。行きとは異なり,バスは空いていた。
17:23 山梨市駅バス停
■総括
冬山登山らしい,冷えきった空気と暖かい日差しを感じられる山行であった。天候にも恵まれ,名峰の数々を拝むこともできた。さらには,岩場・鎖場や新雪への対応など,技術面でも学ぶことが多かったように思う。
■反省・備考
・少人数での山行であったため,非常に素早く行動がとれたように思う。
・初CLの山行が無事に終わって喜ばしい限り。
・冬山山行を計画することの難しさが身にしみた。※以下の謝辞参照
・所々で道を見失ったが,先輩方の協力もあって,すぐに修正をすることができた。
■謝辞
今回の山行は帰りのバスの時刻や日の短さのために,非常に忙しないものとなってしまいました。メンバーの実力に鑑みて,上りも下りも巻きで行動したため,登山の心地よさを十分に味わえなかったかもしれません。しかし,そのおかげで,行動時間が正規のコースタイム(7時間20分)より1時間以上も短くなり,バスの時刻にも間に合いました。さらに,CLの念頭にあった16:00というタイムリミット(日の入りの時刻から逆算,登山道をヘッドライトなしで問題なく歩ける限界の時刻)も満足するものでした。
また,CLの技量不足で,北側斜面に新雪がついていることを予測できず,メンバーを困惑させてしまいました。不慣れな雪上の歩行がために,コースタイムが遅れる可能性があり,危険を孕んでいたと今更ながら思います。今回は特別に時間がかかるということはなかったことは不幸中の幸いです。
このような不手際をお詫びするとともに,不慣れなCLを手助けし,この山行を成功に導いてくださった先輩方に感謝いたします。また,これからもサポートをよろしくお願いいたします。