2014/5/3-4 甲武信ヶ岳
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
甲武信ヶ岳山行計画書ver.3.1 (5/1 更新) 作成:中村
■在京責任者 八川
■日程 山中1泊2日
5/3 Sat. ~ 5/4 Sun.
※悪天時の判断は前日18:00に行う。
■山域 奥秩父
■遭難対策費 ¥200 計¥1400(新入生除く)
■メンバー 9名(新入生2名)
CL中村 SL位髙 徳永 平出 松本 尾田 加藤み 朝倉 木下
■集合
5/3、立川駅、6:43発中央本線甲府行先頭車両
■交通
行き
立川06:43~08:12塩山 JR
塩山駅08:30~西沢渓谷入口09:30 ¥1030 山梨貸切自動車バス
帰り
梓山14:25/15:55/17:25~川上駅15:05/16:35/18:05 ¥550 川上村営バス
信濃川上15:16~15:57小淵沢16:17~(直通)~18:55新宿 ¥3670 JR
信濃川上16:44~17:30小淵沢17:34~18:19甲府18:36~20:07高尾20:10~20:53新宿
信濃川上18:12~18:54小淵沢18:59~20:33大月20:50~(直通)~22:28新宿
※学割利用可能です。特に帰り。行きは出発地に依ります。(新宿○、三鷹×)
■行程
一日目 5/3
西沢渓谷入口バス停~(0:30)~登山道入り口~(徳ちゃん新道、2:30)~1869地点分岐~(2:30)~戸渡尾根分岐~(0:20)~甲武信小屋
計 5:50
二日目 5/4
甲武信小屋~(0:20)~甲武信ヶ岳~(0:40)~三宝山~(1:30)~武信白岩山~(1:20)~十文字峠~(1:30)~毛木平~(1:25)~梓山バス停
計 6:45
■エスケープルート
一日目:引き返す
二日目
三宝山付近まで:引き返し、千曲川源流遊歩道から毛木平へ
それ以降:そのまま進む
※ルート上、甲武信小屋、十文字小屋あり
※武信白岩山~十文字峠に鎖場あり
■地図
2万5千分の1地形図:『居倉』『金峰山』
エアリア:『雲取山・両神山 奥秩父』
■在京本部設置要請日時 2014/5/4 18:00
■捜索活動要請日時 2014/5/5 10:00
■備考
甲武信小屋
テント1張 ¥500 かつ、1人 ¥500
悪天時の判断は前日18:00に行う。
甲武信小屋付近
日の入り 5/3 18:42
日の出 5/4 04:41
NHKラジオ
AM第一:927 kHz
AM第二:1602 kHz
FM:86.0 MHz
■参考資料、サイトなど
甲武信小屋 (http://www.kobusi.com/)(特に爪ちゃんの部屋)
十文字小屋 (http://www.hut10monji.com/)
甲武信ヶ岳山行記録 作成者:中村
■日程 2014/5/3~5/4
■山域 奥秩父
■天候 晴れ
■メンバー
CL中村 SL位高 徳永 松本 尾田 加藤 朝倉 木下 (敬称略 計8名)
オーダーは記録中に記載
■記録
5/3
0955 西沢渓谷バス停発
バス到着からやや遅めの出発
1017 トイレに寄る
山岳パトロールの方がいる。トイレのスピーカーがホラーな奇声を発している。なんとか「クサカベケイサツショ」と聞き取れた。1024発。
1035 徳ちゃん新道入口
ここからオーダー 位高 朝倉 木下 加藤 尾田 松本 徳永 中村
1108 急登上 一本
松本が夕飯の食材の重さに耐えきれず。中村徳永に分担。1120発。
1208 シャクナゲに囲まれた道で一本。 1222発。
1242 1869分岐。通過。
1304 松本が足に不調を訴える。
このあたりから雪が見られるように。
1307 開けた場所で一本。
松本は足をつりかけているようだ。徳永さんもバテ気味。1322発。
1402 一本。1410発。
1430 一本。足や体力の様子をみつつ。1452発。 ←ちょっと長かったか…
1532 戸渡尾根分岐。通過。このあたりはもう真白。アイゼンは装着せず雪の上を進む。
1542 木賊山。
山頂を示す標識があるが、「賊」の字以下は雪の下。その雪の上で天気図作成を強行。メンバーはほぼ強制参加。CLの趣味につきあってくれたメンバーのみなさん、どうもありがとう。1622発。
1650 甲武信小屋着。やや遅い到着となった。
小屋からスコップをかりて雪の上を整地、テントを設営。ちなみに夕食は松本がへたるほど食材をもってきた甲斐あって、具だくさんで大変おいしくいただきました。
5/4
0420頃 起床。
甲武信山頂でのご来光は、暗い中、雪の固いのぼりの斜面を行くことはアイゼン初めてのメンバーには難しいだろうということで断念。しかし小屋からでもいい眺めだった。
テント撤収の際、アイゼンが凍りついた雪面からなかなか抜き取れず、撤収が遅れてしまった。
0600 甲武信小屋発。もう少し早く出たかったところ。
ここからオーダー 中村 朝倉 木下 加藤 尾田 位高 徳永 松本
0622 甲武信山頂。
非常に展望がいい。東面の一部をのぞいて全て開けている。そのためとても風がつよい。寒くて長居できず惜しみつつも0632発。
下りは急坂。ステップを作りながら降りる。
0710 三宝山。
埼玉県最高峰。山頂は広いが展望はあまりない。ここも真白。0722発。
0830 武信白岩山。
直前に急坂あり。一面の固い残雪でアイゼンの歯を立てなければ進めない。すれ違った下りの登山者はピッケルを使用していた。
山頂付近は木々が茂っていて道がわかりづらい。0845発。
0905 クサリ場。
幸いここは雪が少なく、通過は容易。ただアイゼン着用であることと、パーティが8名ということもあって通過には多少の時間を要した。
また、ここから雪が減っていく。
0951 一本。
ここ20分ほど登山道上に全く雪がなかったためアイゼンを外すことに。
外し終えたころ登山者とすれ違い、「この先すぐまた雪がある」と。外してしまったものは仕方ないので着けずにそのまま進んでみる。1004発。
1007 ふたたび雪が一面に。
自分の判断の悪さにため息をつきつつもう一度アイゼンを装着。1011発。みな装着に慣れてきた。
1045 大山。通過。
1046 直後にクサリ場。
ここはクサリ下の足場が凍っており、通過は慎重に。ベテランの登山者が我々を抜いて行った。とても若輩には真似できない豪快かつスムーズな足運びであった。
今山行一番の難所。1100頃通過完了。
1122 十文字小屋着。
小屋の方がこの先のくだりはアイゼン不要と教えてくれる。1140発。
梓山1425のバスを目標に先を急ぐ。
1237 五里観音。通過。先を急ぐ。
1245 毛木平着。お手洗いを済ませ、先を急ぐ。ここからは舗装道。1255発。
何もない一本道。両脇はレタス畑、周囲は奥秩父の山々。太陽には暈がかかり、珍しくもなんとも気持ちの良い舗装道であった。が10分で飽きる。ときどきトラクターが我々を追い越していく。
1345 梓山バス停着。ほぼ一本道であったが、集落に入るため、地図を見ながら進みたい。バス停は橋のたもとにぽつんとある。全く予想外なことに付近にコンビニがある。
■反省、備考など
天候はよく、悪場の通過にも対応でき、大きな問題なく終えることが出来た。
徳ちゃん新道、戸渡尾根の登りは、長く、急登も多めで非常に消耗する。雪が無ければ歩きやすいだろうが、暑い季節には来たくないというのも率直な感想である。
今回、一日目はアイゼンを使用しなかった。理由としては、通過の時間帯が1430頃以降と遅く、雪が緩みアイゼンがなくともステップを作ることが可能と判断したことがあげられる。
逆に二日目は朝早くからの行動であり、雪がしまり、アイゼンがなくてはステップを確保できない状況であった。この機会にアイゼンを装着した状態でのステップの踏み方、歩行の調子をつかんでほしいと思う。
二日目、武信白岩手前の急登は、個人的にそうとうやばいと思っていました。ピッケルを使って下る登山者を見たときは、反対側、自分たちが下る斜面もそのような急坂だったらどうしようかと思ったものです。結果、杞憂に終わりましたが、自分の楽観を危ぶんだ瞬間でした。
ペグの打ち方がおかしい人を発見してしまいました。ペグは張り綱にたいしておおよそ垂直が理想です。ペグが抜けにくいように。それからテントのフライと本体を接着し忘れないでください。夜の間にテントが丸裸になってしまいます。
全体的に行動が遅かった。登山行動ではなく、例えば駅からバス停までの移動、整列、バス停からの出発、など。下界が絡む行動ももう少し機敏に動きたい。