2014/6/15 葛葉川本谷
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
葛葉川本谷遡行計画書(Ver.1.0)
作成者:丸山
■在京責任者 佐々木
■日程 6/15(日)日帰り
■山域 丹沢
■在京本部設置要請日時 2014/6/15 20:00
■捜索要請日時 2014/6/16 9:00
■メンバー
CL丸山SL川名○土松○大塚○朝倉
■集合・往路交通
秦野駅北口2番バス乗り場に7:42集合、秦野駅7:44-(神奈中バス秦51)-7:58菩提、入渓点まで徒歩40分
遅れた場合…8:00以降15分ごとに秦野駅からのバス便あり
■復路交通
往路の逆(詳細不定/バス・電車共に30分に1本以上有/最終20:39大倉発)
*「丹沢大山フリーパスBキップ」
小田急・相鉄線各駅~本厚木駅の往復割引乗車券+本厚木~渋沢間電車と小田急線北側の一部バス乗り放題券
有効期間:2日
料金例:新宿発着で1530円
※1日だけの利用でも得です。2日連続利用なら非常に得です。
■行程(東京起点沢登りルート120及び山と高原地図によるコースタイム)
葛葉の泉~(1:40)~表丹沢林道~(0:40)~三俣~(0:40)~三ノ塔尾根~(0:10)~三ノ塔~(1:30)~大倉
(計4:40)
ルート: http://yahoo.jp/gQt1DQ
■エスケープルート
表丹沢林道まで:引き返す、または左岸登山道に上がる
三ノ塔尾根まで:表丹沢林道まで引き返して林道経由で下山、またはそのまま進んで三ノ塔尾根で下山
三ノ塔まで:引き返して三ノ塔尾根で下山
三ノ塔から:そのまま進む
■地図
2万5千分の1地形図:「大山」
山と高原地図:「丹沢」
■備考
*日没時刻(秦野市) 6/15 19:00
*悪天時延期:前日19:00までに判断
■遭難対策費 100円/1人
■参考資料
遡行図 (http://blogs.yahoo.co.jp/well_ksandw/1092813.html)
神奈川中央交通 (http://www.kanachu.co.jp/dia/index.html)
丹沢大山フリーパス (http://www.odakyu.jp/train/couponpass/tanzawa/)
葛葉川本谷遡行記録
作成者:丸山
■日程 2014/06/15(日)
■山域 表丹沢
■天候 晴れ
■メンバー(計5人,敬称略)・オーダー
富士型の滝まで:CL丸山、朝倉、大塚、土松、SL川名
富士型の滝-三ノ塔尾根:川名、朝倉、大塚、土松、丸山
下山時:丸山、朝倉、土松、大塚、川名
■総括
初めてCLとして山行を企画して沢遡行を行ったが、特に大きな問題も無く、沢自体も大きい滝はないものの小滝の連続する飽きの来ない沢で非常に良かった。
先日の大雨のおかげで適度に増水しており、爽快であった。今回は初めて沢登りを行ったメンバーも二人いたが、いい印象をもってもらえたのではないかと思う。
■行程
7:44 秦野駅北口よりバス乗車
秦野駅北口のバス乗り場で全員が集まったのはバスが出発する直前。いくらバスの本数が少なくないとはいえ、肝を冷やした。ガラガラのバスで、菩提へ。
8:00 菩提着・出発
だらだらと車道を登って葛葉の泉を目指す。周囲のゴルフ場は利用されていないのか草茫々であった。
8:35 葛葉の泉着・入渓準備開始
ここには飲める湧水・トイレ・駐車場があり、入渓準備をする人やただ遊びに来た人で賑わっていた。ここで入渓準備を済ませてから全員で記念撮影。
9:04 入渓
入渓後、すぐに小滝が連続し楽しめる。直前に入渓していたちびっ子(小学校低学年くらい?)と父親を抜く。それにしても、よくそんな子を連れて沢へ来るものだ。
9:22 F1の上段(6m)
この滝は少し難しそうだったが、落ちても滝壷に落ちるだけなので先頭の私はフリーで登ってみた。ホールドが小さくやや難しい。次に取りついた大塚さんが滑って滝壺に落ちてしまったので、私以外は左岸を巻いた。
9:31 横向の滝(F2)
一応名前のある滝だが、気付かずにただの小滝だと思って通り過ぎてしまった。そもそも、この日のように水が多いと大して横向きにも見えない。直登は容易。その後も小滝が続いて楽しい。
10:00-10:30 板立の滝(F5)
直登は難しそうな滝で、まず全員左岸を巻いて越えた。それからロープを張り、土松さん、大塚さん、川名さんの順で、巻道を下ってから滝の左を直登していた。3人連続でビレイしたら少し疲れた。
10:49 大平橋(表丹沢林道)
ここから先も小滝が続くが、若干倒木が多くなる。
11:19-12:15 富士型の滝(F10)
ここは開けていて滝に直射日光が当たり、コントラストが激しすぎて酷い写真になった。カメラのHDR合成機能を使えばよかった。
練習のためロープを出してリードで登ってみたが、ビレイの準備に時間がかかり過ぎ。ロープワークへの習熟が足りないことを痛感させられた。滝自体は右の岩を登れば簡単だったが、水流沿いを登るのはホールドが無く無理なように感じられた。
ここで登っている間に1パーティに抜かれる。
その後も小滝はたくさん現れるが、水量は減り、倒木は増えて来るのでだんだん爽快感はなくなる。この辺りで1パーティに追いつかれる。
12:53 詰め開始
10個の目で探していたはずなのに、詰めの開始点を見過ごし、通り過ぎたあたりで後続のパーティに教えられてやっと気付いた。
有名沢なのでもっと明瞭だろうと思っていた印が、いくつか失われていてあまり目立たないものだけになっていたようだった。草鞋なんて目立たない。
詰めでは早めに左の踏み跡に逃げないといけないとガイドに書いてあるのに落石多発のガレに入り込んでしまい、少したってから気付いて左の踏み跡へ。
この踏み跡に入ればあとは明瞭に尾根までの道が続いていた。
13:25-55 三ノ塔尾根で沢装備解除・休憩
懸念していたヤマビル被害はなかったが、朝倉君の靴下の上に1個体だけいた。
14:02-20 三ノ塔で景色を見るなどして休憩
三ノ塔からの景色はなかなか良かったが、この日は富士山は見えなかった。横浜のランドマークタワーらしきものは見えた。三ノ塔の草臥れた三角点は山頂から少しだけ大倉方面へ下ったところにあった。
15:06 牛首
15:42 山歩き終了
ここまで三ノ塔から休憩は無し。非常に歩きやすい登山道だった。ここでヤマビルを確認すると、土松さんに吸血被害あり。まだ憑かれてから間もないようで、大して太ってはいない。吸血していないのも含め2個体確認し、しっかりと退治する。
15:52 風のつり橋西側
ここから川名さんと大塚さんは人工壁に向かうとのことなので、ここで分かれる。これからクライミングとは、流石の体力です。つり橋を渡りながら在京へ下山連絡をする。
15:57 大倉バス停着
帰りのバスは行きのバスとは違い登山者で混んでいたが、乗りきれないほどではなかった。
■反省・備考
・相鉄線先頭車両に乗っていたら、海老名では2分で小田急線に乗り換えられました。乗換案内だと「急いで」にしても表示されませんが、実際には可能です。
・バス乗り場の場所を把握していない人はもう少し時間に余裕をもって駅に着くようにしましょう。
・難しい滝を巻くなら、巻道はかなり明瞭であまり危険も無いように見えるので、ロープは無くても大丈夫な沢だと思います。
・入渓点にすごい数の人がいたので滝での渋滞などを覚悟しましたが、意外と沢の中で会った人は多くありませんでした。
・ヤマビルはさほど多くないようです。人に付いているもの以外は見ませんでした。
・ロープワークの習熟不足を痛感したので、家で練習します。長い沢だと、それが原因で時間不足になりかねないので。また、確保支点の取り方も良くなかったので今後気をつけます。
・詰めでは、何かおかしいと思ったら周りを確認することが大切だと思いました。まあ、実際にはガイド本の中身を頭に入れておけばよかっただけの話なのですが、必ずしもガイド本が当てになるとは限らないので。
■写真
http://goo.gl/zj6qGR
にアップロードしました。位置情報付きです。
■GPSログ
http://yahoo.jp/ILzRmo
細かいブレがあるので距離や獲得標高は当てになりません。
■コメント
沢はやっぱりいいですね。参加された皆様、ありがとうございました、そして是非またご一緒しましょう。
沢未経験者の皆様、新たな一歩、踏み出してみませんか?