2014/6/21 モロクボ沢
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
モロクボ沢遡行計画書(Ver.1.0)
作成者:丸山
■在京責任者 大塚
■日程 6/21(土)日帰り(予備日なし)
■山域 西丹沢
■在京本部設置要請日時 2014/6/21 20:00
■捜索要請日時 2014/6/22 9:00
■メンバー
CL丸山 SL川名 ○朝倉
■集合・往路交通
・戸塚駅に6:10集合、丸山の自宅の車で西丹沢自然教室へ
■復路交通
往路の逆
■行程
西丹沢自然教室~(0:30)~白石沢キャンプ場跡~(0:20)~大滝~(0:40)~水晶沢出会~(0:45)~畦ヶ丸・善六のタワ間の尾根~(0:15)~善六のタワ~(0:40)~西沢本棚~(0:20)~下棚~(0:30)~西丹沢自然教室
(計4:00)
ルート:(http://yahoo.jp/WPZ0-i)
■エスケープルート
大滝まで:引き返す
尾根に出るまで:引き返すか、畦ヶ丸・善六のタワ間の尾根に詰める
尾根に出てから:そのまま進む(但し観瀑は省く)
■地図
2万5千分の1地形図:「中川」
山と高原地図:「丹沢」
■備考
*日没時刻(山北町) 6/21 19:03
*悪天時中止:前日18:00までに判断
■遭難対策費 100円/1人
■参考資料
遡行図 東京起点沢登りルート120 P.112-113(参加者にスキャンして配布予定)
モロクボ沢遡行記録
作成者:丸山
■日程 2014/06/21(土)
■山域 西丹沢
■天候 曇時々晴
■メンバー(計3人、敬称略)・オーダー
CL丸山、朝倉、SL川名
■総括
モロクボ沢は水が多く綺麗で、大滝や釜もあり前週の葛葉川とは大きく違った楽しみ方をすることができた。滝場以外は冗長な感じがしないでもないが、それを補って余りある魅力を持つ沢だったと思う。ヤマメが沢山いたので、釣りも楽しめるかもしれない。
■行程
6:10 戸塚駅で合流
合流場所が分かり辛かったためか少し遅れた。県道22号-厚木IC-大井松田IC-国道246号-県道76号を経て西丹沢自然教室へ。大した渋滞は無し。
8:00 用木沢出合着
西丹沢自然教室の駐車場が殆ど埋まっていたので通り過ぎて用木沢出合へ行くと、車は3台くらいしか止まっていなく空いていたので駐車。必要なものをもって出発。
8:18-38入渓準備
特に何もない場所だがガイド本によるとこの辺りから入渓するようだったので入渓準備を済ませ、記念撮影。入渓してからは堰堤をいくつか越え、大滝を目指してゴーロやナメを歩く。
9:10-10:05 大滝(F1:18m)
突然現れる大滝は迫力があり、しばし見物・撮影。30mとする資料もあるが実際は18mらしい。まず、中段まで左をフリーで登るが、やや滑りやすい。それからロープを出して川名さんのリードでチムニー上の岩の間を登る。ステップが大きく2番目にプルージックで登った朝倉くんはちょっと苦労していたようだった。滝を越えると連瀑帯。F2は階段状で容易。
10:12-23 釜
綺麗で深さもある釜があったので泳ぐことにする。飛び込んだり滑り台をしたりヤマメを見たりして存分に遊ぶ。ただ、水は非常に冷たく(13℃)やや寒かった。
この少し上流、石英閃緑岩のナメが続く美しいエリア。
10:30-35 F3
傾斜は緩いナメ滝だが、藻のせいで非常に滑りやすい。泳ぐ必要もないがわざわざ釜を泳いで左へ取りついたが、滑ってやや難しかった。その滑りやすさを利用して滑り台をするにはよい。朝倉くんは、意図せずして滑り台のように滑っていた。むしろ、この滝壷で泳いだ方がよかったかもしれない。F4は傾斜が緩いナメで容易。
10:45-48 F5
この滝も階段状で容易だと思ったが、朝倉くんが滑って苦労していたのでテープスリングをお助け紐として使う。
10:49 古びた堰堤
石積みの堰堤でホールドとなる隙間も多く、直登できる。丸山と川名さんは直登し、朝倉くんは右を巻いた。その間に1パーティに抜かれる。これ以降は滝はない平凡な沢となり、地図読みの練習やヤマメの撮影などをしながら上流へ向かう。
11:07 水晶沢出合(ケルン有)
水晶沢も沢登りルートとして知られているので、次にモロクボ沢に来ることがあれば行ってみたい。
11:30頃 携帯電話故障
何となく自分の携帯電話(iPhone5/Lifeproofにより防水化しポケットに入れていた)を取り出してみると、なんと水濡れにより故障しているようだ。少ししてからこれ以上濡れないようにザックに入れる。
11:57 4mくの字滝
せっかくここまで来たので滝を上り下りしてみたが非常に容易。ここから左の枝沢に入り詰めを開始。すぐに水は無くなり、そこからは急斜面を無理矢理登る。大変でした。シカの食害のせいか藪は無し。
12:29-43 尾根に出て休憩
西沢で沢歩きをする予定なので沢装備は解かずに行動食を食べる。周辺はブナなどの美しい林。
12:59 善六のタワ
川名さんから、この間の登山道が地形図と異なっている旨説明を受けた。
13:29 西沢本棚沢出合
ここから沢を歩いて西沢本棚へ。
13:35-45 西沢本棚(50m)
丹沢でも有数の落差と水量を誇る名瀑。滝行(?)をしたり、この滝を登攀することを想像したりして楽しむ。登攀する人もいるらしいけど、無理でしょ? 右隣の涸棚は落差100mと言われ恐らく神奈川県最大。この日は少しだけ水があった。
沢歩きを続けて下棚へ向かう。
14:12-25 下棚(しもんたな)(40m)
本棚よりもよく言えば形の整った、悪く言えば平凡な滝。本棚よりは登攀のルートが見えなくもない。少し登ったり行動食を食べたりして休憩。その後も沢歩き。
14:52 滝(5m)
下るなら懸垂下降しなければ難しいような滝があったが、時間の関係で巻き下る。なお、西沢はこれ以外にも小滝やナメ滝はいくつもありそれなりに楽しめた。
15:11-31 沢装備解除
これ以降は堰堤が多く、また沢歩きにも飽きてきたのでこの辺で沢装備を解除。
15:43 西丹沢登山教室
下山完了。
16:10 用木沢出合着
18:40頃? 戸塚駅着、解散
iPhoneの故障により時刻不明。
■反省・備考
・滑ったり泳いだり飛び込んだりでき、水も綺麗な沢なので水と戯れるにはもってこいの沢です。6月よりも、盛夏に行くと濡れても寒くなくていいと思います。
・水に磨かれて藻が生えた石英閃緑岩はかなり滑りやすかったです。
・自分が簡単だと思った滝でも後続にとっては難しいこともあるので、しっかりと後ろを見て必要なときには素早くお助け紐などを出す判断が必要だと思いました。
・経年劣化したLifeproofを信頼するのはやめましょう。なお、水濡れにより壊れたiPhoneは乾かしたら大体復活しましたが、初期化の必要があり、最終バックアップの状態に戻りました。みなさん、スマホのバックアップはこまめにとりましょう(今回は2日前にとっていたので事無きを得ました)。それから、何故かiPhoneのコンパスの機能だけは復活せずに壊れたままです。
・本棚・下棚は一見の価値がある滝です。登山靴でも見られますし、それぞれ違った魅力をもつので、沢登りをしない方も近くを通る際はセットで訪ねてみるといいと思います。
・ヤマビルは見かけませんでした。西丹沢にも最近は入ってきていると聞きますが、ここはまだでしょうか。
・山北町内では新道の国道が詰まり気味だったので、並行する旧道の県道を通ったほうが速そうでした。
・帰りの車の運転はちょっと眠かったです。危ない危ない。
■写真
http://goo.gl/9iQdia
にアップロードしました。位置情報付きです。
■GPSログ
http://yahoo.jp/X9aX_u
距離や獲得標高はまるで当てになりません。
なお、今回はGPSはログ取りにしか利用していません。