2014/7/13 大ナゲシ
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
大ナゲシ山行計画書ver.1.0 (7/11版)
作成者:田代
■日程 7/13(日) 予備日なし
■山域 奥秩父
■在京責任者 石塚
■在京本部要請日時 2014/07/13/21:00
■捜索要請日時 2014/07/14/10:00
■メンバー(4名)
L田代・武藤・遠藤(涼)・久光
■集合
西武池袋線池袋駅06:15発(ひばりケ丘06:33、小手指06:53)準急飯能行先頭車両
西武秩父線飯能07:19発各停西武秩父行最後尾車両
■交通
(行き)
西武池袋線準急飯能行
池袋06:15→飯能07:11
西武秩父線西武秩父行
飯能07:19→西武秩父08:09
■行程
西武秩父駅〜(レンタカー60分)〜川又
川又〜(レンタカー40分)〜赤岩橋
(全5:10)
赤岩橋〜(0:30)〜ニッチツ鉱山前〜(0:20)〜第二沈殿池跡地〜(2:00?)〜雁掛峠〜(0:50)〜大ナゲシ〜(0:40)〜赤岩峠〜(0:50)〜赤岩橋
赤岩橋–(レンタカー50分)–大滝温泉遊湯館–(レンタカー40分)–西武秩父駅
■エスケープルート
雁掛峠まで:引き返す
雁掛峠から:赤岩橋へ下りる
■地図
2.5万分の1「両神山」
エアリア「雲取山•両神山」
■共同装備
□救急箱有沙:田代
■個人装備
□ヘルメット □ザック □ザックカバー □雨具 □防寒具 □水 □昼ご飯 □非常食 □行動食 □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ
□予備電池 □ゴミ袋 □トイレットペーパー □地図 □コンパス □ライター □計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □新聞紙
□軍手 □筆記用具 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む) □温泉セット □スパッツ (□ハンマー □タガネ) □クレジットカード(田代)
□免許証 □秩父漫遊きっぷ
■備考
トヨタレンタリース埼玉西武秩父駅前店 TEL (0494)25-0100
営業時間 08:00~20:00 定休日1/1、12/3
禁煙車あり
秩父漫遊きっぷ付属クーポン使用時
乗用車P1クラス12時間利用
4人:一人当たり920円
事前予約必須(田代が予約済み)
ヘルメット必須。
秩父漫遊きっぷ使用。
日の出04:30(両神山7/14)
日没19:11(両神山7/13)
雨天の場合前日19:00までに判断。
■遭難対策費
一人200円
大ナゲシ山行記録
作成:田代
■日程:2014/07/13
■山域:奥秩父
■天候:曇り→霧&雨
■メンバー:L田代、武藤、遠藤涼、久光(計4人)
■オーダー:
田代-遠藤涼-久光-武藤 or 田代-久光-遠藤涼-武藤
■総括
レンタカーで行ったので、終バスに追われることなく時間に余裕を持つことができた。かつての秩父鉱山のおもかげを感じつつ歩く、良い山行だった。
■当日の行程
08:07 西武秩父駅着
名産品である秩父餅を売店で買い、駅前のトヨタレンタリースへ。
08:30 トヨタレンタリース発
レンタカーで川又へ向かう。運転は田代。
09:25 川又着
車は川又のトイレの裏に駐車、降りて橋を探す。川を南へ渡る橋はあるにはあったが板が抜けそうであり、アニメやドラマで出てくるいかにも落ちそうな橋だった。詳細は後述。
09:38 川又発
レンタカーに戻り赤岩橋へ。運転は武藤。
10:20 赤岩橋着
日曜日のため、出合トンネルから先は車とすれ違うことはなかった。
やはりレンタカーは速い。バスで来ていたらまだ大黒付近を歩いていたところだろう。
10:35 赤岩橋発
装備を整え出発。
10:48 日窒鉱山前
ここから第二沈殿池方面へ林道を登っていく。
11:12 第二沈殿池入口着
ここまでトンネルが数カ所あった。林道入口付近は大理石の転石が多数道にあった。現在第二沈殿池は植林された平地になっている。山の中に突然現れる沈殿池跡地は異様な雰囲気を醸し出していた。ここで小休止。
11:21 第二沈殿池入口発
車が通れるほどの道が右岸側についているのでそこを歩いていく。
11:33 第二沈殿池出口
沈殿池の上流部には少し水がたまっている。武藤、久光、田代が水たまりに石を投げ込み、どのくらいぬかるんでいそうか確かめる。どうやらかなりぬかるんでいそうだ。怪しい重金属もたくさん溶け込んでいそうなので、近寄らずに先へ進む。ここから先は基本的に踏み跡は左岸側についていた。
11:39 砂防ダム(1つ目)
地図にも描いてある砂防ダム。左岸から巻く。
11:48 砂防ダム(2つ目)
こちらは地図に描いていない。これも左岸から巻く。
11:57 酸化鉄の真っ赤な壁(左岸)
踏み跡が少し薄くなったので小休止。武藤が偵察へ向かう。100mほど行き、踏み跡が続いていることを確認する。左岸の抗口から出ている水に酸化鉄が大量に溶けていて、それが左岸を覆うように流れ析出していた。川底も赤くなっている。
12:20 宗四郎山へ向かう沢と雁掛沢の分岐
12:46 標高1250m付近
12:52まで小休止
13:30 標高1350m付近
目の前に雁掛峠が見える。沢を横断して峠に向かうのが面倒なので、東の尾根に登り、北へ向かうことにする。
14:05 1493P
登山道がある。標識もある。 上州との境にきたとたんに霧が濃くなる。
14:15 大ナゲシ岩場前
武藤、久光、田代はザックを置いて登りに行く。疲れていた遠藤はここで休憩し3人を待つことにする。
15:10 大ナゲシ
大ナゲシはチャート岩体。久光、田代は正面のロープがついている方から登る。ロープは2本ついており、2本ともつかんでいれば体重をのせても大丈夫そうだった。武藤は西に少し巻いたところにある鎖場から登る。鎖はしっかりついているが、落ちるとまず助からないとのことだったので帰りはロープのある方から下ることにする。頂上は広めで10人くらいは入れそう。霧がなぜか頂上では晴れてくれた。武藤がおたけびを上げる。その声は下で休んでいた遠藤にも聞こえたようだ。
15:43 1493P
遠藤と合流し1493Pに戻る。ここから先はエアリアにも登山道として記されていて、明瞭な踏み跡がついている。
15:59 赤岩峠
雨が降り始める。
16:50 下山
廃墟群の裏に降りる。この頃には雨はほとんど止んでいた。古いものから比較的新しいものまで社宅が立ち並んでいるが、全て滅びている。基礎しか残っていない建物もあった。平成4年の新聞が落ちている家もあったので、少なくとも20年前までは誰かが使っていたのだろう。集会場のような建物もあり、なぜか内部は紅白幕がかけられたままになっていた。卒業式か何かの催しをした後、そのまま捨てられてしまったのだろうか…
いずれも往時を彷彿とさせる極めて貴重な廃墟たちであった。
下山後、レンタカーで大滝温泉、小鹿野町の酒屋に寄り、西武秩父駅へ。
車を返した後は駅前のいつもの店で夕食。
■備考
雁掛沢はおそらくこの周辺の沢の中で唯一沢装備がなくても登れる沢。滝は一つもない。
レンタカー屋は20:00までしか営業していないので注意。
川又の橋は鉄製のワイヤーにカラビナをかけ、スリングで自分と結びつければ安全に渡れると思われる。
重い荷物を背負った状態で渡ると、もしかしたら床板を踏み抜くかもしれない。
橋の向こう側は尾根に登る踏み跡がついていた。