2014/9/13-15 白馬岳
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
一般山行計画書
作成者:小山
■日程 9/13(土)~15(月) 2泊3日 (予備日1日)
■山域 北アルプス北部 白馬岳(2932m)
■メンバー(計4人)
CL小山 SL大向 ○石川 ○平松
■在京責任者 成毛
■在京本部設置要請日時 2014/9/16 18:00
■捜索活動要請日時 2014/9/17 9:00
■交通
集合
9月13日(土) 新宿駅 10番線 7:30発 JR特急あずさ3号 自由席先頭車両
行き
*平岩駅まで
7:30新宿ー(JR特急あずさ3号)ー11:42南小谷
11:49 南小谷ー(JR大糸線)ー12:09平岩 [乗車券5620円(学割利用で4496円),特急券2380円 計8000円 (学割利用で計6876円)]
*平岩駅から
平岩駅ー糸魚川バスー蓮華温泉(8:55-9:55/12:20-13:20 一日2本) 1520円(荷物込み)
またはタクシー利用 約1万円
遅れた場合:
9:53新宿ー(JR湘南新宿ライン)ー10:24大宮
10:42大宮ー(JR新幹線Maxとき317号)ー11:32越後湯沢
11:40越後湯沢ー(JR特急はくたか8号)ー12:55糸魚川
13:10糸魚川ー(JR大糸線)ー13:46平岩 (乗車券6050円 特別料金3590円 計9640円)
糸魚川からはタクシー利用
帰り
猿倉ー(アルピコ交通バス)ー白馬駅(7:40-8:07/10:10-10:37/12:20-12:47/15:05-15:32) 1000円
白馬ー(JR大糸線)ー南松本ー(JR篠ノ井線)ー甲府ー(JR中央本線)ー大月ー(JR中央線)ー新宿
(10:06/12:26/最終16:39ー23:08新宿着) 4790円
■行程
1日目 白馬岳蓮華温泉ロッジ
2日目 白馬岳蓮華温泉ロッジ〜(1:40)〜天狗ノ庭〜(1:20)〜白馬大池山荘〜(2:00)〜小蓮華山〜(0:30)〜三国境〜(1:00)〜白馬岳〜(0:10)〜白馬山荘〜(0:15)〜白馬岳頂上宿舎 (計6:55)
3日目 白馬頂上宿舎〜(1:00)〜岩室跡〜(1:30)〜白馬尻小屋〜(0:50)〜猿倉(計3:20)
■エスケープルート
白馬大池まで:蓮華温泉へ
三国境まで:栂池へ
以降:猿倉へ
■地図
2.5万分の1「白馬岳」,「白馬町」 エアリア「白馬岳」
■備考
*山小屋
・白馬岳蓮華温泉ロッジ 025-552-1063
・白馬岳頂上宿舎 0261-75-3788
*タクシー
・アルプス第一交通(白馬) 0261-72-2221
・信州アルピコタクシー白馬営業所 0261-72-2236
・白馬観光タクシー 0261-72-2144
*温泉
・蓮華温泉 090-2524-7237
キャンプ場:500円 トイレ,炊事場完備
日帰り入浴:内湯,野天風呂ともに10:00〜16:00 (受付15:30まで) 800円 (野天のみ500円)
・みみずくの湯 0261-72-6542
600円 午前10時~午後9時30分(受付終了午後9時)
・第二郷の湯 0261-72-2715
600円 午前11時〜午後9時30分(受付終了午後9時)
・小日向の湯 0261-72-3745
600円 午前9時〜午後6時 (受付終了午後5時半)
日没 9/13 蓮華温泉 18:00
日の出 9/14 蓮華温泉 5:29
日没 9/14 白馬岳頂上宿舎 17:59
日の出 9/15 白馬岳頂上宿舎 5:31
日没 9/15 猿倉 17:57
*NHKラジオ第一:1026kHz(白馬)
■参考URL
・アルピコ交通猿倉線 (http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/)
・ 白馬村山岳情報 (http://www.vill.hakuba.nagano.jp/privilege/09sangaku/)
・ 白馬岳蓮華温泉ロッジ (http://w2.avis.ne.jp/~renge/index.html)
・ 白馬岳頂上宿舎 (http://hakubakousha.com/index.php/mountain-lodge-info/cyoujou)
・ 白馬八方温泉 (http://www.shinshuu-hakuba.com/onsen/)
・ 糸魚川バス (http://www.marukei-g.com/busgroup/hakuba/hakuba.html)
白馬岳山行記録
■作成: 小山
■日程: 2014/9/13(土)-9/15(月) 2泊3日
■山域: 北アルプス北部 白馬岳
■天候:
□一日目 晴れ時々雨
□二日目 快晴
□三日目 晴れ
■メンバー: CL小山 SL大向 石川 平松
■オーダー:
小山-石川-平松-大向 (岩室跡〜白馬尻小屋まで:小山-平松-石川-大向)
■コースタイム
2日目 白馬岳蓮華温泉ロッジ〜(1:40)〜天狗ノ庭〜(1:20)〜白馬大池山荘〜(1:58)〜小蓮華山〜(0:30)〜三国境〜(1:00)〜白馬岳〜(0:10)〜白馬山荘〜(0:15)〜白馬岳頂上宿舎 (計6:53)
3日目 白馬頂上宿舎〜(1:15)〜岩室跡〜(1:40)〜白馬尻小屋〜(0:35)〜猿倉(計3:30)
■行動記録
□9/13
7:30
新宿駅から特急あずさ3号に乗車。連休だけあって乗客がものすごく多く,乗り込むのもやっとだった。自由席はすでに満席。
11:42
南小谷着 南小谷から大糸線への乗り換え時間が短かったが,無事に乗り継ぎできた。南小谷に着く前にあずさの2号車と3号車の間のドアまで移動しておくと,降りてすぐに大糸線のホーム行きの階段があり,スムーズに乗り換えができる。
12:09
平岩駅着 大糸線は2両編成のかわいらしい列車だった。
12:20
平岩駅から糸魚川バスに乗車(約1時間) 連休ということですごく混んででいるだろうと思っていたが,蓮華温泉に向かう客は意外と少なかったので,ゆったり座れた。
13:20
蓮華温泉着 小屋で受付を済ませ,テン場へと向かう。テン場代500円+温泉代800円で計一人1300円。内湯の入浴は16時までとHPには書いてあったが,17時までは入っても良いということだった。
その後テントを設営し,テン場のベンチで昼食をとる。
14:50
湯めぐり開始 (野天風呂)
湯めぐりコースは小屋の裏手から始まっており,一周ぐるっと回って来れるようになっている。
まずは「三国一の湯」。かなりぬるかったが,ずっと入っているとなんとなく体が温まってくるような気がした。
さらに登っていくと,次は「仙気の湯」。4名ほど入浴していた。途中で雨が降ってきたので少ししか入らなかったが,良いお湯だった。
。この地帯は源泉がとても多く,いたるところから湯気が立ち上がっていた。
湯めぐりコースの一番上にあるのは「薬師の湯」。ここは岩風呂で結構狭い。
コースの最後は「黄金の湯」。 ここのお湯が一番熱く,足湯しかしなかったがかなり体が温まった。
16:00
内湯に入浴
入浴後に小屋でコケモモジュースを飲んだ。 一杯400円。 とても濃厚でおいしかった。
17:30
夕食の準備開始
この日の夕食は野菜キムチスープ(はんぺん入り)。体が温まりました。
お米の声が聞けると噂の石川さんが炊いてくれたごはんは,ふっくらしていてとてもおいしかった。
大向さんが前日に23歳になられたということで,夕食後にささやかな誕生会を開催
20:30
就寝
この日は星空がとても綺麗で,天の川も見られた。
□9/14(2日目)
4:00
起床 すぐに朝食の準備に取りかかる。
朝食はきのこごはん。お米専門家石川さんの炊くごはんは,安定のおいしさ。
6:15
テン場発
小屋に向かう途中ですれちがった登山客のほとんどは,朝日岳に登ると言っていた。白馬岳よりももっと見晴らしが良いのよ,と言われ行ってみたくなった。
6:35
登山開始 木漏れ日の差し込む樹林帯を歩いて行く。
6:55
出発時は結構寒かったので皆厚着をしていたが,登り始めるとさすがに暑くなったので,上着を脱ぐために一端停止
7:30
10分休憩
8:30
天狗ノ庭着 見晴らしが良く,朝日岳がくっきりと見えた。辺りにはミヤマトリカブト,コウメバチソウが綺麗に咲いていた。
8:45出発
9:30
樹林帯で15分休憩
10:15
白馬大池着 登山客が大勢いてにぎわっていた。
周辺にはチングルマの群生地があり,この時期は綿毛になっていたが見事な光景だった。白馬大池の水は透き通っていて綺麗。
白馬大池山荘でホットレモネード,みそ汁を飲んで体を温めた。
11:00
出発
雷鳥坂では雷鳥が現れるのを期待していたが出会えなかった。
11:53
2512m付近で12分休憩 ガスが切れた時に,一瞬視界が開けて良い眺望が得られた。
この辺りは草紅葉が始まっていて,少し秋の雰囲気が感じられた。
13:10
いくつものアップダウンを繰り返した後,小蓮華山到着
13:38
三国境の手前で 15分休憩
14:35
12分休憩
白馬岳への道の右側斜面には所々にコマクサが咲いていた。
15:00
白馬岳到着
所々ガスが湧いていて360度の眺望は得られなかったが,運の良いことに長野県側でブロッケン現象が見られた。虹の輪の中に自分の影が映り込んでいて,神秘的だった。
15:35
白馬山荘着
レストランスカイプラザでケーキセット(850円)を各自注文。甘いケーキが疲れを癒してくれた。
16:05
白馬山荘出発
16:20
白馬岳頂上宿舎着 この日はテン場がほぼ満員状態だった。
堀崎さんがいらっしゃるかどうか探してみたけれど,見つからず。
17:30
夕食の下準備等を済ませてから,小屋の西側にある丸山中腹まで夕日を見に行く。剣岳と立山連峰が夕日に染まっていて綺麗だった。
18:00
テントに戻ってきて,夕食の準備再開
このあと,なんと13期の堀崎さん,佐藤さんが私達のテントまで来て下さった。堀崎さんは13日に猿倉から入り,白馬槍温泉を経由してここまで来られていて,佐藤さんはこの日の朝猿倉から大雪渓を通って登ってこられ,堀崎さんと合流されたとのことでした。そしてこの日佐藤さんが使用していたテントは,1996年の表銀座縦走の際に使われたテントだということで,驚きました。昔の雷鳥の話などもお聞きし,雷鳥の長い歴史を感じました。
19:00
夕食 この日は野菜スープとごぼう御膳
夕食後には平松さんからの差し入れで,焼きマシュマロ会を開催
20:30
就寝
□9/15(3日目)
4:00
起床 すぐに朝食の準備を開始
朝食はスープパスタ
5:00
丸山山頂まで日の出を見に行く。
5:30
素晴らしいご来光が見られた。朝日を浴びる剣岳と立山も美しかった。
6:00
テン場に戻ってきて,出発の準備に取りかかる。
7:00 出発
葱平まではお花畑の中を下って行く。シロウマタンポポ,タカネイブキボウフウ,ミヤマトリカブト,オタカラコウ,ミヤマキンポウゲ,イワオウギなどが咲いていた。途中お花畑の中にサルが何匹かいるのを発見。
7:35
小雪渓の脇を通過
8:25
岩室跡
ここからは秋道ルートを進んで行く。細くて崩れやすいザレた道なので一歩一歩慎重に進んでいった。
9:00
秋道ルート終わり
休憩,軽アイゼン装着
9:25 出発
雪渓上の赤い紅がらを辿りながら降りて行く。連休最終日だったが,登ってくる人も結構いた。
9:55
石の堆積した所で休憩 この先は再び秋道ルートになるのでアイゼンをはずす。
10:15 出発
10:35
白馬尻小屋の手前で10分休憩
10:45
工事用林道に入る。
11:20 猿倉着
12:00 タクシーでみみずくの湯へ
15:30 白馬駅で解散
平松さんは鈍行で,他3人は「リゾートビューふるさと」で松本まで行き,そこから特急あずさに乗って帰宅。
■備考
・特急あずさについて
連休はすごく混雑し,乗り込むのにも苦労するので早めに行って並んだ方が良い。今回乗ったのは千葉発であり,新宿に付いた時には自由席はすでに埋まっていた。もし座りたいなら新宿よりも前の駅から乗った方が良いかもしれない。
また甲府以降では降りる人が増えるので座れるようになる。
特急券は車内でも購入可能。今回は区間外で使えなかったが,とくとく切符や,回数券を買えばお得。
・アプローチについて
1日目から登るなら,ムーンライト信州か夜行バスで行くのが良い。
ムーンライト信州の切符は乗車1ヶ月前から購入できるが,すぐに売り切れてしまうので注意。
・帰りの交通手段について
猿倉から
猿倉から白馬駅まではアルピコ交通バス(1000円)が通っているが,4人以上ならタクシーを利用した方が安いし速い。タクシーに乗ると温泉の割引券ももらえる。
・電波について(Docomo)
蓮華温泉:蓮華温泉ロッジでは入るが,テン場は圏外。
白馬山荘:レストランスカイプラザでは入る。
白馬岳頂上宿舎: テン場でも場所によっては入る。
・白馬岳頂上宿舎
タンクに貯めてある水が利用でき,そのまま飲める。
トイレも綺麗。 テン場代1000円 スカイレストランで天気予報が見れる。
すぐ裏手の丸山は,ご来光,夕日を見るベストスポット。テン場からすぐに行けて楽。
テン場は岩がごろごろしているので,寝心地はあまり良くなかった。
・蓮華温泉ロッジ
テン場はロッジから600mほど離れた所にある。炊事場が2カ所と,ベンチやテーブルもある。
水場はテン場に2カ所,ロッジの裏手に一カ所あった。敷地内の水道から出る水はすべて飲める。
トイレも水洗式で綺麗。
・雪渓について
この時期は秋道ルートでほとんど行けるので,実質雪渓を歩いたのは30分程度だった。
アイゼンを装着せずに歩いている人も数人見かけたが,傾斜が結構あり滑りやすいので,アイゼンの装着は必要だと思う。ストックもあるとより歩きやすい。
秋道ルートは赤い印でマーキングされていてルートは分かりやすいが,砂利や小石が多くて滑りやすいので慎重に歩く必要がある。また大雪渓上部では落石が時折生じていたので常に周りの状況を見ながら注意して進むべき。
軽アイゼンは北アルプス総合案内所(白馬駅前)・おじさんの店(白馬駅前)・白馬山荘(白馬岳頂上直下)・猿倉荘でレンタル可能(レンタル時に1000円払い,返却時に保証金300円が返金される)
・みみづくの湯について
シャンプー,ボディソープ ドライヤーあり。 白馬駅まで徒歩12-3分。
併設されたお店で温泉うどん,おやき,アイスクリームなどが売られている。
お湯は結構熱い。
■反省点,感想
・3日目には白馬山荘でのんびりし過ぎてしまい,テン場に着くのが遅くなってしまった。山では天候も変わりやすく,いつどんな非常事態に陥るか分からないので,余裕を持って早めにテン場に到着できるよう,今後は気をつけたい。
・この時期の白馬岳は朝晩の冷え込みが予想以上に厳しく,防寒対策が少し甘かった。ダウンやフリースだけでなく,カイロ,手袋,帽子,ネックウォーマーなどの防寒グッズもあった方が良いと感じた。
・今回はCLが荷物整理に時間がかかり,そのせいで出発時間を遅らせてしまう場面が多かったように思います。今後はてきぱきと行動するように気をつけます。
・今回は天候と運に恵まれ,素晴らしいご来光,夕日,星空,お花畑,ブロッケン現象,湯巡り,そして堀崎さんと佐藤さんとの遭遇...などなど特典盛りだくさんの充実した山行になった。ただ雷鳥に出会えなかったのが心残り。いつか機会があれば朝日岳にも登ってみたい。